初の赤羽
聞くところによると、手書きのボウリング場は全国でもだいぶ少なくなっているらしく、首都圏では赤羽にしか残っていないらしい。上野から電車で15分ほどの赤羽駅から、徒歩7分くらいの場所にそのボウリング場はある。
この坊主頭(銅像の方)の近くにあります
三恵ボウリング。建物には他にテニスやゴルフスクールも入ってる
建物の古びた感じを見て、小さい頃に家族で何度か行ったボウリング場もこんな感じだったなあと思い出す。当時ボウリングはカラオケよりもメジャーで、週末に行けばファミリーやカップルで埋まり、順番待ちは当たり前だった。
と、勝手に懐かしさを感じているけど今でもそうだったりするのだろうか。
廊下の掲示板にはたくさんの告知。それぞれが目立とうとしていて逆に情報が頭に入ってこない。
なんせ10年ぶり
今回つきあってもらった友人と、最後にボウリングをしたのはいつかという話をしたら、2人とも10年位前に一緒にやったのが最後だった。
エレベーター内、右も左もとにかく告知
入るまで告知
当時の私のアベレージは110~120。上手いとも言えないけどヘタでもないくらいだ。友人に聞くと「覚えてないけど二桁」と大雑把すぎる返事。「後ろに投げてしまった事がある」と冗談のような事を言う位だから二桁でも低めの方だろうか。
受付で早速紙を受け取る。複写で2枚つづりになっていた。
靴を借りて
ボールを選ぶ。普通。
そういえば子供向けボールは指5本入れられるんでしたね。
全体的に時代を感じるものの、スコアシートを貰う以外ここまではまあ普通の光景。
子供の時のように順番を待つということは無くて、すぐにゲームを始める事ができた。けれど反対側の奥では大会が行われているようだし、思っていたより人が入っている。
おおー、モニターが無くて広々しているように感じる!机のデザインが可愛い。
なんか開放感あるわー
手書きボウリング場はスッキリしている
言われた番号のレーンに向かい改めて全体を見てみると、頭上や机にモニターが無く、とてもスッキリしている。これぞ手書きボウリング場の特徴でしょうね。
それにしても手書きのスコアシートといい机の形といい、この、作り物ではない昭和な感じが凄くいい。初めて入る古い喫茶店のように、妙にソワソワして少しテンションが上がる。
穴からは昭和の香りがする(気がする)
いいポージングのカップル
机に記入方法があったので目を通します
チェリーとか知らないなあ…そもそもスコアシートに書く必要あるんだろうか
勉強した後ゲームスタート
友人と一緒に5分ほど紙を眺める。
ファールとかチェリーとかスプリットとか簡単な説明はあるけど、判断がよく分からない。スプリットは両端のピンが残った時だっけ?それとも間が空いただけでスプリット?曖昧だ。そもそもスコアシートに書く必要性があるのかも分からない。
最低限の知識としてガターとスペアとストライクの判断は分かるので、あとは計算だけ間違えなければ良いや。
「私は計算しやすいと思う」と友人。なぜならスペアやストライクは出ない筈だから足すだけでいい、とのこと。弱気!
緊張の一投目
それでは10年ぶりにボウリングスタートだ。久々にレッツレジャー!
溝に向かって投げてる友人(ガター)
だんだんそれて溝に落ちた私(ガター)
第1フレームは酷い結果に。書き方はこれで良いのだろうか…
その後も激しくガターを出す友人
フォームは割といい私
途中経過。レベルは低め。
Gの記号が多すぎて違和感
友人がガターばかり連発している。
スコアには、友人の「溝に落ちたらGで、溝に落ちずにピンを倒せなかった場合は - と書くんだと思う」という言葉通りに書いた。しかしこれだけGの文字が並ぶのをかつて見たことがない。それは単純に、ここまで酷いスコアを見たことが無いからなのか…?うーん、何か違和感が残るけど、まあ計算には関係ないからいいか。
試行錯誤する友人(ガター)
ストライク出ました!
手書きボウリング場の注意点
もちろん普通にゲームは楽しめたが、実際にやってみたら気をつけなくてはいけない点があった。
1投目を投げた後はピンセッターの右上部分にあるボードに残ったピンが点灯する。
2投目を投げる前にすぐに書いた方がいい。忘れちゃうから
2投目の後は点灯は変わらず、すぐピンが流されてしまうので何本倒れたのか見届ける必要あり
2投目はランプがつかないのでしっかり目視。(ピンが流されるのは意外と早い。)前後で重なっているピンがあったりすると、何本倒れたのかちょっと自信がない時もあった。これ、目が悪い人大変そうだな。
そんなこんなで2ゲーム終了。疲れた…
昔ならば2ゲーム目はスコアが上がっているはずなのだが、2人とも落ちてしまった。手と腕が痛いのだ。
それでも私は1ゲーム目で110という、自分の中ではまあまあな得点が取れて満足だし、友人はガターマークのGが20個もついているのでもう充分だろう。
会計の際、お店の人に書き方が合っているか見て貰った。
赤ペンで添削してくれる
やっぱり間違えてた。お恥ずかしい
採点してもらった所、1ゲーム目の10フレーム目で私の得点に不正が発覚。恥ずかしい。そしてずっと違和感のあったGマークについても、2投目は「-」表記にするのが正しいらしい。これまでやってきた中でちゃんとスコアを見ていなかった事が分かり、これまた恥ずかしい…けど自分でやってみるとほんと分からなくなるんですよ。
ちなみにファールやチェリーをスコアシートに書く人はあまりいないが、スプリットの「○」を書いておくと、2投目でなぜスペアが取れなかったのか理由が分かるため書く人もいるとの事だった。なるほどね~
光る机
あの光はなんだ
会計を済ませた後、大会をしていたグループの辺りをなんとなく見てみると机から光が出ているのを発見。なにあれ、私達の机は光らなかったぞ。シワ飛ばし?
近くにいた人に聞いたところ、あの光の上に透明のスコアシートを置き、文字を大きく映し出すのだそうだ。
透明のスコアシート。大会専用か?
みんながスコアを確認できるのだ!
むかし学校の授業なんかで使ったOHPと同じ仕組みだ。ボウリング場でも使われていたなんて全く知らなかった、面白いなあ。これがあれば大人数でやる時に周りのスコアが確認できる訳ですね。
と言う感じで、色々な発見があった手書きボウリング場。今の何本倒れた?計算これであってる?という風に、顔をすり合わしての会話が多くなるし(ただし初心者)、自然と昔の話になったりしてとても楽しかった。
間違えたって楽しいよ
手書きという事は、自由に書いていいということだ。だったらハンデとかで独自ルールを開発しても面白いかもしれない。いつものボウリングに飽きてきたら、赤羽に行ってみよう。