見分けチャートが大好きである。
いいチャートが載ってると興味のない分野の本でも買ってしまう。それだけで世界を把握した気持ちになる。
好きすぎるので自分でも作ってみようと思う。
見分けチャートとは
僕が見分けチャートと呼んでいるものはこのようなものである。
「神社の見方」(外山晴彦・サライ編集部編 小学館刊)より鳥居の見分け方
たまらない。ポイントを確認してゆくだけで鳥居を見分けることができる。なるほどこれは春日鳥居か、などと言えるのだ。
このチャートを手にした瞬間、ひとつに見えた鳥居が別々のものに見える。世界が広がると言っても過言ではない。
カモメ識別ハンドブック(氏原 巨雄・氏原 道昭著 文一総合出版)より
こちらはカモメの見分けチャート。背、くちばし、足、羽先の柄でカモの種類を同定できる。これがあるとぐっとカモメに興味が出てくる。この本を片手にカモメを見分けに行きたい。
テレビに出るもじゃもじゃの文化人見分けチャート
こんな素敵な見分けチャートは日常生活にも応用できるのではないか。まずはこれ、テレビに出てくるもじゃもじゃのおじさんである。
脳内で全員同じ箱に入ってないだろうか。僕は入ってる。
これでもう迷わない
ここにあげた人は髪型だけではなく、眼がきらきらしているのも特徴だと思う。元気な人が多い。
イラストを描くにあたって画像検索をしていたら最近の楳図かずおさんはあまりもじゃもじゃじゃなかったり、佐藤蛾次郎さんがもじゃもじゃなのは映画のなかだけだったりするのだが、あくまでパブリックイメージである。
もうひとつ気づいたのは、もじゃもじゃにもいろんなかたちがあるということだ。
もじゃもじゃはひとつではない
前髪の長さ、サイドももじゃももじゃかどうか、ひとつとして同じもじゃはいないのだ。
そこで行動や属性ではなく、純粋にもじゃのかたちだけで見分けるチャートも作ってみた。
ハードコアに髪型だけで判断するチャート
これで安心である。見分けがつかなくなるのでもじゃもじゃの髪型はずっとキープしてほしいと願うばかりだ。
大型のネコ科
ヒョウ、ジャガー、チーター、ピューマは模様が違うのだそうだ。むかし本で読んだ。それもチャートにするとこうなる。
ピューマはおうど色か黒一色で模様がないのだ
リング模様でなかに点があるのがジャガー、ないのがヒョウである。チーターはドットなのだ。
これでアニマル柄を着ている女性に会ってもアニマル柄なんてアバウトな言いかたではなく「素敵なチーター柄ですね」「いいジャガー柄ですね」と言うことができる。
穴の開いた食べものを見分ける
なんとなくものを食べていて、ところでこれなんだっけ?と思うことはないだろうか(展開が強引であることは分かってる)。
穴の開いた食材を例にそれを見分けるチャートを考えてみた。
いま食べてる穴の開いた物体がなにかすぐわかる
もし食べているのがホースだったら危険なのですぐにはき出してもらいたい。闇鍋だと入ってる可能性もゼロではない、かもしれない。
チャートで考えない生活を
同僚や知り合いの名前がなかなか出てこないときもチャートで調べられると便利である。いちいち考えなくて済む。
ストレスフリーではなくシンクフリーを目指したい。
ただ、チャートを作るために時間がかかるのでそのあいだに憶えてしまうのが難点である。
チャートを作る前にもじゃもじゃのひとのプロパティを整理した