博物館というと、歴史的な文物が集まって、なんだか小難しそうだが、そうでない博物館も結構ある。
小難しくなさそうなものを行ってみたが、様々なジャンルを扱うので一概におもしろさを比較することはできない。が、敢えて相対的に評価できるよう
「一般向け」
「入りやすさ」
「物量」
「中国らしさ」
「独断で判断するおもしろさ」
の5項目で星をつけた。ほとんど行って後悔したのはなかった。どれも旅のいい思い出。
中国マッチ商標博物館
(上海商標火花収蔵館)
マッチ箱のような外観
電球とか薬とかトランプとかいろんなパッケージが見られる
子どもを描いたモノはよくあるけれど これは名前が「子どもブランド」
歯磨き粉。中華美人のパッケージも多い。
石けん。いい臭いがしそうな女性だ
ビスケット。サザエさんのような光景
中心に近い地下鉄「楼山関路」駅の北にある「長風公園緑地」の中にポツンとたたずむ博物館。公園の南隣には川が流れ、その橋を渡ると右側にマッチ箱のようなデザインの建物があるのですぐわかる。博物館員も客もいないのに、エアコンが効いてて思う存分みられた。
一般向け ☆☆☆☆
入りやすさ ☆☆☆☆☆
物量 ☆☆☆
中国らしさ ☆☆☆☆☆
独断で判断するおもしろさ ☆☆☆☆
中国クラシックカメラ博物館
(上海老相机制造博物館)
大通り「重慶南路」沿いにある小さそうな博物館だけれど、中は案外広い
カメラの陳列ほか、当時の写真撮影の様子なども
中国製のカメラがズラリ
「為人民服務」の標語入りカメラ
閃光机ことフラッシュ
修理のための作業場がある
カメラやモノが好きな人にはたまらない博物館。やはりマイナーだけに人はほとんど入っていない。アクセスは街の中心部にある地下鉄の打浦橋駅から徒歩圏で、打浦橋駅の裏通りも結構おもしろいのであわせてみると、いい時間が過ごせると思います。
一般向け ☆☆☆☆
入りやすさ ☆☆☆☆☆
物量 ☆☆☆☆
中国らしさ ☆☆☆☆
独断で判断するおもしろさ ☆☆☆☆
上海タイプライター博物館
(上海打字机博物館)
街の中心ながら、大通りから一歩入ったところにちょこんとある
インテリそうなおばちゃん、おじちゃんの語り場にもなっていた
有名な会社のひとつ(らしい)ROYAL
こちらはSmithというメーカーのタイプライター
数字ばかりがある数字版タイプライターだろうか
中国語の漢字を印刷する機械。 すごく小さな漢字が敷き詰められている。
昔から外国企業が拠点を置いたからこそなのか、舶来モノのタイプライター(打字器)がたくさん置かれているのがここ、打字器博物館。
ワープロ専用機の前身、タイプライターで嫌ってほど仕事をしてた人なら思い入れは深く、製品毎の微妙な違いに感動するのかもしれない。
喫茶店のような雰囲気だけれど、入って見ても周りからは何も怪しまれないので安心して見よう。
一般向け ☆☆☆
入りやすさ ☆☆
物量 ☆☆
中国らしさ ☆
独断で判断するおもしろさ ☆☆
葬儀博物館
(上海殯葬博物館)
斎場の中の建物の上階にある行きづらい博物館。人はやはりいない
近代の葬式に関する風俗や写真など資料が満載
今どきの様々な個性的な墓石
バイク型霊柩車の模型
ただしい葬儀の方法を教える宣伝絵
以前の偉い人の葬儀の様子
ここは葬儀に関する中国唯一の博物館だそうだ。
地下鉄「漕宝路駅」に近くてアクセスはいいけれど、博物館自体が斎場の中にあり、外には博物館がある旨が書かれていないので、悲しむ人を横目にみつつ、斎場の1階から入り、中を通りぬけて上階の5階までエレベーターで上らなくてはならない。その行くまでの難易度の高さから、やはり誰もいない。しかし行けばなかなかおもしろい資料がそこにある。行っただけで武勇伝が語れる珍しい博物館だと思う。
一般向け ☆☆☆☆
入りやすさ ☆
物量 ☆☆☆☆
中国らしさ ☆☆☆☆
独断で判断するおもしろさ ☆☆☆☆
中国武術博物館
中国の体育大学、その名も「上海体育学院」の中にある
めちゃくちゃ大きな矛や剣やヌンチャクが展示されている!
とにかくいろいろな武器がズラリ!
木彫りの戦闘シーン
昔の武術学校のミニチュアから
ボクシングなど現代武術まで。
上海北部にある上海体育学院はちょっとアクセスは遠いし、大学の中に入らないと、この博物館には入れないが、一度入ったら漢(おとこ)ならワクワクすること間違いなし。入ると名前と国名を記帳するが、外国人ウケしているのか、よく外国人の名前が書いてあった。ロマンなんだねえ。
一般向け ☆☆☆☆☆
入りやすさ ☆☆
物量 ☆☆☆☆
中国らしさ ☆☆☆☆☆
独断で判断するおもしろさ ☆☆☆☆☆
泥臭く博物館を巡れ
博物館美術館というと構えて見る感じがずっとしてたけど、大都市にはかなりの数の博物館があり、その中には各人それぞれがグッとくるテーマの博物館がある。普段あまり博物館に縁がない生活をしていたけれど、あぁ面白かったなあと思った。実はもっといろいろ行ったけどきりがないので、まとめて書ける場があったらいいなあ。どこかありませんか?
なお突然の閉館や、閉館したのに気づかず入るとガードマンに叱られた上で、言葉がわからない中で力尽くで押し返されるという素敵なトラップもあり。これもまた中国博物館巡りの味わいといえよう。