整形は怖い。でもカッコよくなりたい
最近では安く手軽にできるプチ整形が主流らしい。しかし、検索すると失敗談や術後の副作用に苦しむ声も散見される。鼻からプロテーゼ(鼻筋を通したりするために体内に埋め込む人工物)が飛び出してしまった、という事例はとくにおそろしかった。
まずは粘土えらびから。色んな種類がある
そこで、粘土である。粘土はいい。安く、意のままに成形できるうえ、ノーリスクだ。
変身したい箇所に適量の粘土を盛り
ヘラで形を整えるだけ。簡単である
なお、今回整形するのは鼻とアゴ。外人のような高い鼻とシャープなアゴでハンサムになりたい。 まずは紙粘土を試してみた。やわらかいので成形しやすく、軽いから鼻を高くできるのがいい。
ビフォー(左)・アフター(右)
壁の色と同化して、逆に鼻がない人みたいになってしまったので、ファンデーションを塗って肌の色に近づけよう。
よく分からないので、とにかく強力そうなのをチョイス
人口の鼻にファンデーションを塗り、血を通わせる。粘土鼻は意外にも、化粧のノリがよかった。
とりあえず鼻完成
色は馴染んだが付け鼻感が強い。鼻だけいきなり欧米級になって、その他のパーツが追い付いていないからだろう。
引き続き、アゴの改造に着手する。
アゴを整形
だがアゴは粘着力の弱い紙粘土だとなかなかくっついてくれない。
そこで、より粘着性の高い陶芸粘土を採用
改めて陶芸用の粘土でトライ。こちらは粘着性が高いので、わりと定着しやすかった。
そうした試行錯誤の末、粘土整形手術は成功した。はたして理想のハンサムになれたのだろうか?
残念ながらノットハンサム。ちなみに無表情なのは、表情をつくると鼻がもげるからです
できそこないのカイジみたいになってしまったので、いったん鼻をもいで再度つくりなおす。何度もやりなおしが効くのも粘土整形の利点だ。
自分に似合う鼻の形を研究
さっきは鼻がでかすきて不自然だったので、次は地顔のパーツのバランスを考慮したサイズにしてみる。
なお、粘土と肌のつなぎ目を水でのばすと、うまくひっつく
粘土が乾いて固まるまで休憩
粘土が固まったら、さっきと同じくファンデーションを塗って肌の色と馴染ませるのだがここで少し問題が発生した。陶器用の粘土は紙粘土と違って化粧のノリが悪いのだ。このままだと整形箇所だけ土器感が強く不自然だ。
そこで逆に、鼻とアゴ以外の部分を土器の色に近づけることにした。
しかし適当なファンデーションがなかったので、土器色の靴墨で代用
土器メイクで地肌を土器側に寄せる
なんか不自然
だが靴墨はムラができてうまく濡れず、結果ピリピリした痛みだけが残った。
またも整形失敗。でも洗い流せば元に戻るので安心
そして3度目のトライ。だんだん手慣れてきた
人間どんなしょうもないことでも繰り返すと上達するものだ。3回目で鼻の形、大きさのバランスとも一番しっくりくるものができた。
今度はファンデーションを超厚く塗る作戦にしてみた
これまでのものよりは違和感ない気がする。顔色わるいけど
整形成功(ということにさせてください)
メスを入れずにカッコよくなろう
カッコ良くなりたいけど顔にメスを入れるのは抵抗がある。粘土でプチ整形は、そんなワガママを叶えてくれる。
ぼくはぶきっちょなのでこの程度でしたが、器用な人なら普通に外出できるくらいまでのものには仕上がるかと思いますよ。