特集 2013年4月9日

そば打って泣く!熱闘そば打ち甲子園

水回しは金井くん。団体戦は個人戦にくらべていくぶん簡単らしい
水回しは金井くん。団体戦は個人戦にくらべていくぶん簡単らしい

水回し

水回しは金井くん。この後の出来を左右する重要な部分だ。かんじんの水加減は「個人戦に三人出たのでうまいこと調整してると思います」と佐藤先生。

「ここまで大丈夫です、うまくいってる」見ていた先生は「幌加内すごくいいですね」とも言う。やはり幌加内がいくのか。
大畠くんの力強いねり
大畠くんの力強いねり

ねり

ねりは大畠くん。「重心を後ろぐっとかけて、このねりは評価たかいとおもいますよ」と佐藤先生が言うようにたしかに力強い。

多少やわらかいか……いや、大丈夫か。遠目にみてもわからないので、祈るばかりだ。
のしにつかう棒が利根実の名物である
のしにつかう棒が利根実の名物である

のし

「やっぱり山田はのしうまいんだよな~」と先生が言ってた山田さんがのしに。

しかしここで山田さんが手をとめ、生地をさわった。どうやら生地に穴があいてしまったようだ。生地の結果はこの工程で出るので、つらいパートだ。
切りはこの日初出場の長谷川さん
切りはこの日初出場の長谷川さん

切り

「穴あいちゃったんですけど、四角くするのはきれいにできたんでいいと思います。うん、いい。だいぶいい」

先生が言うにはここまで順調にきているようだ。

切りは唯一個人戦に出てない長谷川さん。人一倍緊張してるうえに、これが初本番。大丈夫か。

ゆっくりゆっくりと利根実流に切っていく長谷川さんを信じて祈るばかり。
指差しで作業を確認したあと、挙手。終わった。
指差しで作業を確認したあと、挙手。終わった。
校長先生と握手。みんないい顔してる
校長先生と握手。みんないい顔してる
なぐさめあってるのか健闘をたたえあってるのか、山田さんと長谷川さん
なぐさめあってるのか健闘をたたえあってるのか、山田さんと長谷川さん

いよいよ結果が出る

そば打ちの終わった四人の顔はすっきりしていた。「大丈夫っす。いいっす」と言う男子二人と対照的に長谷川さんは出来がよくなかったと山田さんとなぐさめあっていた。

審査がおしているようで表彰式はなかなか始まらない。

重圧から解放されたこの感じのまま終わったら一番いいのになと思う。
「そば打ち甲子園だって」「なんだそれおもしれ~」と通りすがりのお兄さんも。こういう気持ち、もうすっかり忘れていた
「そば打ち甲子園だって」「なんだそれおもしれ~」と通りすがりのお兄さんも。こういう気持ち、もうすっかり忘れていた
そして閉会式、いよいよ結果が出る
そして閉会式、いよいよ結果が出る
優勝は強豪の幌加内高校、個人戦は前年チャンピオンの齋藤選手。利根実は個人、団体ともに入賞できず。
優勝は強豪の幌加内高校、個人戦は前年チャンピオンの齋藤選手。利根実は個人、団体ともに入賞できず。
先生も健闘を讃えて拍手をおくる
先生も健闘を讃えて拍手をおくる
男の子も女の子もみんなで泣いてた
男の子も女の子もみんなで泣いてた

残念だがいいチームだった

残念な結果に終わってしまった。男の子も女の子も泣いていた。

「泣くのは練習したからだよ、がんばったもんな」佐藤先生が声をかけている。

こういう光景、テレビなんかでよく見る。感動的な場面だ。ぼくも表彰式を観客席から見てて泣いてしまった。

しかし実際に目の前で女の子が泣いていると話はべつだ。泣いてる子を写真に撮る罪悪感よ。感想なんてとてもじゃないがきけない。

なんて声をかけるべきなんだろう。泣くのは練習したからだ、というのは先生にとられてしまった。感動しました、でいいのだろうか。

声をかけられず、帰るタイミングを逸している。こういうの実際に立ち会うとこういう感じなんだなと思いながら、何もできず長い間突っ立ってた。

生まれ変わったら高校生になりたい

そばだ。そばを打っている。笑って泣いて感動して、もしかしてこれそば打ってないんじゃないかな、ホームランとか打ってるんじゃないかな、と思って読み返してみたがどうにもそばだ。そばを打ってる。

そば打ちは地味だ。来てるのはおじいちゃんが多い。そもそも、高校生来てくれたらいいな~と思っておじいちゃんたちがはじめた大会なのかもしれない。それでもこの子たちは一生懸命になってやる。

すごいな、高校生。今さらの風が吹き荒れて今さらの嵐の中今さらなことを声を枯らして叫びたい。

高校生すごいぞと。
みんなめちゃめちゃいい子だった
みんなめちゃめちゃいい子だった
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