動揺しっぱなし
外国にいったら現地のお金を財布にいれないとまず動くこともままならないわけで、両替とかATMから引き落としたりとかするけれど、突然お金のケタが増えるという自体は小学校の算数の練習でもやったことがないからか、ものすごく動揺し、一生懸命お金を換算する。僕だけでなく、空港や国境の銀行では日本人の大人がすごく悩ましく換算している姿をよく見かける。小学校のうちから勉強したほうがいいかもしれない。
中国の元からベトナムのドンに両替なんていったら、頭の中で何か致命的なエラーが発生する。 32万で本当にいいのか、320万の間違えではないか…
インドネシアの10万ルピア紙幣。1000円弱だ
かくして空港で数十万数百万もの現地通貨を手に入れるとすごく金持ちになった気になり、数分間有頂天となる。
でもその後バスやタクシーで数千数万の現地通貨を支払うと、頭では理解していても、すごく浪費してしまいアンニュイな気分になる。
大金を持って高い買い物をして、お金がどんどん飛んでいくと、なんだかすごく悲しいのは僕が貧乏性なのか、みなが通る道なのか。
路線バスにして3500ルピアとか6000ドンである。いずれも30円ちょっとでしかないけれど。
数千数万ドン(キロ数十円~)の食材を目にし高級食材かと一瞬悩む
5万とか書かれると高級ショッピングセンターに見えてくるがインドネシアルピアなので500円なのである
いったいどこの高級ケータイかと思ってしまうが考えてみれば2000円弱と極めてリーズナブル
お馴染みのコンビニにしてこの支払いで「やっちゃった感」を感じる
安いモノを捜す
これだけ値段の高いものに囲まれると、いくら財布に札束をいれていても落ち着かない。米ドルやユーロを使っている人々も心労が絶えないのではないか。
そこでスーパーで心の安堵を求め、すごく安いモノを捜してみれば。
インドネシアの自販機。5000ルピア!気分はどーでしょう!?
ベトナムの100円ショップで売られそうな日用雑貨は4500ドン。日本円にして20数円!
袋のインスタント麺。値段は10円しなかった!表記も2000なら、なんとなく身近な数字で落ち着ける?
ジャパネットたかたを脳内再生
安いモノをみたら今度は高いモノを見たくなる。ホテルに泊まったら現地通貨で数十万、それでも唸るけど、もちろん車やバイクや家電がありふれてる中で、当然のように値段に0がいっぱいついて売られているのだった。
不思議と頭の中でジャパネットたかたの高田社長の声で、「なんとたったの何千何百万!」と再生すると安く思えるのは、僕が生粋の日本の庶民だからに違いない。
シャープの炊飯器が75万5000ドン!
サムスンの32インチLEDテレビが300万をきって、299万ルピア!
ソニーのエクスペリアSがなんと、たったの、1149万ドン!
喫煙禁止場所での喫煙の罰金は、なんと、5千万ルピア!
インターナショナルな幼稚園が5238万ドン!
分割払いで860万ドンのものが月々66万1000ドンから!
面倒なんで0は省略します
1000をKで表記する店はベトナムではチラホラ。数字が少ないとなんとなく落ち着く。
Kすら省略するベトナムの家電量販店前。8890だと、44000円くらい?
trieuは100万だから7億ドンの車だけど、だいたい350万だ。
ジンバブエドルに夢を見る
一時期ジンバブエでは100兆ドル札が出回っていたという。惜しむらくはジンバブエドルが発行停止となってしまったことだが、いったい商品の取引はどうだったのだろうと思う。
かつてはイタリアリラや、トルコリラも0の数ではなかなかだったが、イタリアはユーロになり、トルコリラはデノミネーションで0がとれた。ベトナムやインドネシアは韓国以上に0が多い買い物ができる数少ない国である。
子供に買い物を教えるときは、小さいときから万以上の単位を教えるのか、またその足し算や引き算を教えるのか、気になるところだ。
ベトナムのスーパーで10万ドンのおもちゃに手を出す子供がいた。スネ夫に見えた。逆にスネ夫なら、ハイパーインフレでも動揺せず消費をするのか、これまた気になるところだ。
僕はスネ夫をうらやんでた