悩める子供たちよ
白髪三千丈という言葉もあるように、数字がちょいと多く盛ってみたのだろう。細かいことは気にせず、中国の子供たちがどんな疑問を持っているのか本を通して知ろうじゃないか。
本屋にも行って様々な本に目を通してみると…
「ウサギの耳はなぜ長い?」マンガで分かり易く解説だ。
「オリンピックはなぜあるの?」「オリンピックロゴはなんで5色の丸でできている?」うんうん思いそうだ。
「パンダはなぜ草食動物になったの?」熊っぽいのに笹食べる。なるほど確かに疑問だ。
「郵便を送るときにはなんで切手を貼らないといけないの?」これまたごもっとも。
「なんで冷や水で体を鍛えられるの?」ところで結構昔からこの手の本はあるようなのだ。
「なんでVCDの画面でときどきモザイクが出るの?」 ちょっと前の中国の子供たちはVCDが身近。だからこそ出るこんな質問。
まさかの京浜急行が登場。これがあるから中国の本は気が抜けない。 「電車はなんでレールの上を走るの?」中国では走ってない。
答えはどれだけわかるだろう(気になったら検索だ)。
さすがに世の中のよろずの疑問を並べるのだから、疑問のジャンルも幅広い。いっぱい眺めているとなんだか子供返りしたような気になる。大人だと日々考えるジャンルが偏ってしまいがちだし付き合う人々も限定されがちだけど、さすが子供向けの本は考えるジャンルが幅広い。それでもって素晴らしい。
すごいことを疑問に持つもんだ
「なるほどこれは子供は疑問に思うかもね」という壁を場外ホームランで超えたような質問がある。
子どもは本当に日々疑問に思いつくのだろうか。子供の発想はすごいもんだ。
大人が勢い頭数を揃えるためだけに書いたとしても、それが本として成り立つのだからそれはそれですごいのだ。
ああ言ってることが漠然としている。とりあえず見てみよう!
「催涙弾でどうやって涙を流させるのか」これ本当に「少年児童」向けの本ですよっ!
「ロケット弾はどうして装甲をも貫くのか」畳みかける軍事ネタ。繰り返すが子供向けの本である!
「なぜ飛行機には落下傘が備わってないのか」この質問すらも催涙弾やロケット弾に比べれば普通に思える。
「マルクスとエンゲルスはなんで共産主義者同盟を成立させたのか」 そんな疑問を抱えてるのか中国の子供たちは!
「ビスマルクはなぜ鉄血宰相と呼ばれたのか」明治維新の疑問なんて吹き飛ぶ質問。
日本に関する疑問もチラホラ。「なんで相撲は日本で盛り上がったのか」
枠にはまるな
軍事に関する知識が出るのに面白く思うのは、日本では子供に軍事はタブーかもしれない、と思ってしまうからかもしれない。しかし本当に微塵も教えてはいけないのか、そんな疑問を投げかけた。
子供なのだから、不思議に思うことを、制限を大人が勝手にきめず、ありとあらゆることを教える、そうすることで日本の常識にとらわれない人が育つのかもしれない、と思った。
…思ったけど、でも、様々な本やDVDを見ても、男女の性に関する疑問はなかった。子供は疑問に思うかもしれないのに。
やっぱり国毎にタブーっぽい話はいろいろあるらしい。