これがカステラアイスだ!
アイスをカステラでサンドした洗練されたタイプのカステラアイスもあるようですが、私が求めてやまないカステラアイスはこちらです。
『カステラ+アイス=カステラアイス』とストレートに伝わります。
見た目のインパクト重視のネタ的なものだろう、と思われるかもしれませんが、これが非常に美味しかったのです。
カステラは多少硬くなってはいるものの決してカチカチにはならず、むしろしっとりした食感を保ったまま生地の密度が濃くなったような感じです。
スプーンがすっと通る硬さ。
断面図。しっとり感はキープしてます。
冷えて甘さが少し抑えられていますが、アイスと一緒に食べてもお互いに味の邪魔をしないちょうどよい甘さだと思います。カステラからほんのりと香ってくるはちみつの風味もほどよいアクセントになっていて好印象。
また、アイスのクリーミーさ、カステラのしっとり感、カステラとアイスの境目の部分のシャリシャリとした食感のコントラストも面白く、あっという間に食べ終えてしまいました。
カステラのざら目部分がアイスと接してシャリシャリになって超美味しい!!
アイスとの相性:★★★★★
硬さ:★★
食べやすさ:★★★★★
完成度:★★★★★
スーパーやコンビニで売られている普通のアイスとカステラだけでこんなに美味しいものになるならば、他のものでも美味しいアイスが出来上がるんじゃないか。
そんな安易でありがちな考えが頭をよぎったので、オリジナル『○○アイス』作りに挑戦してみることにしました。
食べ物を粗末にしたくないので、絶対失敗しないであろう布陣で挑みます。
以前『メロンパンアイス』というものを食べたことがあるので、この組み合わせには絶対の自信がありました。
カステラに負けず劣らずワイルドな見た目。
ちなみに、以前食べたメロンパンアイスはこんな感じです。
メロンパンの皮にくるまれたアイスでした。
パン生地の目が詰まってます。
スプーンですくうとぼろぼろこぼれます。
メロンパンからすっかり水分が抜けてパサパサになってしまい、冷凍が目的だったならば大失敗だったかもしれません。が、これはあくまで『メロンパンアイス』。
パサパサのメロンパンをアイスに合わせると、なめらかなアイスの中にざくざくした食感が楽しめて、これはアリと思わせるものでした。
ただ、メロンパンの魅力であるビスケット生地とパン生地の調和は全く感じられなくなってしまうので、敢えてメロンパンで挑戦するべきものなのかは微妙です。
アイスとの相性:★★★★
硬さ:★★★
食べやすさ:★★★
メロンパンのプライド:★
森永のホットケーキサンドアイスが大好きで、以前狂ったように食べていた時期がありました。
最近、近所で見かけず寂しい思いを抱えていたので、この機会に自分で作ってみることにしました。サンドしてないけど。
コンビニで買ったホットケーキ(メープル&マーガリン)を半分に切りました。
ホットケーキサンドの美味しさは知っていたので何の不思議もありませんが、美味しいです。
アイスと薄めのホットケーキ、マーガリンとメープルシロップがミルフィーユのように層を作り、アイスとホットケーキの美味しさが見事に調和しています。メープルシロップが凍って、まるでグリコのパナップのソース部分のようにパリっとしているのも美味しさを際立たせているように思いました。
茶色の層が美味しさの秘訣です。
アイスとの相性:★★★★★
硬さ:★★★
食べやすさ:★★★★
食感の面白さ:★★★★★
『あいすまんじゅう』『アイス饅頭』と表記は様々で、その内容もあんこをアイスで包んだもの、アイスとあんこを饅頭の皮で包んだものなどいくつか種類があるようです。
が、今回私がご提案するアイスまんじゅうはこちらです。
白と黒のコントラストがすごい。
明らかにアイスの色が白いのはまんじゅうの黒さによる目の錯覚ではなく、カステラとメロンパンで家にあったロッテレディーボーデンを使い切ってしまい、慌てて明治ファミリアを買ってきたからです。
コクのある黒糖風味の皮とあんこは冷凍されてなお強い存在感を醸し出しており、濃いめの小豆アイス、またはクリームあんみつといった雰囲気で、『どこかで食べたことありそう』と思わせる確実な美味しさでした。
あんこの存在感が半端ないです。
ただ、あんこが想像以上に硬く、アイスと一緒にスプーンですくうのが大変でした。あんこが柔らかくなるのを待つとアイスが溶けてしまうので、これはわざわざ一緒にして食べるものではないかもしれません。
岩くらいの大きさのあんこを凍らせて後頭部を殴った後、そのあんこを食べてしまえば完全犯罪が成立するのではないかと思いましたが、食べるのが大変なので実践するのは諦めました。
アイスとの相性:★★★
硬さ:★★★★★
食べやすさ:★
凶器になりそう:★★★★
以前『アイスのチョコパイ』というものを食べたことがあったので美味しさは保証されているはず、とやってみたのですが。
美味しいものしか入っていないのに、何かマズそう。
常温で食べている時はまったく気にならないチョコレートコーティングですが、冷凍した状態をスプーンですくおうとすると硬くて歯が立ちません。
冷凍で生地が硬くなってしまう、クリームもざらざらした塊のようになってしまう、チョコパイ特有のお酒っぽい匂いが薬品のような匂いになってしまう。
と、冷凍によりチョコパイ本来の魅力がほぼ失われてしまう残念な結果に終わりました。
チョコが硬くて驚きました。
断面だと華やかで美味しそうに見える。
一見無難な材料でこんなにガッカリなものが出来上がってしまうとは意外でした。
まるで、生姜焼き・卵焼き・きんぴらごぼう等の超無難メニューで見た目もまあまあ良く作れたにも関わらず、妹から『世界で3番目にまずいお弁当』と言われた私のお弁当のようです。いえ、私の場合はただ味がしなかっただけなんですけど。
アイスとの相性:★
硬さ:★★★★★
食べやすさ:★★
断面図の豪華さ:★★★★★
『アイスのチョコパイ』は美味しかったのに何故こんなことに…と、写真を確認してみました
ケーキ部分からして普通のチョコパイとは全然違った。
何を隠そう、私は三度の飯がドーナツになっても構わないくらいドーナツが好きです。大好きです。愛しています。
そんな行き過ぎた愛情から、ドーナツアイスだけ妙に充実のラインナップになりました。
我が家に常備されている6個入り168円のドーナツアイス。
そして、お馴染みのミスドでドーナツアイス。
ドーナツへの批判としてよく耳にするのが「油っぽい」と「甘すぎる」だと思いますが、このドーナツアイスでは、何とそのどちらも解消できるのです。
冷凍により生地が硬くさくさくした食感になるためか、冷たさにより感覚が麻痺するのか、常温で気になる油っぽさがほとんど気になりません。
また、冷たくなって甘さが抑えられるので、ハニーディップやフレンチクルーラーのグレーズもはちみつの香りは残りますが味わいはかなり控えめになります。
だんだん暑くなってくるとドーナツを食べる食欲が湧かなくなる…
そんな方にお勧めしたい食べ方です。
特に、フレンチクルーラーとハニーディップは是非お試しください。
皮だらけのシューアイスみたいなフレンチクルーラーアイス。
個人的にはカステラアイスに次ぐ美味しさだと思うハニーディップアイス。
以前ドーナツ単体で冷凍した時はオールドファッションが一番美味しかったので今回も期待していましたが、アイスとの調和の面ではフレンチクルーラー・ハニーディップが上だと感じました。
期待して観に行ったグレート・ムタ VS TAJIRI戦がいまいち楽しめず、さほど期待していなかったVS レイザーラモンRG戦は感動するくらい面白かった、そんな経験を思い出します。実力派同志の対戦だからといって、必ずしも面白い試合にはならないんですよねぇ。
アイスとの相性:★★★★
硬さ:★★~★★★★
食べやすさ:★★★★
ドーナツへの偏愛:★★★★★
商品化されているものの完成度はすごいです
・生地の密度の高いものよりもふんわり軽いものの方が、冷凍したときアイスと一緒にすくいやすい
・甘さは控え目になるが、香りはわりと残る
・ものによっては匂いがきつくなる
・あんこは硬い
以上を参考に、皆様もいろいろなアイスを楽しんでみてください。
具体的にはフレンチクルーラーorハニーディップを。
でも、いろいろ試した結果、改めてカステラアイスの完成度の高さを感じています。
ただアイスにカステラを突っ込んだだけのように見えますが、味わい・硬さ等トータルバランスに優れていて、商品化されるものには理由があるんだな…と感心させられました。
ドーナツ大好きでその愛はまったく変わっていませんが、今回の勝負はカステラに軍配を上げたいと思います。
ところで、ミス・ユニバース・ジャパンの栄養コンサルタントの人はアイスを「悪魔の食べ物」と言っているそうです。
じゃあ私は悪魔に魂を売った人間かな、とどうでもいい妄想をしながら今日もアイスを食べています。