これが未来だ
まずは完成形から見てもらいたい。これが未来のテレビ会議である。
社長「デイリーポータルZの予算を来年から3倍にするヨ」
「ハッ!ありがとうございます。」(会話はフィクションです)
今回、このシステムで利用しているのはニフティでも提供しているV-CUBEミーティングというサービスである。そして社長は弊社社長の三竹である。自社サービスの紹介だから出演してもらった。
仕組みを簡単に説明するとこのようになる。
これでテレビ会議の相手は顔だけではなくなる。身体を持って現前にあらわれるのだ。モニターだけでは得られない緊張感をもって話ができる。ほぼSFの世界である。
人として越えてはいけない一線を越えてしまったのではないか。
緊張感は会議を終えたあとの僕の表情からも明らかである。
会議を終えたあと
それはしかし社長が隣に座っていたから、というのもある。
場所の都合でこのような状況になりました
そしてテレビ会議の前に企画の概要を説明するときがいちばん汗をかいたような気がする(ボーナス前だったし)。
「カメラに向かってもらうとこっちのスクリーンに顔が出まして…」 「スクリーンってそのダンボールのことか?」
しかしこの工夫(と勇気)によりこのようなリアリティのあるテレビ会議が実現したのだ。
本物とテレビ会議システムを通した姿の比較(どっちが本物かわかるかな~?)
次にこのリアルテレビ会議システムの工夫ポイントを紹介したい。
スクリーンができるまで
アクリル板に貼ってあるのは後ろからプロジェクターを投影できるフィルムである。
ぱっと見はふつうのフィルム
iPhoneの液晶保護フィルムぐらいの厚みである。iPhoneの液晶保護フィルムはお風呂で裸で貼るとほこりが入らないという話があるが、会社なので裸は避けた。
このフィルムを貼るとアクリル板は透明なスクリーンになるのだ。
右で手に持ったカメラの映像を左のスクリーンに投影してます
アクリル板に顔が写っているのはおもしろいのだが、なんというかわりと普通である。顔の周りにWindowsの枠もあるし、スクリーンも四角い。ちょっとこじゃれたスクリーンという感じである。もっとばかばかしくしたい。
顔だけ浮かびあがるようにしたい
まずはスクリーンに僕の顔だけ浮いてる状態にしたい。おもしろいし未来っぽいだろう(もしくは平将門)。
これで顔だけ浮き上がるだろう
想像してたのと違う!
透明なスクリーンに顔だけぽっかり浮き上がると思ったのだが、黒い穴から顔を出している男が投影されているだけだ。つまり、そのままだ。
背景を黒でごまかすのはあきらめてスクリーンそのものを丸くした。
服が替わっているのはこれが実験2日目だから
中世ヨーロッパの絵で顔が描いてある太陽に似ていると言われることがあるのだが、この写真を見て自分でもそう思った(余談)。
こういうの(余談の図)
よく見ると壁にもうっすら写ってる。めくるめくおれ
フィルムとかプロジェクターを使って気づいたのは自分の顔の濃さ。しかしいまはそれについて論じている場合ではない。
スクリーンをブラッシュアップしていくのだ。
もっと親しみやすくしたい
顔はできたので次は身体である。身体は身近な素材で作って親しみやすさを演出したい。ダンボールである。
完成。21世紀のからくり人形見参
さっきより完成度が下がったところで完成としてしまうのが謎だが、トランプの大富豪でいちばん強いのが2みたいなものだろう。
テストのようす。親しみやすい
ITはダンボールと組み合わせると親しみやすくなる。ウェアラブルコンピュータもダンボール製だと反発がないかもしれない。
怒っていても親しみやすい
これだ。これが感情が伝わるテレビ会議システムだ。まさに見える化(もとから見えてるけど)。こうした工夫を経て1ページ目のテレビ会議に至るのである。
全身をうつすこともできるのでは
ダンボールで身体を作らずに、全身をカメラで撮って投影してもいいのだ。
小さくなった社長
なにもない机からせり出すように登場してもらった。初音ミクのライブをネットで見たらそうなっていたのでちょっと意識している。社長ミク。
これはV-CUBEではなく、あらかじめ撮影した動画を編集して投影している。
背景がなくなるように合成用の布を貼った。短いの買って来ちゃったので2枚無理やり貼ってる
テレビ会議じゃないじゃん!と思われる読者諸氏もいると思うが、その点についてはまったくなんというか、すまぬとしかいいようがない。つい興に乗ってリアルタイム性を無視したことをしてしまった。
テレビ会議前にこの映像を流してみるのはどうだろうか。
未来のまた先へ
革新的なダンボール+アクリル板のスクリーンシステムだが、デスク脇に置いておいたところもっぱら「あのゴミ早く捨ててください」と評判である。
イノベーティブ過ぎて理解されないという点も先駆者たちと同じなのでいい発明であることが明らかである。
V-CUBEで未来みたいな会議をしたい人は
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