特集 2012年11月26日

3Dプリンタでゴミを作る

越えなければならない壁

それにはひとつ問題があった。3Dプリンタは普通のプリンタと同じで、PC上のデータがないと動かない。3Dソフトでティッシュの立体モデルを作らなければいけないのだ。

3Dのモデリングは正直全く経験がないので、ひとまずソフトだけは紹介してもらった。Google SketchUp というやつだ。
サンプルデータをダウンロードしてみた。こんなすごい立体データが作れるらしい
サンプルデータをダウンロードしてみた。こんなすごい立体データが作れるらしい
メニューから新規作成を選ぶと、なにもない空間に、姿勢の悪い男が一人立っていた。
いけ好かない野郎だ
いけ好かない野郎だ
この人はデフォルトで配置されるオブジェクトで、よくわからないけどきっとサイズの参考のためにいるのだろう。

この空間に、各種ツールを使って立体を造形していくらしい。
ツールボックスには四角のアイコンがあったので、まずは丸める前のティッシュを描いてみることにした。
四角を描く
四角を描く
なんかグレーの四角ができた。リアリティを高めるため、この四角の表面をちゃんとティッシュにしよう。
スキャナにティッシュをセット
スキャナにティッシュをセット
スキャンする
スキャンする
ここでやや試行錯誤ののち、
3D空間にティッシュが登場した
3D空間にティッシュが登場した
ここまでは順調だったのだが、このティッシュをどうやったら丸められるのかが全然わからない。
いろいろやってるうちにティッシュが浮かび上がったり巨大化したりして、だんだんポルターガイストみたいになってきた
いろいろやってるうちにティッシュが浮かび上がったり巨大化したりして、だんだんポルターガイストみたいになってきた
……
……

キリスト教的ティッシュ論

ダーウィンの進化論によると人間は単細胞生物から進化したことになっているが、キリスト教的創造論によると、人間は創られたその瞬間から人間であった。
丸めたティッシュも同じだ。四角いティッシュを進化させて(丸めて)丸めたティッシュを作るのではなく、もともと「丸めたティッシュ」として産み出すというアプローチもあっていいはずだ。

パレットにフリーハンドの描画ツールを発見した。これで、いきなり丸めた状態を描いてしまおう。
マウスでグリグリっとやって
マウスでグリグリっとやって
かなり近い
かなり近い
うん、いい感じだ。ただ、ペンで描いた絵はあくまで平面である。これを3Dモデルにしなきゃいけない。
角度を変えるとこんなのっぺりしている
角度を変えるとこんなのっぺりしている
このツールで平面を盛り上げられるっぽい
このツールで平面を盛り上げられるっぽい
どう触ったらどう変形するかの規則性が全然わからない
どう触ったらどう変形するかの規則性が全然わからない
でもなんかくしゃくしゃしてきたぞ…
でもなんかくしゃくしゃしてきたぞ…
手探りで触っているうちに、なんとなくくしゃくしゃの紙っぽいものが出来てきた。
90年代くらいのテクノのCDにこういうジャケよくあった
90年代くらいのテクノのCDにこういうジャケよくあった
3Dだからぐるぐる回すこともできるぞ
3Dだからぐるぐる回すこともできるぞ
しかし気がつくとめちゃくちゃでかい
しかし気がつくとめちゃくちゃでかい
小さくした。丸めたティッシュというよりコピー用紙っぽいが
小さくした。丸めたティッシュというよりコピー用紙っぽいが
やり方としては正しいのかどうかわからないけど、とりあえず見た目にそれっぽいものは出来てきたぞ。同じようにいくつか作ってみる。
慣れてくるとサクサク作れるようになった(5倍速再生)
どんどん散らかる、丸めたティッシュ
どんどん散らかる、丸めたティッシュ
いけ好かない男の回りをゴミで囲んでいやがらせ
いけ好かない男の回りをゴミで囲んでいやがらせ
最初に出てきた、サンプルのモデルの中に置いてみた。
ポイ捨てダメ、絶対
ポイ捨てダメ、絶対
遊んでいるうちに、気づくと夜中の3時を過ぎていた。ヴァーチャル空間でティッシュを丸めるのにそんなに夢中になっていたのか。

夜なべして出来たのが丸めたティッシュ。
完全に不毛な作業にも関わらず、無駄に満足感は高かった。
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