特集 2013年11月7日

コンビニのハンバーガー21種食べ比べ

こんなに種類があるのに!
こんなに種類があるのに!
コンビニのハンバーガーを食べたことない人がいるらしい。というか、食べたことある人の方が少ないみたい(僕の身の回りだと)。

コンビニのハンバーガーは、ファストフード店のそれと違って電子レンジで温めるので、蒸したような、ほんわかした食感がしておいしい。

たしかに大々的にフィーバーしているわけではないコンビニのハンバーガー。食べ比べてみることにした。
1986年埼玉生まれ、埼玉育ち。大学ではコミュニケーション論を学ぶ。しかし社会に出るためのコミュニケーション力は養えず悲しむ。インドに行ったことがある。NHKのドラマに出たことがある(エキストラで)。(動画インタビュー)

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コンビニのハンバーガーを見よ

僕自身はコンビニのハンバーガーは好きでちょくちょく食べている。あるとき、そのことを何の気なしに表明してみると「食べたことがない」「あれを買う人がいるんだ」という反応を、その場にいた人のほとんどから受けた。びっくりした。あれを買う人、ここにいる。

コンビニのどこにハンバーガーが陳列されているかわからないという人もいた。

僕はサンドイッチを選んでいる横にある「アレ」や、パスタをどれにしようか悩んでいるときの目の高さにあるだろう「ソレ」は、実はハンバーガーだったということを啓蒙したい気持ちになった。
多くの人たちにはコンビニの棚がこう見えているのか。そんなわけないか。
多くの人たちにはコンビニの棚がこう見えているのか。そんなわけないか。

ファストフード店とは違ったベクトルのハンバーガー

コンビニバーガー(略し始めた)は食べるときに、パッケージで密封された状態で電子レンジを使って温めるので、蒸したような食感になるのが特徴だ。だからパンも具もひっくるめて全体がフカフカしていることが多い。

ファストフード店で売られているハンバーガーが焼かれているイメージなのに対して、コンビニバーガーは蒸されているイメージ。そして、熱が加えられていないサンドイッチという三角形を図式化すると、以下のようになる。
図式化されてどうなるのかは、知らない。
図式化されてどうなるのかは、知らない。
なんとなく図示したら説得力が出るかと思っただけである。そんなに深い意味は無い。

コンビニバーガーが、電子レンジで蒸れてしまうのは「仕方なく」だというのも僕の主観であって、本当は違うのかもしれない。ただコンビニバーガーは柔らかさが命なのは事実。

とにかくコンビニバーガーは、ファーストフード店のハンバーガーと思って食べると違和感があるかもしれないが、これはこれとして一大ジャンルだと考えて欲しい。こういう味わいなのだ。

ハンバーガーを集めた、11店舗21種

ということで、コンビニバーガーを買い集めた。

11店舗をまわり、21種類のハンバーガーを入手した。だいたい1店舗あたり2種類あることになる。
セイコーマートが綺麗に撮れた。
セイコーマートが綺麗に撮れた。
全部ちがうバーガーだがプレーンのハンバーガーは1つもなかった。
全部ちがうバーガーだがプレーンのハンバーガーは1つもなかった。

買ってきたところでわかったこと

ハンバーガーの種類で言うと、21種中、チーズバーガー類が8種、てりやき類が6種、フィッシュフライ類が2種、その他が5種。「その他」の具はだいたい揚げ物だったので、フィッシュフライと合わせて「揚げ物類」としてしまえばさらに勢力を伸ばす。

また、売られている形式にもタイプが2種類あった。冷蔵されているものと、冷蔵しなくてもよさそうなもの。言い換えると、冷蔵ケースに入っているのと、パン売り場で売られているものだ。

(このことに気づかず、冷蔵ケースは見たけどパン売り場を確認しなかったコンビニもあるので、もしかしたら見落としがあるかもしれない。ごめんなさい。)
冷蔵バーガーは200円前後なのに対して、パン売り場バーガーは100円前後と値段も結構違う。
冷蔵バーガーは200円前後なのに対して、パン売り場バーガーは100円前後と値段も結構違う。
これらを食べてみて、コンビニのハンバーガーらしいコンビニのハンバーガーはどれかを調べてみたい。味というよりは食感を楽しんでいくつもりだ。

まずは、冷蔵されていたコンビニバーガーから食べてみよう。

まずは冷蔵されていたバーガーたちから

と、その前に。

参考に「柔らか度」というのを5段階で付けてみた。柔らかいと言っても、「しっとり・しんなり・蒸されている・汁っぽい」コンビニバーガーの様子を表す。ふっくらしていても乾いた感じだと点数は高くない。「フニャフニャ度」でもよかったのだが、それだとあんまりなので「柔らか度」にした。

(参考の参考に、重さと高さを測ってみた。食感と関係あるかなと予想してみたのだが、結論から言うとあんまり関係なかった。)
セブンイレブン
柔らか度:4
右からてりやき、チーズバーガー、はみでたチキン。
右からてりやき、チーズバーガー、はみでたチキン。
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最初はセブンイレブン。まず、3種類もある時点でやる気が感じられる(!)

食べてみるとパンと肉のバランスであったり、味のアクセントであったり、よく整っている。カロリーが高そうな味だ。
はみでたチキンは200gで今回最も重かった。
はみでたチキンは200gで今回最も重かった。
ただ、いかにもなコンビニバーガー感がなく、ファストフード店のハンバーガーか何かに憧れている気配がする。それではあんまりおもしろくない。

優等生的……と言いたいところだが、「優等生って結局おもしろくていいヤツ多いしな~」と思ってしまって、悪くも言えない。まさにそんな感じである。
ファミリーマート
柔らか度:3
チーズバーガー、とてりやきレタスバーガー
チーズバーガー、とてりやきレタスバーガー
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続いてファミリーマート。家から最も近いのがファミリーマートなので、僕がよく食べるのはここのハンバーガーだ。

他と比べてみると、パンも肉も全体的にしっかりしている。肉は厚切りのハムみたいにむっちり気味。レンジで温めると蒸れ蒸れでいい具合になる。
写真ではわかりづらいけど、コンビニバーガーは蒸れていることを思い出して欲しい。
写真ではわかりづらいけど、コンビニバーガーは蒸れていることを思い出して欲しい。
味は、チーズバーガーはレタスとマスタードのおかげかさっぱりした印象。てりやきレタスバーガーは、マクドナルドのてりやきバーガーにかなり似ている。(他店の商品を引き合いに出してると、味に対する表現力のなさがバレる。)
ローソン
柔らか度:5
チーズバーガーとフィッシュバーガー。
チーズバーガーとフィッシュバーガー。
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ローソンのハンバーガーはすごかった。全体がむちゃくちゃやわらかい。そしてすごく湿っている。もはや点心だ。これぞコンビニバーガーの真骨頂と言えるのではないか。

パンのしわの入り具合といい、レンジで温めた結果、何か起こったぞという暗黙のメッセージが伝わる。フニャフニャ具合は今回食べた中でローソンのものが一番だった。
しわ、入りすぎ。でもこれが柔らかさの証か。
しわ、入りすぎ。でもこれが柔らかさの証か。
特にフィッシュバーガーは、たっぷりのタルタルソースとフライの油で全体が蒸し切っていて、自立できないくらいにやわらかくなっている。歯がなくても食べられる。おかゆバーガーだ。

感動を共有したくて思わず家にいた母に食べさせたレベルである。(母は歯がある。)
ミニストップ
柔らか度:4
チーズバーガーとフィッシュフライバーガーと、異色のペッパーベーコンバーガー。
チーズバーガーとフィッシュフライバーガーと、異色のペッパーベーコンバーガー。
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ハンバーガーを食べるとパンと具がズレたりするものなのだが、ミニストップのハンバーガーはぴったりとくっついて一体化していた。おにぎりみたいな食べやすさがある。

しかも、パンの表面の「皮」みたいな部分がやけに頑丈で、これもおにぎりの海苔の部分を思い起こさせた。おにぎり好きが開発したハンバーガーなのではないか。
ハンバーガー食べた感想が「ぴったりくっついている」って大丈夫だろうか。
ハンバーガー食べた感想が「ぴったりくっついている」って大丈夫だろうか。
ローソンと同じくフィッシュバーガーのフィッシュの部分がホロホロになっていてよかった。カリカリ好きからは堕落した食べ物と言われそうだが、これこそがコンビニバーガーなのだ。
サンクス
柔らか度:4
サンクスはチーズバーガーだけ
サンクスはチーズバーガーだけ
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サンクスはこのチーズバーガー一種類だが、完成された逸品だ。レンジで温めるとこまで見すえて仕上げてきてると見た。

全体がしっとり柔らかくて、パンと具のバランスもいい。パティに厚みがあり、かじるとマヨネーズ風のソースが溢れてきて、リッチな気持ち。

そして見た目がしわしわ。
しわ~ん。
しわ~ん。
ローソンのハンバーガーと同じく、しわが入り過ぎである。レンジアップした後しわが入るものが柔らかくておいしいのか。発見だ。
スリーエフ
柔らか度:3
チーズバーガー、とてりやきレタスバーガー
チーズバーガー、とてりやきレタスバーガー
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パッケージで中身の構造がわかりやすいスリーエフのハンバーガー。

パティが厚く、ソースの味付けも控えめなので、手作りのハンバーグをコッペパンで挟んだようなほっこりした食感になっている。
ふっくらしたやわらかさだった
ふっくらしたやわらかさだった
蒸された感じはあまりなかったけど、こういうふっくらしたのもいいですな。

パン売り場のバーガーたち

ここからはパン売り場で売られていたハンバーガーである。冷蔵されていたハンバーガーの半額の100円くらいで売られていて、違うニーズの上に成り立っているみたいだ。

方向性が全然ちがってがっかりしたけど、ちゃんと食べたのでささっと紹介したい。
ポプラ
柔らか度:1
パッケージの丸さは随一
パッケージの丸さは随一
おやつのような食べごたえ
おやつのような食べごたえ
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実はこのポプラバーガー(Pバーガー?)は冷蔵ケースに入れられていたのだが、見たところ他のパン売り場で売られているハンバーガーと同じなようなので、勝手にこちら側に入れてしまった。

肉の厚みが冷蔵バーガーの半分くらいしななく、ちょっと物足りない。パンはふかふかで甘みがあるので、パン目当てで食べるのがいいか。
セイコーマート
柔らか度:1
ヤマザキブランドだった
ヤマザキブランドだった
驚きの軽さ
驚きの軽さ
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セイコーマートのハンバーガーは、ヤマザキのてりやきバーガーだった。パティも薄いがパンもバランスを取るように薄く、スナック感覚で食べるのにちょうどいい。
デイリーヤマザキ
柔らか度:1
チーズバーガーがマクドナルドに似てる
チーズバーガーがマクドナルドに似てる
しわの少なさに落ち込む……
しわの少なさに落ち込む……
!
デイリーヤマザキのハンバーガーで特筆すべきはチーズバーガーであろう。パンの食感は少し違うが、味はマクドナルドのチーズバーガーそっくりである。研究したのだろうか。

これもスナック感覚で食べるのに適している。
NEWDAYS
柔らか度:-
グラタンコロッケバーガー!
グラタンコロッケバーガー!
コロッケの全面にソースが
コロッケの全面にソースが
!
ローソンストア100
柔らか度:-
揚げバーガー……
揚げバーガー……
見た目もすごいし、持つとずっしり重い
見た目もすごいし、持つとずっしり重い
!
NEWDAYSとローソンストア100の商品は、バーガーと名前がついているので一応買ってきた。

が、ソースがなしでメンチカツをパンで挟んであるようなものだったので、過熱がうまくいかなかず評価しかねた。味はだいたい想像どおりです。

それにしても、揚げバーガーの見た目がすごい。注文の多い料理店で最後まで行っちゃったみたい。

コンビニバーガーおいしいよ

いままでコンビニのハンバーガーを食べたことがない人は、このページで見たような菓子パン系のハンバーガーを想像していたのではないだろうか。

そういった人たちも、この記事を読んでサンドイッチの横で売られている奴らの凄さがわかってくれただろう。パティの厚さも全体の食べごたえもかなり違うということが。

僕のオススメはローソンかサンクスのハンバーガーだが、 他のものもそれぞれおいしかった。温めたてはホカホカだし、寒くなるこれからの季節食べないわけにいかないはずだ。
まとめ
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