ダウンとおでんの共通点
ダウンジャケットを着た人を最近よく見かける。私もダウンジャケットを普段から愛用している。軽くて暖かいというのがダウンジャケット最大の魅力ではないだろうか。「小さな袋」に羽が入り、それが連なりダウンジャケットを形作っているのが特長だ。
小さな袋が連なって、
ダウンジャケットとなる
おでんは冬を代表する食べ物である。コンビニやスーパーでも買うことができる。その買うことができるおでんにお鍋で温めるだけのおでんがある。「小さな袋」におでんが入っていて、そのまま温め食べることができるのだ。
温めるだけのおでん
上記のように「小さな袋」というダウンジャケットとおでんの共通点。中に入っている物こそ、羽とおでんで異なるけれど、世界平和と比べれば些細な問題だ。だからおでんでもダウンジャケットはできるのだ。それにダウンジャケットは高いだろう。いま私が着ているダウンジャケットも父に買ってもらったもの。おでんなら安いから手頃にできてしまうのだ。
おでんは安い
おでんベストを作る
本当はおでんジャケットを作るつもりであったが、予定数のおでんを買う前にお金が足らなくなり、「おでんベスト」ということになった。腕の部分のおでんを買うことができなかったのだ。しかし、ダウンジャケットはすでに持っているので、ベストでむしろ良かったかもしれない。
ダウンベストを作ることにしました!
おでんで!
小さな袋のおでんを透明なテープで貼り合わせて形作る。おでん33袋が怖いくらい順調に「おでんベスト」へと変わって行く。一人ひとりは小さくても、力を合わせることで大きなことができるのだ。そんな教訓がおでんベストにはあると思う。
完成!
カッコいい!
さらっとできているが実際は3時間ほどかかっている。ただし3時間でベストができたと思うと早いのではないだろうか。ちなみに私は裁縫の経験が全くない。そんな私にも作ることができるのが、おでんベストである。
おでんベストで街に繰り出す
おでんベストを着てお台場に出かけた。それはこのベストがオシャレでカッコいいという自信があるからだ。もちろんおでんベストはオシャレでカッコいいだけではない。大根55個、こんにゃく44個、ごぼう巻22個を身につけることができるのだ。人類で最もおでんに近い人間のひとりである。
お台場!
オシャレ!
お台場を歩けば、「それはどういうこと?」と大人から声をかけられ、「なんでおでんを着ているの?」と子供から呼び止められる。その都度、先に書いたような小さな袋の話をしたけれど、多くの人の頭上にはてなが灯っていた。「カッコいいでしょ?」と私が聞くと、大人は曖昧に笑い、子供は「全然」と言いながら笑っていた。カッコよくないのかと私は少し焦った。
子供に囲まれた
洋服屋の店員さんにこのベストに合う服はないですか? と聞いた。店員さんは私のおでんベストを見て「斬新ですね!」と褒めてくれた後に、コートを勧めてくれた。おでんベストが見えなくなるチョイスだ。やっぱりおでんベストはカッコよくないのかと思ったけれど、人の価値観とはそれぞれ異なるものである。または斬新過ぎたのかもしれない。
店員さんに聞いたら、
これを勧められた
おでんは重い
このおでんベストはカッコいいだけではない。体も鍛えられるのだ。重さが14キロほどある。軽いが売りのダウンの逆を行っている。それに温かくもない。だって温める前のおでんだから。でも、体は鍛えられるのだ。おでんを身につけることができ、体も鍛えられる。一石二鳥である。
おでんを買った(すごいおでん好きな人と思われた)
ちなみにこのおでんベストは5000円以上かかっている。一つひとつは安くてもそれが増えれば高額になる。そのような教訓もこのおでんベストにはあるのだ。おでんベストは教訓だらけである。しかも、後で知ったのだけれど、ダウンベストの方がおでんベストより安かった。
安い!
ショックだった
教訓だらけ!
ダウンジャケットを部屋でじっくり見ていたら、温めるだけのおでんみたいだな、と思った。それがおでんベストを作るキッカケだった。その時はこれがこんなに重いとは思いもしなかった。服が14キロもある人はなかなかいない。おでんを通してダウンの素晴らしさを再確認することができた。
おでんベストは重いため休憩が増える。結果、スタバが儲かる。「風が吹けば桶屋が儲かる 」みたいな話である