ソーセージはスマホ対応
意外と有名だったり有名じゃなかったりするが、ソーセージはスマートホンに対応している。どういう理屈なのかは分からないがかなり昔から現代の技術に対応している超科学的な存在だソーセージ。
この古代の最先端技術を駆使すればどんな手袋でもスマートホン対応に出来るのだ。
ほら。
スムーズに動くウインナー。
どんな手袋でもウインナーを装備すればスマホ対応に早変わり。気に入ったデザインの手袋があってもスマホ対応していない…。そんな悩みもウインナーで解決。
もちろん片手でもすいすい操作できる。
愛着のある手袋とウインナーですべてはハイテクロノジーに。
はい、以降はなぜこうなったかの経緯をお伝えいたします。
手袋をスマホ対応にさせたかった
気に入ったデザインの手袋を見つけてもスマホに対応していない。スマホ対応の手袋は何故かわざわざ指先だけ色違いにしていてデザインが好みでない。
手袋をスマホ対応にさせたい。その初期衝動で悩みを解決してくれるのがソーセージだと思ったのだった。
初期形態
手袋をスマホに対応させるには、対応している繊維をどうにか組み込むとか、特殊な液体を塗り込むなどの方法があるらしいがどうにも難しそう。ならばもとより対応しているソーセージを付ければいいのではないか。
使える。けれども。
ソーセージを付ければいい、そう思って手袋の先につけてみたらば確かに使える。が、「スマホ対応の手袋は指先だけ色が違って嫌だ」と言いながらソーセージでは色どころか質感、いや、味まで違う。おいしい。
この違和感は取り除きたい。ならば、ソーセージを付けるのではなく、ソーセージ自体を手袋にすればいいと思った。
ソーセージに伸縮性を
さて、ソーセージで手袋を作ろう、そう決めはしたが、どうしたものか。ソーセージは伸縮性が無いので自在に動く手には対応しかねる。
指の曲げ伸ばしに完全対応
ならば単体として対応するのではなく、幾層にも重ねることによって人体の複雑さに対応する。甲冑的な構造が活路を開いた。戦国時代の技術がまたもやスマートホンへの道をつなぐ、これが温故知新か。
身につけたノウハウをどうぞ
ソーセージを縫いつける技
ソーセージをどうするかという方式が決まったら後はどうやって縫いつけるか。普通に塗ったら強度的に確実に破れる、折れる。ハイテクノロジーなだけにデリケートな素材なのである、ソーセージ。
ストローの使い勝手の良さ
そこで思いついたのがソーセージを保護するためにストローを使う方法である。ストローを通して縫う為の強度を稼いで外側を大きめの素材で留める。補強材としても関節としても機能するストロー。
こんなのしか売ってなかった。
外側の固定材料として洋服のボタンを使おうと思ったのだが、仕事終わりに行けるお店でボタンを買おうとしたら高級なボタンしか見当たらなかった。そこで妥協して買ったのが、このビーズブレスレットセット。
これでも用をなせるかと買ったら手芸屋さんのおばちゃんが「こんなんでええの?」と言われ、袋無しでいいですと伝えると「袋は入れへんけどホコリでいっぱいやから拭いてんねん」という伝統の品である。
ドナルドがこわい。
結果、出来あがったのがこれ。ビーズの輝きとドナルドの感情を読み取りづらい目がソーセージを彩ってわけのわからない事になっている。
スマホの操作性は申し分ない。冬の乾燥した手指よりも反応が良いくらい、これで皆様方に置かれましても手袋をスマホ対応にすることが出来るのではないでしょうか。私は、まぁ、なんか、機会があれば使ってみたいと思っております。
ソーセージが食べたい
食べづらいサイジング
さてこうやってソーセージと接していると食べたさの高まりがもの凄い。でも、細切れになったソーセージ達が食べづらい。
ソーセージ取ったらイルミネーション点灯前の街路樹みたいになった。
なんとかソーセージを美味しく食べられないだろうか。
魚肉→ミンチ→ソーセージ→手袋→ミンチ
焼いたらどうにかなるものなのか。
もう再度一つの塊にならないだろうかと細かくなってしまったソーセージをミンチ状に濾して練ってハンバーグの様に成形して焼いてみた。
なにこれ、おいしそう。(母直伝のケチャップとウスターソースを混ぜたハンバーグソース使用)
果たしてどうなるかと不安ながらも焼き上がったらすごくおいしそう。やった!と思いながら食べると予想外の食感。ふわっふわのふわっふわ。みっちりと詰まった魚肉ソーセージとは全く違う一面を見せてきた。
魚肉ソーセージ、手袋にもなるしハンバーグとしても美味しい。無限に可能性を持つ素材である。噂によるとそのまま食べても美味しいという事も聞いた事があるのでいつか試してみたい。