動物は見たいけど人ごみは嫌
だいぶ気候もおだやかになった今日この頃。この時期、休日にうっかり動物園なんか行くと、たいへんなことになる。
土曜11:00の上野動物園。ものすごい人
パンダを見ようにも人の頭しか見えない
こちらはライオン舎。メジャーな動物はほぼこんな状態
それも家族連れやカップルしかいないので、ひとりで来ている僕にとってはあまり心地いい状況とはいえない。
また、やっと順番が回ってきても、お目当ての動物は見物客の視線を避けるように物陰に隠れていたりするし、夜行性の動物に至ってはただじっとしているだけでまるでやる気がない。
ライオン。無気力レベル75
ネコっぽい寝顔はそれはそれでかわいいけど、やはり動くところが見たい
カンガルー。無気力レベル80
マレーバク。無気力レベル90
トラに至っては森に隠れて出てきやしない
カバの動かなさたるや
さらにひどいのはカバだ。上野動物園にはめちゃくちゃ巨大な「ジロー」というカバがいて、個人的にはパンダよりも断然魅力的だと思うのだが、日中にその巨体を拝むことは困難だ。
水中にいる黒い物体がジロー
そもそもカバは日中は暑さを凌ぐため水中にずっと潜っていることも多いというが、なかでもジローときたら、それはもう動かざること山の如しだ。その無気力っぷり、こちらの動画でご確認ください。
なんじゃそりゃ!
やっと動いたかと思ったら、呼吸をするために鼻をちょっと水面に出しただけだった。おい、せめて顔くらい出したらどうなんだ。
この横着っぷり。無気力レベル100
閉園間際に行こう
このように、自分の推しメンが夜行性だった場合、日中の動物園を訪れて良いことはひとつもない。訪れるなら夕方。閉園の1~2時間前くらいがベストだ。塩対応だった動物たちもいくらか元気になっているし、日中に比べれば混雑も少しはマシだろう。
というわけで、日曜日の15:30分に再訪。閉園まで残り1時間30分
ベンチも座り放題
日中は行列してた売店もこのとおり空いてる
ソフトクリームもすぐ買えるし、人が少ないのでおじさんがひとりでペロペロしてても恥ずかしくない
さて、やや陽が傾いたこの時間、夜行性のあいつらはどうしているのかというと。
まず、昨日は存在すら確認できなかったトラ
あっさり発見
落ちつきのない感じで動き回っていた
ライオンも起床
ガラスすれすれを通り過ぎる小粋なサービスも
ギャルも興奮
このように夜行性動物たちも夕方になればわりと動く姿が見られる。
問題はカバだ。カバのジローはこの時間、屋内のプールに移動していたのだが、涼しい屋内に映っても活動する気配がまるでない。
おまけに、今度は柵の下の死角に潜って出てこない
ほどなく飼育係が登場し
エサ(草)をまきます
飼育係の登場と同時にのっそりとその巨体を露わにするジロー。周囲からも「デケー」「スゲー」と歓声が沸き起こる。
食事の前に歯磨き
そして、ついに上陸
やっぱりデカい、とんでもなくデカい。デカいだけでなく、身体の表面はヌメヌメと黒光りしていて、やけに生々しい。その衝撃的なビジュアルに、数人の子どもが号泣していたのも無理はない。
写真だと伝わりにくいと思うので、動画でもどうぞ。
ただ、実物の迫力はこんなもんじゃないのでぜひ見に行ってほしい。ジローの虜になるか、トラウマになるかのどちらかだろう。
ジローのエサタイムは16時前後。たぶんどこにも載ってないレア情報
なお、カンガルーや
マレーバクもしっかり活動していましたよ
そうこうしているうちに閉園まであと30分。いかん、カバに夢中になりすぎた。
残りの時間はメジャーな動物たちをできるだけ見て回ろう。
残り30分。急げ!
ゾウ!
キリン!
日中は柵に群がっていた子どもたちも、この時間になるとさすがにお疲れのようで、パパに抱っこされてすやすや眠っていた。おかげでおっさんが柵のど真ん中にかぶりついていてもひんしゅくを買わずに済む。
残り20分。ジャイアントパンダのもとへ
空いてる。嬉しい!
安定のかわいさ。残り時間、人気者をじっくり観察できた
楽しかったです
時間が限られているのでやや駆け足にはなるが、夜行性の動物たちの出現率も高く、見たい動物の数を絞って回ればかなり楽しめる。閉園間際の動物園、オススメです。