結果、クジ運
クジの気持ちになれた!と思ったのですが、最後クジを引いた時に確信しました。クジは運です。
コンビニの抽選クジ、最初に指定金額以上買わないと書きましたが、実はうっかり買いすぎたときなどに当たりが出たこともありました。しかし猫用のジャーキーなど私には『当たり』と思えないものばかりでした。我が家には猫がいないので。
これらをカウントに入れたら結構当たっていることに気づきました。
とにもかくにも、くじ引きが当たりません。コンビニで定期的に行われる『●円分購入で1回抽選!』イベントは、どうせはずれるので、指定の金額以上購入しないようにしています。
でも、もし…ひかれる側(クジ)の気持ちになれれば、当たらない原因がわかるのでは。と、考えました。抽選箱に入って引かれる側の気持ちになり、なぜクジが当たらないのか調べました。
クジ側の気持ちになるには、抽選箱の中に入って上から入ってくる手にまさぐられる感じを体感できればいい!とひらめきました。クジと同じ立場になる。という意味です。
顔が入るくらいの大きい抽選箱を作ります。
大きさ縦30cm×横45cmの抽選箱です。
世間一般の抽選箱の大きさは20cmの立方体なので、だいぶ大きいです。
クジの気持ちになる準備ができたので箱に顔を入れてまさぐられてみましょう。
箱は人の頭が入る大きさにしたので、まさぐる手も人用に大きくします。
自分で手を入れることが出来ないので(システムの穴!)夫に頼んで入れてもらいます。
箱の中は暗く、普通のカメラでは中の様子をリアルにお伝えできないので暗視カメラを買いました。
画像が少々荒いですがご確認ください。
クジからの目線
大きい手に一通りまさぐられてクジの気持ちは終了。
人類で初めてクジの気持ちになったのではないでしょうか。
箱をとって出てきた表情がこちらです。この表情が全てを物語っています。たのしい!
感想
・何の掛け声もなく急に暗闇から手が出てくるのが面白い。
・ガサガサやってるなって思う。
・当たりを一生懸命探しているな。という優越感がある。
・乱暴にしないでほしい。
・とてもたのしい!
手を入れていた夫に感想を聞くと
「箱から、ぬき(私)の笑い声が聞こえてくるのがとても良かった。たのしそうで何より」
引かれる側も引く側もハッピーということがわかりました。
しかし、乱暴にされると嫌な気持ちになるので、次回からクジは優しく引こうと思います。
ここまで読んで「自分もクジの気持ちになりたい!」と思った人、朗報です。これはそんなに難しくありません。
黒いスチレンボードを4枚、顔が入るように組み立てるだけです。下の骨組みは組まなくても大丈夫です。自分で抽選箱を持てばいいので
大きい手を作りましたが、箱に入る人・手を入れる人の関係性によっては素手でやってもOKかもしれません。
こんな面白い体験を独り占めするのは勿体無い!と考え、つくばで行われるつくばメーカーフェアに出展しました!
設営しているときは、みんなもたのしいに違いない。と信じてやみませんでした。
説明もなく箱をかぶせてまさぐるのはフェアではないので、説明して同意を得た上で体験してもらいます。
…不評でした。
2日で約50人ほど体験してもらったのですが、不評8割:たのしい1割:訳がわからない1割という結果となりました。
体験してもらったあと、一人一人に「引かれる側になった気持ちはどうですか?」と、インタビューをしたところ、「雑にまさぐられるのが嫌だ」「次からクジに優しくなれる気がする」という意見が多く集まりました。
抽選箱に入るのはみんなたのしそうなのに、そのたのしさが一転。まさぐられることに嫌悪感があるそうです。
衛生面を考え、中に入る大きい手に袋をかぶせていたのです(毎回袋を変える徹底ぶり!)。しかし、このビニールのガサガサ感がよくない。とのことでした。
なるほどね、私はビニールなしでやったのでフワッフワの手がまさぐってきたからたのしかったのか…。
ちょうど出展者側に知り合いがいたので、とっ捕まえて体験してもらいました。
結構長い付き合いなので、忖度ない感想をくれるはずです。
「クジの気持ちはどうでしたか?」と聞きます。
コンビニのクジを取るときは、複数枚取らないように中で指を動かして、スリスリしてたことを思い出した。今回は手のパーツ全体で頭を撫でられた感じで、そこらへんのディテールは感じられなかった。指を可動式にするなど一層の工夫を期待したい。開発頑張ってください。
改善案をいただきました。
申し訳ないですが、私は今回で満足したので改善・開発は進まないことでしょう。
ところで、不評ばかりではありましたが、意外にもこの抽選箱はコミュニケーションツールになることがわかりました。
・家族連れは、わいわいやっていた。
・カップルは箱の中と外で見つめあい、いい雰囲気になっていた。
・グループで来た人たちもたのしそうに引いたり引かれたりしていた。
中に入るまでが最高潮、手が入ると不評という面白い結果に。
さて、この記事の目的は「くじの気持ちを理解することでアタリを引く」でした。気持ちを完全に理解した今、いよいよアタリを引けるか検証します。ここからが本番といってもいいでしょう。
みんなから集めた意見を参考に、乱暴・雑に扱うことをやめてクジを優しく引いてみます。
クジ達も雑に引かれたり乱暴に扱われると嫌な気持ちになり、当たりに導いてくれなかったのかもしれません。
やさしく…やさしく…
あれ?を繰り返すこと12回。
13回目で当たりが出ました。優しさも乱暴さも関係ないってことか。
クジの気持ちになれた!と思ったのですが、最後クジを引いた時に確信しました。クジは運です。
コンビニの抽選クジ、最初に指定金額以上買わないと書きましたが、実はうっかり買いすぎたときなどに当たりが出たこともありました。しかし猫用のジャーキーなど私には『当たり』と思えないものばかりでした。我が家には猫がいないので。
これらをカウントに入れたら結構当たっていることに気づきました。
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