いたっていつもどおりの東京でした
ということで、東京招致が決まって初めての週末は意外なほど静かというかドライな感じだった。まあ時期が近づいてくれば勝手に盛り上がってくるだろう。
それにしても7年後、僕は何をしているんだろう。せっかくの祭典を心から楽しむためにも、マジメに仕事して生きていきたいと思います。
それにしても7年後、僕は何をしているんだろう。せっかくの祭典を心から楽しむためにも、マジメに仕事して生きていきたいと思います。
東京にアレがやってくる
「世界的スポーツの祭典」などとまわりくどい言い方をしているのは、その祭典を取り仕切っている団体が権利関係に厳しいからだ。うかつに正式名称を書くと消されるかもしれない。
と、それは大げさにしても、先だって公式スポンサー以外の便乗広告禁止が話題になるなど、何かと気を遣う必要があることは確かなようだ。一部では「おめでとう東京」というフレーズを使ってのセールさえアウトなんて報道もあった。
とはいえ、これだけのビッグイベントなのだから、そうはいっても便乗したくなるのが普通だろう。東京の商店街では、きっとお祝いにかこつけたセールなどが行われているはずだ。
と、それは大げさにしても、先だって公式スポンサー以外の便乗広告禁止が話題になるなど、何かと気を遣う必要があることは確かなようだ。一部では「おめでとう東京」というフレーズを使ってのセールさえアウトなんて報道もあった。
とはいえ、これだけのビッグイベントなのだから、そうはいっても便乗したくなるのが普通だろう。東京の商店街では、きっとお祝いにかこつけたセールなどが行われているはずだ。
ということで商店街へ
東京品川区の武蔵小山商店街は都内最長800メートルのアーケードに約250店舗が並ぶ東京屈指の巨大商店街。これだけのお店があれば、さぞ盛り上がりもすごかろう。
と、入口にさっそくお祝いの看板が
特にお祝いムードなし
さっそく商店街の入口に上の写真のような看板が掲げてあった。だが、それ以外はいたって平常運転の商店街。お祝いムードもお祭りムードも特になく、普段通りに賑わっているだけ。結論からいうと、それに絡めた便乗セールをやっている店は一軒もなかった。
いつも通り買い物客で賑わ、普段通りの風景
セールはおろか、お祝いムードも皆無の中
商店街で唯一、全力で招致を祝う看板
約250店舗のうち、お祝いムードを醸し出していたのはこの布団屋さんのみ。それも便乗という感じではまったくなく、純粋に招致を祝福している雰囲気だ。それにしても商店街全体が招致などまったくなかったかのようなスルーっぷりなので、周囲との温度差がすごい。
これはお祝いとかとはまるで関係ないセール
お祭り好きな匂いがする喫茶店にも、特にそれに絡めた新メニューとかはなかった
商店街の中ほどには「オリンピック」という名前のスポーツショップがあった（これは店名だからセーフ）。こんなドンピシャな店名で、しかもスポーツショップ、まさに便乗するなら「今でしょ」という条件が揃っているのに、ここにも便乗はおろかお祭りムードも一切ナシ。
こんなにズバリな名前なのに
いたって普段と変わらぬ装い
これは便乗なのか、判断に迷うところ
でもお祝いとか関係なく、商店街のやきとりはうまい
この通り、武蔵小山商店街で便乗セールをやっていた店はひとつもなく、拍子抜けするくらいいつも通りだった。
巣鴨はどうだ？
他の商店街ではどうだろうか？ 豊島区巣鴨の地蔵通商店街を訪ねてみた。ここも東京を代表する商店街のひとつだ。
「おばあちゃんの原宿」として知られるがおばあちゃんだけでなく、若い観光客もたくさんいた
屋台もたくさん出てお祭り感はある
しかし、ここにも便乗の気配は皆無。招致にちなんだ盛り上がりも特に見られない。
祝い方もどこか遠慮がち
先のことすぎてピンと来ないのか、便乗して組織に潰されるのを恐れているのか分からないが、招致が決まって初めての週末なのにこの無反応っぷりは意外だった。祭典の経済効果は3兆円といわれているらしいが、今のところ東京は、ぜんぜん盛り上がっていないようだ。
うーん
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アメ横へ
続いて東京上野のアメヤ横丁にやってきた。ここも東京を代表する商店街だが、まあたぶんここも盛り上がってないんだろうなーと期待薄で歩いてみたら案の定さっぱりだった。便乗どころか、「おめでとう」の言葉すらどこにも見当たらない。
アメヤ横丁、通称「アメ横」
ここで魚臭いスカジャンを買った人も多いはず
そんなことよりあまちゃん
なんせ、アメ横で最もホットな話題といえば大人気のNHK朝ドラ「あまちゃん」（アメ横はあまちゃんのロケ地）である。今のアメ横は「おめでとう」よりも「じぇじぇじぇ」、滝クリよりも天野アキなのだ。
「あまちゃん」一色のアメ横
ドラマのロケ地・アメ横センタービル
海女グッズを売る店も
許可を取っているかもよく分からない海女グッズも売られているなど、「あまちゃん」に関してはなかなか商根たくましいアメ横の人々。だが、やっぱりアレに便乗しようという気配はない。やはりJOCにびびっているのだろうか。
まあ、そもそも便乗とかしなくても賑わっているが
ということで東京の街には静観ムードが漂っていたが、意外と世間の反応なんて今のところそんなもんかもしれない。招致が決まったといっても何せ7年後なのだ。
「五輪鮨」という名の寿司屋
しかし、中には今すぐにでも盛り上がらずにはいられない事情がある人もいる。
その名も「五輪鮨」
品川区にある五輪鮨は地元で愛される名店。もう名前がそのものズバリなので、否が応でも意識せざるを得ない状況だ。
五輪が五輪を祝福
外観からしてパーティーの装い
手作りの風船や飾り付けなど、外観から既にほのぼのしたお祝い感が漂っていて、店内には万国旗が飾られているというお祭りモード。招致が決まった後にみんなで飾り付けしたんだろうなと思うととても和む。
万国旗が出迎える店内
大将によれば店名は宮本武蔵の著した兵法書「五輪書」から来ていて、あっちの五輪は特に関係ないそう。とはいえ招致が決まった時はくす玉を割ってお祝いしたとか。
さらに、勢いに乗って「東京五輪スペシャル」という新メニューも開発してしまったそう。その時一番新鮮なネタを使ったスペシャルな握りだ（※事前の仕入れが必要なため2日前までの予約制）。なお、価格は2020円。真っ向から五輪にかけているところがカッコいい。
さらに、勢いに乗って「東京五輪スペシャル」という新メニューも開発してしまったそう。その時一番新鮮なネタを使ったスペシャルな握りだ（※事前の仕入れが必要なため2日前までの予約制）。なお、価格は2020円。真っ向から五輪にかけているところがカッコいい。
ランチの握りは800円から。安くてうまい
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競技開催地はどうなってる？
ところで、実際に競技が行われるのは東京晴海に建設される選手村から8kｍ圏内のエリアだという。現在、現地の様子はどうなっているのか？ 競技場のひとつ、江東区「夢の島」にやってきた。
アーチェリーや競泳などが行われる予定
首都高とJR京葉線が通っていてアクセスは良好
今のところ飲食店はあまりない。でもこれからどんどん増えるだろう
かつてはゴミの埋め立て地として利用されていた夢の島。そのため未だに「ゴミの島」という印象も根強いが、現在では島全体が公園として整備され、美しい景観に生まれ変わっている。
今回、招致が決まったことで、その様相はさらに一変するだろう。
今回、招致が決まったことで、その様相はさらに一変するだろう。
ゴミの島だった面影は今はまったくない
緑豊かなロケーション
公園内の案内板には陸上競技場やコロシアムもあると書かれていたが、陸上競技場は広い原っぱにランニング用の道を整備しただけのもので、コロシアムは真ん中に窪みのあるただの丘だった。
多分これからスタジアムを作ったりして、徐々にオリンピック仕様になっていくのだろう。
多分これからスタジアムを作ったりして、徐々にオリンピック仕様になっていくのだろう。
陸上競技場
真ん中の窪んでるあたりがコロシアム
全てウソなんじゃないか疑惑
それにしても、7年後、こんなのどかな場所に世界中の人がやってくるなんてちょっと信じられない。公園の広い芝生に寝転がっていると、招致とか全部ウソなんじゃないかと思えてくる。
周辺のレジャー施設といえば植物園しかないが、7年後に向けて色々増えそうな予感
さすがに工事とかはまだ始まってないにしても、招致決定による機運の高まりみたいなものは感じられるかと思ったが、特にそうした盛り上がりは今のところ感じられない。だから「増えるだろう」とか予感の話しかできなくて申し訳ない。
まあ実際2020年なんて未来すぎて、どう盛り上がっていいのか分からないですよね。
まあ実際2020年なんて未来すぎて、どう盛り上がっていいのか分からないですよね。
開会式が行われる国立競技場
