第20回 おきなわ全島やちむん市に行ってきた
2013年3月23日、24日に沖縄県北部の恩納村にあるムーンビーチホテルにて「全島やちむん市」が開催されました。「やちむん」とは標準語にすれば「焼き物」のこと。
ものすごい人
展示点数もすごい
このやちむん市、毎年1回開催されるのですが「全島」がつくだけあって規模がでかい。今回は沖縄県の南から北まで45の窯元が集合しての開催です。
写真後ろにいるシーサーが割とオーソドックスなやつ
で、本題なのですが沖縄でやちむんといえば皿や器以外にシーサーが有名だと思います。シーサーとは沖縄で門扉や屋根の上に飾られる魔除けの獅子ですが、本来の魔除けだけでなくそのキャラクターを活かした様々なグッズが数多く販売されています。
というわけで、今回は全島やちむん市で見つけた魔除けの置物ではないけど機能的なシーサーたちをお届けしたいと思います。
魔除けから飛び出したシーサーたち
まずはシーサーの箸置き。これが魔除けじゃないシーサーとしては最も点数が多かったと思います。どれも割と手頃な価格で販売されていて、姿形にもかなりのバリエーションがありました。
ぱっと見、魚っぽく見えなくも無い
ちょこんと乗ったシーサーの箸置き
こちらはシーサーの口に箸を置く
棒状のシーサー箸置き
こちらはシーサーのお腹が箸置き
こちらも顔に箸置き
こうしてみると「箸置き」って割と定番商品なのかもしれません。シーサーの体全体が箸置きのもの、顔のみが箸置きのもの、色々なバリエーションがありますが、どれも個性的ですね。
シーサーの顔が灰皿
こちらは体が灰皿
お次は灰皿。本来魔除けのシーサーに煙草を置くのは何だか罰当たりな気もします。沖縄県内で見る「沖縄っぽい」灰皿はシャコ貝などの貝殻だったり、半分に割った椰子の実だったりするわけですが、沖縄っぽさを強調するにはこういう灰皿もいいかもしれません。
ありそうでない、シーサーの貯金箱。会場で見つけられたのは1種類だけでした。手にとって確認しなかったんですが、これお金を取り出す時は割るんでしょうか?なんだかもったいなくて割れない気がします。
シーサーランプ。体に開いた穴から光が漏れ出します。使いどころは僕にはよく分かりませんが、それなりにお洒落な空間を演出できそうな気がします。
土鈴。焼き物の鈴ですね。上の土鈴はなんかものすごいムカツク顔をしていますが、土鈴です。結構大きくて、体が土鈴になっている感じです。
こちらは小物の土鈴。こちらは可愛いのですが土鈴の使い道が僕にはよく分かりません。キーホルダーみたいな使い道なのでしょうか。
シーサの口が香炉
こちらは頭が開いて口から煙がでる模様
お香を炊く香炉。左は大きく口を開けたシーサー香炉、右はシーサーの頭が開いて中が香炉になっていて、口から煙がでる仕組みのようです。
球状の香炉にシーサーが乗ったものもありました。
そして、こちらはシーサーアロマポッド。シーサーの口に水とアロマオイルを入れて、下からろうそくなどで熱する仕組みのようです。これはなんか可愛い。
シーサーのピッチャー。シーサーの口が注ぎ口になってるんですが、なんだかエロい顔。
このシーサー。マグカップなのですが、どのように使うかというと…
ひっくり返すとマグカップになるという仕組み。耳が支えになって倒れません。これはすごい。実用的なのかどうかはちょっと分かりませんが…。
「人類が平和でありますように」と祈るシーサー。
こちらは花束を持ったシーサー。
ヤモリ+シーサー。ヤモリは「家守」なので家を守る生きものだという俗信があるので、縁起物を掛け合わせた感じなのでしょうか。だんだんよく分からなくなってきました。
魔除けのはずのシーサーがウェルカム!なんか間違ってる気もします。
同じくシーサーがめんそーれ。怒ってるのか歓迎しているのかどっちだ。
以上シーサーコレクションでした
というわけで全島やちむん市で見つけた魔除けじゃない機能を持ったシーサーコレクションでしたが、最後の方は全然機能的じゃなかった気がします。
ちなみに沖縄ではシーサーは、「○○さー」という沖縄方言にかけてダジャレとして使われる場合も結構あります。最後に町に溢れるシーサーを使ったダジャレをご紹介しつつ、筆を置きたいと思います。
安全運転してほ「シーサー」。
路上喫煙は禁「シーサー」。
カチャー「シーサー」(カチャーシーは沖縄で盛り上がってきたとき定番の踊り)。
お願い「シーサー」。もはやダジャレとしても成立していない。
沖縄に来られる方は、普通のシーサーだけでなく、魔除けを辞めてしまったシーサーにも是非 ご注目ください。