中国式解説絵ですよ
そうそう、リアルな裸に目がいきがちだけど、本題は中国でよくみるごちゃごちゃ名称が書かれた解説絵。
これ何かというと、上の絵もそうだけど、絵の中で様々な場所に点がプロットしてあって、そこから線が伸びて「胃」とか「小腸」とか名称を解説してる絵ですな。裁縫の針刺し(ピンクッション)みたいな。
こういうのを中国ではよく見るので、紹介していこうと思う。
子供のツボに、ハリの場所のポスター。
手書きの顔に点々と名称がびっしりと。
実は手相ならぬ、ほくろ占いの絵なのだ。
男性版も写真版もある。リアルな顔にどんどん点をプロットしていっていいようだ。
プライバシーのため目と口を隠した絵は怖さが三倍増。
日本人は点や文字が埋め尽くす絵は慣れないし、なかなか受け入れづらいと思う。人によっては鳥肌がたったかもしれない。ごめんなさい。
顔に字や点を書くなら、せめて点の代わりに1,2,3と数字を書き、余白に解説を書いてくれ、と思い、日本語でほくろ占いのページを捜して見たら、やはり顔に数字が書いてあり、顔ではない別のところで数字についての解説があった。
日本人と中国人で「生活上の当たり前」が違から、中国人はこれを見ても大丈夫かと思いきや、「いやダメですよ、苦手。見てられない」とこういう絵が苦手な中国人も結構いるみたい。
だからたまに食堂では部位を解説した絵がかけられている。こんなリアルな魚の形をしたピンクッションがあってもいい。
牛肉の図について真面目に考えた
じゃあ日本では見たことがあるかと、今まで撮った写真を掘り返してみたら、団地の地図がプロット系解説だった。
プロットはされているけど、見慣れた感じ。
あと思いつくところだと顔マッサージのときのツボの絵とか、牛肉の部位もそうだ。画像検索すると無数に出てくる。検索バンザイ!
牛は中に書いてもピンクッションでもいいようだ
これを見ると、絵の部位のところに点をプロットせず、絵の各部位の上にそのまま名称を書く派と、ピンクッション派にわかれているようだ。
検索結果の最初から5ページ目までを調べると、そのまま名称派が、プロット派の2倍以上のスコアを記録して1位になった。どっちもありなのだ。
中国でもスーパーで肉の部材解説の絵を見たことがある。そこでピンクッション解説派と、上にそのまま書く派と、どちらが多いのか調べてみたら、ピンクッション派が多かった。そしてほくろ占い式の、点をプロットして、そのすぐ下に名称を書く方法はなかったのだ。
中国の肉の解説も日本のそれと同じで違和感はない
東洋医学風にアレンジ
結局のところ、中国の解説図で●と名称を書くのは東洋医学ということだ。つまりピンクッション(針山)式解説図出しているほくろ占いの店やハリ・ツボマッサージの店は、今上のラーメンと餃子を出す中華料理店のような、日本風アレンジの店なのではないか。
SEAFOODごはんを東洋医学風にしてみよう。
すっかり東洋医学ナイズされた。
試行錯誤した結果、写真を東洋医学っぽくするには、●を描いた上で
●小さめのフォントだとそれっぽくなる。
●たくさん書いて密度を高めるとそれっぽくなる。
●縦書きだとそれっぽくなる。
ということが判明した。お気に入りの写真を東洋医学ナイズすると、写真に歴史的重みがにじみ出るかもしれない。
日本は日本で面白いと言われました
知り合いの中国人に「面白いですよねー」とこの話をふったら、「日本もトイレの地図が面白いですよ、名称がまぶされてるの、同じじゃないですか」と言われた。