長崎駅前より、「女の都団地」行きのバスに乗る。 (他に「女の都入口」行きもある)
女の都に向かうバス車内。
「女の都入口」。
終点・「女の都団地」に到着。
ここが女の都だ。
ごく普通の住宅地
「女の都」とは地名で、「めのと」と読む。
ごく普通の住宅街で、ハーレムみたいなころを想像して行った人が実際にいたかどうかはわからないが、うひょひょなことは何一つ無い。
これは長崎の人なら皆知ってることで、私も
「行ったところで特に何もないのでは…」
と薄々思っていたが、とはいえ県外の人々から「おんなのみやこ?!」と時々ネタとして取り上げられているので、やはりそういう場所は特に用はなくとも一度くらい行ってみるべきだろう、とバスに乗ったというわけだ。
バス停にあった標語。こういうのをついしっかり読んでしまうくらい、することがなかった。
途方に暮れて鉄塔などを眺める。
ダイナミックな階段。
坂が多い長崎の典型的な住宅街。
イタリア映画だったらこの老人ホームはきっとすごいことになってるだろう。
女の都病院。
女の都入口。
女の都入口はバスの集積所。
…という感じで、当初の予想通り、特に変わったところの無い普通の住宅地だった。
女(おんな)の都(みやこ)っぽい何かなんてあるわけないようなー、と思いながらてくてく歩いていると…
こ、これは…!
おおお…!
まさしく女の都にふさわしい、「母」と名付けられたオブジェがあるではないか!
これだ!こういうのを探していたんだ!
その土地にちなんだ“期待に応えるものがある”ということは、こんなに嬉しいものなんだ。ということがよくわかったのであった。
「女の都(めのと)」の名前の由来には幾つか説があるようだが、そのうちの1つに平家の落人伝説がある。女性ばかりがここに落ち延び生活したという説があるようだ。九州はけっこうあちこちで平家の落人伝説を聞き、面白い。
また、女の都の隣にある県立大学シーボルト校は、前身が女子大だっただけに女性率が高く、しかもおしゃれで今どきな子が多く、うっかりするとここが女(おんな)の都かと錯覚するほどである。