池袋東口の5店舗に13の蔵元
酒ふくろう祭は池袋東口にある5つの店が会場となっています。各お店に1から3蔵の蔵元が待機。スタートの時に受け取る専用のグラス(参加費1000円。1杯60ml)を持って各店をまわります。
日本酒は1杯300円から500円。料理も500円以内で用意されていて、キャッシュオン方式で注文できます。
池袋東口の北から南まで結構広範囲に会場の店が分布。
全種類制覇を目指すようなイベントではなく、普段は行かない店に気兼ねなく立ち寄り、新しい日本酒と店を体験するイベントなので、気になる1か所で飲み続けるのも良し。もちろん、体が許せば全店、全種類制覇をするのも良し。
一応、取材を兼ねての参加なので全店まわる覚悟でイベントに臨みました。酒の絡むネタは途中で酒に負けない事が重要です。
日本酒BAR 希紡庵 (きぼうあん)
まず1店目は「日本酒BAR 希紡庵」。イベント開始の15時から参加しました。
ヤマダ電機本店裏の通り沿い。完全禁煙の日本酒バー。
最初のお店で購入済みのグラス引換券と専用グラスを交換したらイベント開始です。
ここは地下の狭い店なので、入り口も店内も混雑。
こちらで飲めるのは静岡県の英君。滞在時には出ていなかったですが、栃木の松の寿、辻善兵衛も有ったようです。
料理は祭り用の特別メニュー。1品300円から500円。
まずは酒と料理を頼んで受け取り、開いているスペースを見つけて場所を確保。普段は座席のある店ですが、参加店舗の中でも一番ぐらいに狭い店なので立ち飲みスタイルで楽しみます。
料理は漬けマグロと豆鯵の南蛮漬けを注文。日本酒に合う!
特別純米、純吟、ひやおろしと3種の日本酒を楽しむ。スタートなので飛ばしていきます。
参加者を見てみると、何人かのグループで参加している人が目立ちます。しかし、男性または女性1人での参加の方もかなりいる模様。別々に参加した者どおしが日本酒について色々話しているような光景もみかけられました。日本酒を軸に意外な出会いがあるようです。
普段も色々な日本酒が楽しめる。通常営業の時にまた来ます。完全禁煙だし。
もう少し蔵の方と話をしたいと思いながらも、狭い店なので一通り酒を楽しんだら次の店に移動です。
希紡庵
東池袋1-7-10 B1
03-3987-7518
稲水器 あまてらす (いなみずき あまてらす)
続いてやってきたのが、池袋駅から少し離れたところにある「稲水器 あまてらす」。
池袋駅から明治通り沿いを歩いて六つ又陸橋を超えた先。
こちらは比較的広さのある店内ですが、到着した時には店内の移動が難しい程の人の数。少し外で様子をみて、人が出たところで入店しました。
日本酒注文スペースも大混雑。こちらの店も普段は座席があるが立ち飲みスタイル。
魚のつまみが揃っています。
こちらでは福島県の天明、群馬県の町田酒造、栃木県の仙禽が楽しめます。香りが華やかで酸の強い物や、ふくらみのある旨味が特徴的な物など。比べて飲んでみると違いが明確で、楽しくなってきます。
蔵の方と色々日本酒談議。分からない方には親切にオススメを説明してくれます。
生ガキと日本酒。最高の組み合わせだ。
カウンターの外にいた蔵のかたと日本酒について色々話しつつ、飲みつつ。こちらでも一通り日本酒を楽しんだら次へ移動です。
どんなビールなんだろう?ビールはともかく、また通常営業の時に来よう。
あまてらす
東池袋2-62-10
03-6912-9191
SAKE BAR & JAPANESE RESTAURANT 螢月(ほたるづき)
続いてやってきたのが、池袋駅方面に少し戻ってきて、「螢月」。
区役所や公園の近く。池袋でも静かなエリアにあります。
こちらでは岩手県の吾妻嶺、石川県の遊穂、千葉県の一喜が楽しめます。
靴を脱いであがるスタイルの店なので、入り口付近が混雑。
店内は広く、掘りごたつ式の座席があり、座って飲むことも可能。
ここは普段から靴を脱いであがるスタイルの店で、店内も他の店に比べて広め。はしご酒も3件目。少し落ち着いて飲んでいました。
おつまみ、日本酒リスト。ここでは燗酒も用意されていました。
おつまみセットで3種類の日本酒全部を楽しむ。サンマのつみれが日本酒と合い過ぎだった。
どの店の酒の肴も日本酒に力を入れている店の物だけに、日本酒とよく合う気の利いた料理が出てきます。日本酒がススム。
以前記事にしたイベントでお会いした御祖酒造の藤田代表取締役と再会。燗酒をつけて頂きました。ありがとうございます。
ただ、1杯60mlとはいえ、3杯飲めば1合分。この店だけでも3蔵9種類なので全部飲むと3合分。各店でこのペースだと1升以上飲むことになる。抑えます。
ということで、ここも大体の日本酒を楽しんで次へ移動します。
螢 月
東池袋1-31-6
03-3981-0280
名古屋コーチンと地酒 酉の市
ちょっとフワフワとした気分になりながら、暫く歩いて次にやってきたのが酉の市。
南池袋。ジュンク堂書店前から東口五差路方向に向かって少し行ったところ。
こちらでは宮城県の阿部勘、新潟県の鶴齢、愛知県の義侠が楽しめます。
日本酒メニュー。秋なのでやはりひやおろしからいくか。悩む。
各種おつまみ以外にお得なおつまみセットもあり。手羽先揚げ、レバーパテ、野菜スティックなど。
ここは参加店の中で一番広く、1階と地下があり1階は座って飲んでいられます。
地下は座席を移動させて立ち飲みスタイルで営業。
全部気になるが全部飲むとそろそろ大変なことになりそうだ…
はしご酒も4店目となるとやや疲れが出てきました。歩き回ったからというより、開始から各種日本酒を3時間以上飲んでいるからでしょうか。
手羽先とか旨いし、椅子に座ってしまったし。
もうここでイベント終了の20時まで落ち着いて飲んでしまおうかと思いつつも次へ移動します。次で最後。
酉の市
南池袋1-19-12
03-5952-8373
中華料理 春駒
最後に訪れたのが春駒。中華料理の店なのに日本酒や焼酎が沢山の種類置いてある、食うにも飲むにもいい店です。
ジュンク堂書店の裏を少し入ったところ。
こちらで飲めるのは神奈川県の相模灘。そして、日本酒以外に本格中華料理も用意されています。
エビチリ、チンジャオロースなどあります。どれも300円。
店内に入る人数を制限しているので、中華料理だけに「うまいこと察して」店を移動しましょう。
ここは店内も狭く、日本酒だけでなく料理も味わうということで店内に入る人数を調整していました。しばらく店の外で待ちます。
中華料理屋と思えない酒揃え。通常営業の時も是非来たい。
4種類とも気になるが、もう全部は厳しいか。
こちらも机はそのままにしてあるものの、椅子はなく立ち飲みスタイル。開いたカウンターに入ったら料理を注文。日本酒は店の奥のテーブルで注文します。
エビチリと半ラーメン。サッパリとしたワカメスープ風の汁で日本酒と一緒でも美味しかった。炊いたご飯も食べたくなる。
日本酒はスッキリとしたものから、強さのある味わいの物など美味しく楽しめました。それ以上にこの店は料理が美味しい。最後に選んだ店としては最適でした。
そして、時間は有ったが戻って別の店で再び飲む体力はなし。静かにイベントを後にしたのでした。
春駒
南池袋2-18-2
03-3986-5959
来年も参加する
はしご酒イベントは実に楽しかったです。飲んだ日本酒のそれぞれの味の感想も書こうかと思いましたが、とんでもなく長いレポートになりそうなので今回は割愛します。
最近は街コンといったイベントが各地で開催されていますが、あれはどちらかと言えば出会いが目的。料理でも酒でも音楽でも、同じ街の同じコンセプトの店が協力して行う、誰でも参加出来るはしご酒イベントがもっと多く開催されるのもいいなと思いました。
来年も「酒ふくろう祭」が開催されたら是非参加したいです。他の街でもやっていないだろうか。有れば行きたい。
店から店へ移動している時に同じグラスを持つイベント参加者を発見。あなたも日本酒好きですね!