特集 2012年8月23日

東西納涼水辺の街 勝手に2選

ビーチサンダル必携
ビーチサンダル必携
川っていいよね。
水辺への愛が高まりすぎ、最近川をみかけると、船をだせないか、流れの近くを歩けないか、水辺ビューに家はないかと探してしまう。
そんな私が憧れる水辺の街を今日は2つ紹介したい。
1984年うまれ、石川県金沢市出身。邪道と言われることの多い人生です。東京とエスカレーターと高架橋脚を愛しています。

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リノベーション水辺 三島の源兵衛川

1箇所目は、JR三島駅を降りてすぐの清流、「源兵衛川」である。

より大きな地図で 源兵衛川 を表示
地図で言うとこのへん。南北に約1.5kmほど。
三島の湧水というと、そのお隣、清水町の柿田川も有名だが、今回あえてこちらをチョイスするのは、この源兵衛川、「川の中を歩けて」「めっぽう楽しいことになっている」と教わったからである。
「このへんかな~?」と行ってみるやいなや、目前にこんな光景が広がっていてにわかにいろめきたつ(地図ポイント1)
「このへんかな~?」と行ってみるやいなや、目前にこんな光景が広がっていてにわかにいろめきたつ(地図ポイント1)
いてもたってもいられずさっそく私も裸足になって川の水に入る。つめてーーー!!
いてもたってもいられずさっそく私も裸足になって川の水に入る。つめてーーー!!
源兵衛川は楽寿園小浜池を水源とする湧き水で、もともと農業用水としてひかれた人工の水路。高度経済成長期に工業用地下水汲み上げで水量が激減、一時期はゴミの川として見向きもされない状況になったが、1990年からの水環境整備事業によって、このように川に入って遊べる状態にまで整備された。現在のこの状態は、継続して行われている整備、清掃活動しかり、市民の皆さんの努力のたまものなのだ。
昔のものっぽい「川端」やちょっとした橋のあとがそこかしこにのこる。
昔のものっぽい「川端」やちょっとした橋のあとがそこかしこにのこる。
昔はここで洗濯をしたり、ひとびとが集まって憩いの場に。
昔はここで洗濯をしたり、ひとびとが集まって憩いの場に。
降りる階段は昔のままっぽいし、でも降りた先の遊歩道はきっちり整備されてるし
降りる階段は昔のままっぽいし、でも降りた先の遊歩道はきっちり整備されてるし
残ってるものは残ってるそのままに
残ってるものは残ってるそのままに
新しい遊歩道もあくまでさりげなく、どっちがどっちだかわかんないくらいとけこんでる
新しい遊歩道もあくまでさりげなく、どっちがどっちだかわかんないくらいとけこんでる
湧水の流れはけっこう急な箇所もあって、大人が歩く分には踏み外さない程度に設置された飛び石は小さい子にはややスリルだし、「観光客の皆さん、はいどうぞ」とがっちり手すりつきで安全に整備されたよくある遊歩道とはまったく違うのがわかる。
あんまりまじめな話をする気はないのだが、どういうことかというと、すごくたのしいってことなのだ。
そしてこんなオシャレな名前の水辺カフェもあるのだが(地図ポイント2)
そしてこんなオシャレな名前の水辺カフェもあるのだが(地図ポイント2)
電車×橋×水辺というすごいビュースポットに建つすごい名前の店も残ってます(地図ポイント3)
電車×橋×水辺というすごいビュースポットに建つすごい名前の店も残ってます(地図ポイント3)
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川の中をドラクエウォーキング

遊歩道でかなり快適にウォーキングできるものの、一部、水の中を歩かないと越えられないチャレンジコースもあり、この季節、ビーチサンダルは必携である。
いけるところは迷わずすべて川の中の道をゆく
いけるところは迷わずすべて川の中の道をゆく
低い橋をくぐりぬけるアトラクションもいたるところに
低い橋をくぐりぬけるアトラクションもいたるところに
道がすべてひとりぶんのため
道がすべてひとりぶんのため
複数人のパーティーでやってくるともれなくドラクエっぽくなります
複数人のパーティーでやってくるともれなくドラクエっぽくなります
地域のひとたちの生活に密着してる感じがいいよね
地域のひとたちの生活に密着してる感じがいいよね
家の玄関が橋、という贅沢。いいよね、いいよね。
家の玄関が橋、という贅沢。いいよね、いいよね。
途中、国道1号を横切ったり、住宅地っぽいところを迂回したりもしながら、しかしほとんど川のそばを歩いて、ゴールの中郷温水池に30分~1時間ほど(曖昧)で到着。
温水池にはバーベキュー場があって若者達が夏の一日を満喫していたり
おじちゃんおばちゃんが中州でピクニックしたりしていた(リア充)。
おじちゃんおばちゃんが中州でピクニックしたりしていた(リア充)。
この、公園っぽいけど公園ほどがっちりガードされてない感じが素敵。
この、公園っぽいけど公園ほどがっちりガードされてない感じが素敵。
ところかわって次は瀬戸内の水郷へ
ところかわって次は瀬戸内の水郷へ
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江戸と昭和が混在する街 玉島

つぎに紹介する玉島は、岡山県倉敷市の西南部、瀬戸内海に面する港に近いエリア。

より大きな地図で 玉島周辺 を表示
今回めぐるのはこのあたり。
これまた倉敷市まできて倉敷の美観地区のほうに行かないのかというところだが、行かない。なぜならインターネットで検索してふらっと見かけた玉島のこの景色に心奪われたからだ。
THE 水上住宅…!
THE 水上住宅…!
これは素敵なことになっているにちがいないと思って行ってみたら、想像以上だった。
その前に、一般的な玉島観光のご紹介をしよう。
もともとは江戸時代の港町として栄えた玉島。
もともとは江戸時代の港町として栄えた玉島。
いまも当時の問屋街や色街の名残がみられる。
いまも当時の問屋街や色街の名残がみられる。
いっぽう玉島のもうひとつの顔は、昭和レトロ。あのALWAYS三丁目の夕日のロケ地ともなったそうだ。
レトロな銭湯や
レトロな銭湯や
レトロな商店街が残っている
レトロな商店街が残っている
その名も思ひ出…
その名も思ひ出…
現在は街並み保存地区として指定され、観光にも力を入れているという玉島。江戸と昭和のふたつの時代が同居しているおもしろい街並みはたまらないものがあるが、水辺好きの我々には見逃せないところがまだまだあるのだ。
見よ、このかっこいい水門!
見よ、このかっこいい水門!
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奥ゆかしい水辺遺産に悶絶

この水門、もう水門としては機能してないっぽいが、上が橋になってるのでそのまま残っている
この水門、もう水門としては機能してないっぽいが、上が橋になってるのでそのまま残っている
さらにすごい橋も残ってた。ドラム缶の浮き橋である。
さらにすごい橋も残ってた。ドラム缶の浮き橋である。
まだ現役。うおお。
まだ現役。うおお。
リノベーション後も古くからあるものは「あえて残された」源兵衛川とちがって、玉島の水辺は、いままでとりたててスポットもあびていなかったものが、使えるものは補修を重ね、使わなくなったものはそのまんま、「単に残っていた」という風情。まだ自分を観光対象と意識していないところが奥ゆかしい。
キミ十分全国区でやってけるとおもうよ。素敵だよ。
キミ十分全国区でやってけるとおもうよ。素敵だよ。
そしてそこから見える景色がこんなだったりする。うおお。
そしてそこから見える景色がこんなだったりする。うおお。
ひとつひとつはとりたてて珍しいものでなくても、玉島の場合、これだけの水辺遺産的なものがかたまってあって、街の雰囲気をつくっているのがいい。
すごくイイ。
やや水辺にはみだして建てるのがデフォルトの、リバーサイドならぬオンザリバー物件。好きなので何度でも写真を載せてしまいます。
やや水辺にはみだして建てるのがデフォルトの、リバーサイドならぬオンザリバー物件。好きなので何度でも写真を載せてしまいます。
街のいたるところの用水路で同じ様式がみられる。
街のいたるところの用水路で同じ様式がみられる。
リバーサイドの高層マンションより、断然こっちだとおもうの。
リバーサイドの高層マンションより、断然こっちだとおもうの。

水辺をうまくとりいれた街って、いいよね

納涼にかこつけて、歴史もなりたちもぜんぜんちがう街を、水辺への憧れだけで強引にまとめたが、共通して言えるのは、やっぱり川の近い街っていいよね、ということだ。そのままのまとめになった。
できれば将来は、川の上に住んで船で毎日移動したい。水辺理想郷の探求はつづく。
これは玉島でご当地B級グルメとして売り出し中の玉島おでん、「カステラ」。写真をみてもどんなだったかよく思い出せない味だった。
これは玉島でご当地B級グルメとして売り出し中の玉島おでん、「カステラ」。写真をみてもどんなだったかよく思い出せない味だった。
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