リアルすぎる東方明珠塔の地下
近未来な東方明珠塔。真下から見ても近未来感!
上海のランドマーク「東方明珠塔」。この展望台に行くには値段が高いし、エレベーターに乗るにはとても並んで時間がかかる。下に行くにも入場切符が必要だけど、とっておきの切符が塔の地下にあるレトロ博物館。これを買えば下までいけるし、エレベーター待ちの行列を横目に、スルスルっと博物館に行ける。
で、この博物館がオマケ的な存在なのに、めちゃめちゃでかい。近代の文明開化のころの上海が再現されているかと思ったら、明の時代からはじまり、延々と通路が続き、いろんな時代の上海が見られるのだ。
中国が明(1368年 - 1644年)だった頃って相当前だ。足利氏の室町幕府の頃だ。これが近代と一緒に展示されているのだから、歴史感覚が違う。
当時の路面列車や車があり、ああレトロだなあと思いきや。
ラーメンマンな弁髪の清の時代、さらにその前の明時代も。
黒船がやってきて条約を結ぶ。日本の江戸時代末期の雰囲気とデジャブ
そして中国も西洋化。うーん、なんか他人事ではない感じ
さらに時間が経ち、上海に租界ができ、日本円の両替商も登場
黒歴史も見せる
中国というと、なんかいいイメージのコトやモノばかりを表に出してそうなイメージがあるけれど、黒歴史っぽいのも堂々と見せている。外国人からすると、いろんな面が見えていい。
博物館はテーマに沿っていい面も悪い面も両方みせたほうがいい。恥ずかしがっちゃいけないのだきっと。
「花煙間」と呼ばれるアヘン屋でアヘン漬けとなった人
西洋化される中で特に貧しかったバラック住まいの人々の暮らし
途中には記念バッチ作成機が。ここでも日本とデジャブ感
やっぱりマイペース
さて上で紹介した東方明球塔のほかにも、上海のど真ん中「人民広場」の地下ショッピングセンターにもレトロがあるという。そこでは当時のような建物が並び、写真がちりばめられていた。
見た目の雰囲気が変わろうが、そこではレトロを意識しない女性向けのアクセサリー屋やスマホのケース屋や靴屋がマイペースでガンガン音を鳴らす。
一方でそんなことをも気にせず、一眼レフを構えてレトロな感じを撮る女子カメラマンもいる。構えるんでときどき通行人の邪魔になったりするけれど、そこはマイペース。
レトロな感じが台無しともいえるけど、そのギャップを楽しみたい「カオス」「マイペース」にアンテナが立つアジアファンはお勧め。
地下のショッピングセンターの一角が日本でもありそうなレトロな雰囲気に
人を浮かした大きな写真で雰囲気は出るはずだが
現在のいつもどおりの生活がそこに息づいていた
超巨大ジオラマに脱帽
このちょいレトロな地下ショッピングセンターの上には上海の都市計画を示した「上海都市計画展示館」という博物館がある。レトロ成分はちょっとだけで、後は環境対策など近い将来の上海図の紹介がメインだけど、それ以上に目玉となる展示物があるという。
入口すぐには上海のキンキラオブジェがお出迎え
向こう側の人がとても遠くに見える超巨大な上海の模型!しかも結構忠実に再現!
人海戦術ならぬビル海戦術に誰もが圧倒されてしまう。ズルいくらい大きいんだもの
でかいことはいいことだ
ラーメン二郎のラーメンを食べきることができないのに、食べにいこうと思いつく。ピエリ守山の巨大な空間に感嘆が漏れる。僕は大きな人を見るとつい見とれてしまう。バスケットボールやバレーボールの選手からみれば、きっと身長2mの人を見ても僕らほど驚かないだろう。
僕は、いや僕らは、巨大なモノにあまりに慣れていないから、ドキドキし感動し、飲まれてしまう。昭和レトロを見ようと巡ったら、サイズの巨大さに飲み込まれてしまった。僕らだけではない。そこにいた外国人客もみな飲み込まれていた。
東京オリンピック前に、担当する各企業がとんでもなく大きな何かを作る。それだけできっとビッグサプライズ。