近所がデイリーヤマザキだらけだ
最近、東京の東神田という場所に引っ越したのだが、周辺にやたらと「デイリーヤマザキ」があることに気づいた。
デイリーヤマザキの150m先にデイリーヤマザキ
前方右側にまた別のデイリーヤマザキ
振り返ればさらにデイリーヤマザキ
このように、家の近所は稀に見るデイリーヤマザキタウンだったのだ。下の写真の場所なんて、3つのデイリーヤマザキが大通りを挟んで対峙し合っており、三すくみみたいな状態になっている。
グー、チョキ、パーあるいはヘビ、カエル、ナメクジの関係
三すくみとは、得意と苦手をひとつずつ持ち寄る三者が睨みあい、身動きが取れなくなる状況を指す。このデイリーヤマザキにも言えることだ。ただ、大通りを挟んでいる地の利で、右側のヤマザキにやや分があるかもしれない。なんの分なのかはよく分からないけど。
なお、この三者が同時に撮影できるスポットはこの歩道橋の上からだけ
ここから思いっきり引いたアングルで撮ると、さっきみたいな緊張感溢れる山崎の乱が撮れます
なお、調べてみたらこの近くに山崎製パンの本社があった。だからこれだけ店舗が密集しているのか。そうとは知らずに引っ越してきたわけだが、これだけデイリーヤマザキの便に恵まれた住環境もそうはあるまい。来年の春のパンまつりが楽しみになってきた。
家の近所は山崎製パンのテリトリーだった
ところで、それぞれの店に何か違いはあるのか? 調べてみたらそれぞれ微妙に個性が感じられた。
たとえばクレジットカードが使えることのプッシュ具合。ちょっとデザインしてみたり
シンプルに整然と文字を並べてみたり
1行目と2行目をちょっとずらしてみたり、三者三様
あるいは豆大福を強くプッシュする店舗もあれば
ランチパックに力を入れる店もあったり
焼き立てパンが豊富な店もあった
同じコンビニチェーンでもそれぞれ持ち味が違っておもしろい。これからもそれぞれの武器を磨きつつ、よきライバル関係を続けてほしいものだ。
と、なんだかよく分からない目線で偉そうなことを述べてしまった。しかし、こういう三すくみみたいな状況って、なんかこう想像力をかきたてられないだろうか? 絶妙なバランスで成り立つ三者のライバル関係に勝手に血がたぎってしまう。
と、なんだかよく分からない目線で偉そうなことを述べてしまった。しかし、こういう三すくみみたいな状況って、なんかこう想像力をかきたてられないだろうか? 絶妙なバランスで成り立つ三者のライバル関係に勝手に血がたぎってしまう。
秋葉原は三すくみだらけでした
そこで、少し足を伸ばして秋葉原のあたりを捜索してみたら、色んなチェーン店がすくみまくっていた。
たとえばこれ。ちょっとよく分かりませんが、両方セブンイレブンです
まずはセブンイレブン。秋葉原駅前には徒歩2分くらいの圏内に3つの店舗が密集している。
ちなみにこちらの店舗は裏がオフィスビルということで
文具コーナーが充実していた。やはり立地によって微妙に闘い方が違うよう
そこから徒歩15秒のところと
線路を挟んで200mくらい離れた場所にももう一店
こっちは入ってすぐ雑誌コーナーという大胆なレイアウトだった
また、マクドナルドもすごく近い場所に3店舗が集まっている。
なんで
こんなに
近いの?
さらには富士そばだ。これもすごく近接しているが、こっちはやや形がいびつだ。
まず昭和通り沿いに1軒
同じ通りを30秒ほど歩くともう1軒
さらにJRの線路を挟んで反対側にもう1軒
ちなみに富士そばは店舗ごとにオリジナルメニューがあったりして、同じチェーンでも方向性がけっこう異なる。この店はわりとガッツリ系のメニュー推し
一方こっちはヘルシー路線でおじさん世代を意識
こうした、睨みあう越後と甲斐に、美濃(秋葉原駅)を挟んで戦機を伺う尾張(うろ覚えの戦国知識で書いています)みたいな店舗展開をするチェーンはけっこう多い。
こうした、睨みあう越後と甲斐に、美濃(秋葉原駅)を挟んで戦機を伺う尾張(うろ覚えの戦国知識で書いています)みたいな店舗展開をするチェーンはけっこう多い。
越後の日高謙信
尾張の日高信長
甲斐の日高信玄。風林火山
貸し会議室もあってビジネスユースにぴったりの上杉ルノアール
一方、できたばかりの新しい店内が気持ちいい武田
そんな二者をよそに、安土城(ヨドバシカメラ)を築城したルノアール織田
より大きな地図で 秋葉原ルノアール三すくみ を表示
集中できたのか
一方、三強の一角が落ち、三すくみの均衡が崩れてしまったケースもある。それもつい最近のことだ。
秋葉原駅前の1号店
歩行者天国沿いの中央通り店は健在だが
こちらの秋葉原スタジアムが8月31日で閉店していた
心なしかゴリラも悲しげだ。
閉店のお知らせには「他2店舗をよろしく」と書いてあった
つい最近、秋葉原の近くに引っ越してきて、そういえば同じ店多いなーと思っていたものの、改めて探してみるとこんなにも同じチェーン同士ですくみあっていたとは驚きだ。他店舗との闘いに加え、仲間と凌ぎを削らなくてはならないなんて何だか気の毒な気もするけど、秋葉原くらい人が多いとそんなの関係ないのかもしれませんね。