特集 2014年4月19日

「理論上、レール」まで愛でたい

門のレールだって立派なレールだ(何言ってるんだ)
門のレールだって立派なレールだ(何言ってるんだ)
どうやら僕はレールが好きらしい。

レールがごちゃごちゃしている光景が好きで、車両基地めぐりがライフワークのひとつになっている。でもそのうち、ごちゃごちゃしてない単なるレールにもときめくようになってきた。

そんなときふと気がついた。電車の線路だけでなく、世の中はレールであふれているじゃないか、と。
1974年東京生まれ。最近、史上初と思う「ダムライター」を名乗りはじめましたが特になにも変化はありません。著書に写真集「ダム」「車両基地」など。
(動画インタビュー)

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レール界の王者、線路

線路はいい。一直線にどこまでも伸びる線路もいいし、優雅にカーブしている線路や複雑に分岐している線路もいい。
複雑に分岐している線路は何時間でも見てられる
複雑に分岐している線路は何時間でも見てられる
分岐してなくても良くなって上級者になった気がする
分岐してなくても良くなって上級者になった気がする
だけど電車の線路だけがレールではない。たとえばモノレールが走るのもレールである(「モノレール」というくらいだし)。同じように考えればゆりかもめのような新交通システムやリニアモーターカーが走る線路もレールと言えるだろう。
モノレールでも特に農業用のは萌える
モノレールでも特に農業用のは萌える
もはや仕組みが分からないリニアのレール
もはや仕組みが分からないリニアのレール
そのとき、ふと気がついたのだ。そう言えば家の中にもレールがあるじゃないか、と。
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もっとも身近なレール

自宅にいて、何気なく目線を上げたところに立派なレールがあった。そう、その名もカーテンレールである。よく考えれば、カーテンって懸垂式モノレールと言えるんじゃないか。

カーテン見る目が変わった。ものすごく長いカーテンレール作って何百メートルもシャーって引いて歩きたい。
よく見たらモノレール(しかも複線!)だった
よく見たらモノレール(しかも複線!)だった
そういう目で見るとかっこいい!
そういう目で見るとかっこいい!
カーテンに似ているけど、クローゼットの折れ戸も懸垂式モノレールだということに気づいた。

自宅がこんなにモノレールだらけだったなんて!でも、人に「俺んちモノレールがあるんだよ」などと言うのは頭おかしいと思われるのでやめよう。
こういうタイプのクローゼットもモノレールだ
こういうタイプのクローゼットもモノレールだ
折れ戸って本当のモノレールだったら大事故である
折れ戸って本当のモノレールだったら大事故である
目を細めて見れば本物のモノレールと大差ない
目を細めて見れば本物のモノレールと大差ない
調子に乗って自宅で探したら、引き戸やサッシもレールであることに気づいた。

すごい、21世紀の我々はこんなにもレールに囲まれて暮らしていたのだ。
サッシはいろいろなレールがセットになっている
サッシはいろいろなレールがセットになっている

家から出たところ、近所のビルや家の門にレールが敷かれているタイプのものがあることに気づいた。

特に門のレールは2本平行に敷かれているあたりがいかにも軌道っぽくていい!
このタイプの門はもはや軌道と言っていい
このタイプの門はもはや軌道と言っていい
そうなるともはや門ではなく列車と言える
そうなるともはや門ではなく列車と言える
もし家建てたら絶対こういう門を敷地内に引き回したい
もし家建てたら絶対こういう門を敷地内に引き回したい
つまり門を撤去してレールだけ残ったここは廃線跡である
つまり門を撤去してレールだけ残ったここは廃線跡である
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ボウリングはレールを使った遊びでは

突然だけどボウリング場にやってきた。

さっそく第一投目を転がす。いやでもちょっと待って!
どりゃー
どりゃー
そのボウリングのレーン、よく見ると左右に盛り上がりがあって、変な方向に投げてもボールが隣のレーンに転がって行かないようになっている。レールが「一定方向に導くための長い材料」のような意味を指すなら、ボウリングのレーンはレールと言えるのではないか。
これがレールの役目をしている
これがレールの役目をしている
そして運悪くボールがガターに入ってしまったとする。でも大丈夫、ガターはレーンよりさらに安定してボールを前に進ませてくれる、強固なレールだと思えばもう全球ガターに投げたいと思うのではないか(思わないよ)。
むしろレール好きはガターを転がそう
むしろレール好きはガターを転がそう
ボウリング場はさらにレールがいっぱいだ。投げたボールが手元に戻ってくるまでの地下の道、これも絶対レールだと思う。

でも見えないから余計にどうなってるのか知りたくなる。ボウリング場で働けばいいのか。
この下にもレールが通っているはず!
この下にもレールが通っているはず!
ガコー
ガコー
そして、手元に戻ってきたボールを置いておく場所なんて完全にレールである。使っていないボールを貯めておくラック、あれなんていわばボールの車両基地みたいなものだ。

というわけでボウリング場はほとんどレールでできていて、レールをふんだんに使った遊びをする場所である。レールファンは今すぐ集まれ!
これは完全にレールだしボールが出発を待つ駅と言っていい
これは完全にレールだしボールが出発を待つ駅と言っていい
レールがズラリと並んだレールファンの聖地
レールがズラリと並んだレールファンの聖地
ボウリング場からの帰り、階下のゲームセンターがちょうど閉店するところで(夜中だった)、引き戸タイプのシャッターが閉じかけていた。こ、これは見事なレール!
うお!見事なカーブ!
うお!見事なカーブ!
いいねーとか言いながら撮影してた真後ろに困った顔の店員さんがいた
いいねーとか言いながら撮影してた真後ろに困った顔の店員さんがいた
興奮して写真をバシバシ撮っていたら、掃除していた店員の女の子に不審な目で見られてしまった。

すみません取り乱しました。
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この世はレールだらけ

まだまだ(僕が)レール(だと思って勝手に興奮しているもの)はたくさんある。たとえばレールの上を走っている電車にもレールはついているのだ。そうドアレール。
電車の中にもレールはあった
電車の中にもレールはあった
設置された駅が最近増えてきたホームドアの開閉ドアにも、スムーズな開け閉めをサポートするレールがあると思う。でも中身は外から見えない。

思いは募るばかりである。
このボックスの中にきっとレールがあるはずだ
このボックスの中にきっとレールがあるはずだ
エレベーター出入り口のドアは複雑な形をした引き戸で、レールもくっきり溝がつけられていた。
エレベーターのドアのレール
エレベーターのドアのレール
エレベーターは上のレールが複雑でいい
エレベーターは上のレールが複雑でいい
ところで、これは!と思って写真を撮っておいたのだけど、鍵を決められた位置に導く鍵穴は理論上レールと言えるだろうか。それとも完全に脱線しているかな。
これレールって言っていいですかね
これレールって言っていいですかね
もはや冷静な判断ができない
もはや冷静な判断ができない
では最後に、今回思いついた中でもっともレールらしくないけど理論上レールな気がするものを世に問いたい。それはこれである。
レール...と言えなくもないんじゃないか
レール...と言えなくもないんじゃないか
列車(ナット)を正しく導く溝がついてるし
列車(ナット)を正しく導く溝がついてるし
その溝に喰いついて正しく進むガイドがあるし
その溝に喰いついて正しく進むガイドがあるし
レールが「一定方向に導くための長い材料」のことを言うなら、ねじ山こそ究極のレールじゃないかと思うのだ。

というわけで、ねじ山に萌える日が来るまで精進しながら、まったく方向性を見失ったところで強制着陸して終わりたい。
こちらはレールのないところにレールを刻む
こちらはレールのないところにレールを刻む

何でもレールになるのでは

カーテンってモノレールだな、と思った瞬間、世の中のいろいろなものがレールに見えてきた。

本物の線路は自由にいじることができないけど、カーテンレールや門のレールは少しがんばれば自由に引き回すことができるのだ。

だからどうなのか、と言われたら返す言葉がないし、自分でもちょっと何言ってるかまだ分からないのだけど。
じゃあ水路もレールか...、いや、それはちょっと違う、などと悩んだ
じゃあ水路もレールか...、いや、それはちょっと違う、などと悩んだ
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