特集 2013年9月12日

食べ終えたブドウにまた実をつける

また実をつけた!
また実をつけた!
むかし、「なるなるみになる」というお菓子があった。

枝のような形をしたプラスチックの棒の先に、水と粉を交互につけることでブドウのような見た目になるグミ菓子だ。
単純なのに不思議で、可愛くて、しかも食べられて楽しかった。

しかし今あのお菓子は売られていないらしい。ならば本物のブドウの枝で再現できないだろうか。
東京葛飾生まれ。江戸っ子ぽいとよく言われますが、新潟と茨城のハーフです。
好物は酸っぱいもの全般とイクラ。ペットは犬2匹と睡魔。土日で40時間寝てしまったりするので日々の目標は「あまり寝過ぎない」(動画インタビュー)

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「なるなるみになる」は現在販売してない

メーカーに問い合わせたところ今現在(2013年9月)「なるなるみになる」は売っていないとのことだった。昨年は「なるなるグミの実」という名前で売られていたみたいだが期間限定だったようだ。

人気の定番お菓子と思っていたので手に入らないとは残念だ。
類似商品「おえかきグミランド」を使えばいけるかも
類似商品「おえかきグミランド」を使えばいけるかも
そこで似たようなものはないかと探してみると、同じメーカーが出している「おえかきグミランド」にいきあたった。

これは絵の具感覚で好きな色にした水を、「グミのもと」という白い粉に垂らだけですぐにグミができるというもの。

この「グミのもと」があれば「なるなるみになる」同様に実をつけることができるに違いない。
プラスチックの棒の代わりには食べ終えたブドウの枝。よーく見ると気持ち悪い
プラスチックの棒の代わりには食べ終えたブドウの枝。よーく見ると気持ち悪い

巨峰の枝につける

実をつけるのは食べ終えた巨峰の枝。
今まではすぐ捨てていたものだが、今回は大事な役割を担っている。

プラスチックとは違ってよく見るとケバケバと尖っていたりと野性味がある。 念のため水でよく洗ってから使おう。
まず「グミのもと」の粉をつけて
まず「グミのもと」の粉をつけて
紫色に調合した水に浸す。すぐ実がついた!
紫色に調合した水に浸す。すぐ実がついた!

懐かしい、そしてすごく楽しい

水につけたとたんにゼリー状のプルプルとした塊の実がついた。そうそう、「なるなるみになる」はこんな感じだった。

ちなみにこの色水、ソーダ味の青い粉とグレープ味の赤い粉をを混ぜ合わせたもので、味としてはグレープソーダ味だ。後で食べられると思うとワクワクする。
徐々に大きくなっていくのが面白い
徐々に大きくなっていくのが面白い
ブドウの枝だとやりにくいかなと思ったがそうでもない。枝が短すぎると粉も水もつけにくいが、割と順調だ。

実がどんどん大きくなっていくのを見るのは、子供の頃に戻ったかのように純粋に楽しい。
大人一人で平日の夜中だけど楽しい
大人一人で平日の夜中だけど楽しい
花のようにも見えてきた。気分は花咲かじいさんだ
花のようにも見えてきた。気分は花咲かじいさんだ
5回繰り返したところ。飾っておきたいくらい可愛い
5回繰り返したところ。飾っておきたいくらい可愛い

結果、これくらいでやめとくといい

一袋に入っていた赤と青の粉が無くなったのが5回繰り返したあたり。枝の先にポンポンとついた実が丸くていい感じだ。食べずに部屋に飾っておきたいくらいに可愛いじゃないか。ここらで「なるなるみになる」の再現に成功したと言っていいだろう。

巨峰に戻したい

しかし、予備で買ってきたグミランドはまだまだある。ならばできるだけ実を大きくつけ、しまいには巨峰に戻してしまいたい。大人の欲求は可愛いだけでは止まらないのだ。
7回目。上の方が塊に。(粉の調合の具合で色が濃い目になりました)
7回目。上の方が塊に。(粉の調合の具合で色が濃い目になりました)
そして続けた結果、粒が大きくなったはいいが隣同士でくっつきだしてしまった。
10回目。ネッチョリと実が落下
10回目。ネッチョリと実が落下
10回目ともなるとそのくっついた実が、自分の重さに耐えられずエイリアンの唾液のように落下。

さっきまで子供ウケしそうな可愛らしい姿だったのに、今や近寄ってきた虫を捕らえて溶かしそうな雰囲気。大きさへの挑戦はここらへんが限界のようだった。
限界だ。なんか怖くなっちゃった
限界だ。なんか怖くなっちゃった
手際とか持ち方の向きの問題かと思い、もう一度トライしてみたけど、ブドウのように見事な実になるまではいかなかった。
巨峰というより藤の花
巨峰というより藤の花
山梨の農家でとれたブドウが、別のものに生まれ変わりました
山梨の農家でとれたブドウが、別のものに生まれ変わりました
山梨の自然で育ったブドウを食べ終わったあと、今度は我が家にて自分の手で実をつけ、まるで食感の違うブドウ(味)を味わう。

農家との夢のコラボレーションである。ぜいたくだ。セレブだ。よく分からない夜中のテンションだがそう思った。楽しくて二度美味しいので、ぜひ皆さんにも味わってほしい。
セレブ
セレブ

奇跡のブドウ

こうして、一度すべてが無くなった状態から新たな姿に生まれ変わった奇跡のブドウ。その劇的な変化を目の当りにしたらなんだか勇気と元気と希望が湧いてきた。ブドウが変われたのだ、人間だって変われるはずだ。

ブドウに人生を学んだ日だった。
ありがとうブドウ
ありがとうブドウ
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