特集 2014年2月17日

食品パッケージの言うことを素直に聞く

左が素直じゃないラーメン、右が素直に聞いたラーメン
左が素直じゃないラーメン、右が素直に聞いたラーメン
最終的な調理を自分で行って食べる加工食品がある。インスタントラーメンあたりが代表格だろうか。
パッケージにはメーカーが作り方を載せているものが多い。しかし調理が簡単なゆえ、割と適当に作ってしまってはいないだろうか。

改めてパッケージを確認して、書かれていることに素直に従ってみようと思う。
1973年東京生まれ。今は埼玉県暮らし。写真は勝手にキャベツ太郎になったときのもので、こういう髪型というわけではなく、脳がむき出しになってるわけでもありません。→「俺がキャベツ太郎だ!」

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これまでの自分がいかに適当だったか

簡単な調理をして完成させるタイプの加工食品。まずはカップスープを見てみよう。
お世話になっております
お世話になっております
いつも使ってるカップ
いつも使ってるカップ
よく飲むコーンスープだ。普段使っている大きめのマグカップに適当にお湯を注いで飲んでいる。それで特に疑問はなかった。

改めてマグカップの容量を調べてみると、約350ml。思っていたよりたくさん入る気がする。
数字で攻めてくる作り方
数字で攻めてくる作り方
よくよくスープの作り方を読んでみると、いくつか数字が提示されているではないか。お湯の量は150ml。自分のカップだと倍以上だ。

そうだったのか。疑問もなく飲んでいたけど、メーカー推奨よりそんなに薄かったのか。
なんか少ない…
なんか少ない…
味の革命だ!
味の革命だ!
今回はパッケージに従ってみる。お湯の量のほか、15秒混ぜて1分待つこともしっかりやる。

できあがったのは、いつもと比べるとずいぶん少ないスープ。これっぽっちしかないのかと驚かされる。

悲しい気持ちで飲んでみると…うまい!味がほどよく濃い!と、自分でもバカみたいだと思う感想だ。1分待ったことにも意味があるようで、全体によく味がなじんでいる気がする。

思い起こせばいつも飲んでたのはずいぶんぼんやりした味。そりゃそうだ、倍以上にしてるからだ。

ふむふむと思わされるパターン

ちゃんと作るってすごい。真面目に作ってた人はこんなにおいしいスープを飲んでいたのかと、自分の適当さを反省。他にも作り方を無視している心当たりはある。
日本うまれのおなじみ食品
日本うまれのおなじみ食品
スープを入れるのをつい早めちゃう
スープを入れるのをつい早めちゃう
インスタントラーメンだ。作り方でつい破ってしまうのは、スープを入れるタイミング。大抵のインスタントラーメンで、火を止めてからスープを入れるように書いてある。

個人的には麺を煮ている間、手持ちぶさたで早めに入れてしまうのだ。ここを素直になりたい。
作り比べてみる
作り比べてみる
片方には狼藉を働く
片方には狼藉を働く
今回はスープを入れるタイミングだけずらして2食分作り、食べ比べてみよう。1つは煮ている途中でスープを投入、もう1つはパッケージ通りに火を止めてから入れる。
左はスープ先入れ、右はスープ後入れ
左はスープ先入れ、右はスープ後入れ
両方ともパッケージの説明通りに3分煮たが、左は2分煮たところでスープを加えた。できあがりの見た目は違いがない。
違いのわかる男になりたい
違いのわかる男になりたい
食べ比べてみる。あ、確かに違う。

スープ先入れは麺にスープがしみ込んでいる感じ。後入れはシャキッと独立していると言えばよいか。調理の違いのイメージがそのまま食べた印象にも出てくる。そういう意味で意外性はない。

どちらがおいしいかははっきり判断できない。先入れの煮込んだおいしさもあるし、後入れは麺自体の味がわかりやすい。今後はそのときの気分で決めようと思う。

フルーチェの謎を解きたい

続いてはおなじみのデザート、フルーチェを確かめてみよう。
パッケージにもある通り牛乳と混ぜるだけ
パッケージにもある通り牛乳と混ぜるだけ
裏面でも「牛乳」を強調
裏面でも「牛乳」を強調
牛乳と混ぜて作る簡単デザート。牛乳系の飲み物はいろいろあるが、パッケージでもあくまで「種類別 牛乳」を使うようにと書いてある。
こいつで試してみたい
こいつで試してみたい
しかし今回あえて用意したのは、種類別で言うと加工乳ということになる無脂肪乳。ザ・牛乳ではないわけだが、どうなるだろうか。
加工乳なので、固ま…
加工乳なので、固ま…
…る!
…る!
ばっちり普通にプルプルと固まったフルーチェ。加工乳じゃダメって書いてあったはずなのに、と思うところだが、実はこれについてはちゃんとパッケージにも書いてある。
イラスト入りで説明されてる
イラスト入りで説明されてる
左が牛乳、右が無脂肪乳、Ca量は同じ
左が牛乳、右が無脂肪乳、Ca量は同じ
加工乳では固まらないと書いてありつつも、「無脂肪牛乳でもOK!」ともある。

メーカーの説明によると、フルーチェが固まるのはペクチンという食物繊維と、牛乳のカルシウムが反応するからとのこと。カルシウムの量が違うとうまく固まらないようだが、今回使ったものは牛乳と同等の含有量。ゆえに固まったということだろう。

ならば、と思いついたことがある。
これでフルーチェを固まらせたい
これでフルーチェを固まらせたい
写真の白い錠剤は、自宅にあったカルシウム錠。これを1錠、200mlの水に溶かせば、ほぼ牛乳と同じ割合でカルシウムを含む水を作れる。

理屈の上ではそのカルシウム汁でフルーチェは固まる、気がする。
カルシウム汁をフルーチェに投入
カルシウム汁をフルーチェに投入
見事に固まらない
見事に固まらない
結果は全くもってサラサラしたまま、薄まって量が増えたフルーチェが誕生しただけ。プルプルする気配や素振りは感じられない。これでうまくいけば面白いと思ったんだけどなあ。

カルシウムの質なのか、微妙な成分の違いなのか。謎に包まれたままカルシウム強化版フルーチェ汁をごくごくを飲む。これはこれでまずくはない。

ちゃんとやって結果を出したい

最後に試してみるのはホットケーキミックス。子供でも作れる、料理の入門的なものでもあるだろう。
ハート型のバターに舌打ち
ハート型のバターに舌打ち
自分でも何度も作ったことがある。まずはいつもの感じでとりあえず作ってみよう。
生地をよーく混ぜる
生地をよーく混ぜる
熱したフライパンに油をしいて焼く
熱したフライパンに油をしいて焼く
…と、いつもの感じでやってみたことを写真キャプションを書いてみた。しかし、実はもうパッケージの説明からすると結構なNGを犯してしまっているのだ。
加熱して食べることはさすがに知ってる
加熱して食べることはさすがに知ってる
油の有無はフライパンによる
油の有無はフライパンによる
混ぜ方はあくまで軽く。そうしないと膨らみが悪くなるそうだ。フライパンは熱したあと、一度ぬれぶきんの上でさます。また、今回使ったフッ素樹脂加工のものの場合は油はしかない。

料理をよくする方には常識のようだが、身近な何人かに聞いてみたところ、意外と知らない人も多くいた。

では、生地を軽く混ぜるにとどめ、油をひかずに一度さましたフライパンで改めて作ってみよう。
細かい裏技も紹介されていた
細かい裏技も紹介されていた
それに従って焼く
それに従って焼く
片面が焼けてひっくり返し、裏を焼くときにはフタをするとフンワリ焼けるという説明もあった。これについても素直に聞き入れてやってみよう。
おわー、なんかすごいぞ
おわー、なんかすごいぞ
弱火で焼いてしばらく、フタを開けるとそこにはいつもより元気なホットケーキがいた。普段見るやつよりよく頑張っている感じがする。
適当焼き
適当焼き
パッケージに従順焼き
パッケージに従順焼き
材料の量や比率、焼いた時間については同じながら、1枚目の適当焼きとは明らかな違いがある。

まず、従順焼きは色にムラがない。適当焼きは油をひいたことで、油のある部分とない部分とが発生し、それによって焼きムラができたような感じがする。
これはうまそう
これはうまそう
そして厚さもかなりの違い。適当焼きでも普段通りなので何も感じなかったが、従順焼きと比べるとずいぶん貧相。食感も見た目通りの違いがあって、ちょっとしたことでここまで違うのは驚きだった。

実は意味があるこのイラスト
実は意味があるこのイラスト
パッケージ通りに作るとおいしくなる。大まかに言ってわかったのはそういう当たり前のことだ。さすが開発者が言うことは正しい。

ちなみに、上の写真のイラスト。カフェオレの正しい作り方は「同量のコーヒーと牛乳をカップに同時に注ぐ」とのことなので、それを受けてのことだと思う。

実際にやってみたが、これは違いがさっぱり読み取れず。本気の方が本気でやると違うのかもしれない。
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