特集 2012年8月7日

レーザーカッターでうかれメガネを作る

きっちりうかれる
きっちりうかれる
2000年になったとき、2000のかたちのサングラスが流行った。

20世紀最後の年はうかれたメガネではじまった。そして翌年は2001のメガネになった。2001年は宇宙の旅でもなく、うかれたメガネだった。
(参考:画像検索「newyear sunglass」「ミレニアムサングラス」)

世紀をまたがる2年で僕が学んだことはうかれたいときはメガネをかけろということである。
1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと新宿区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

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日食とうるう秒で作ってきました

5月の金環日食は日食グラスに「日食」の文字を貼り付けてのぞんだ。日食が楽しみすぎたのでただのグラスではなく細工したかったのだ。あと、これでちょっと目立たないかなという考えも正直あった。
これでも太陽は見えます
これでも太陽は見えます
そして写真を撮られて新聞社のサイトに載ってテレビにもうつった。
口の開け方がデイリーポータルZ
口の開け方がデイリーポータルZ
さんざん自分でウェブサイトを作っているのに人のサイトに載るとなんでこんなに面白いんだろう。自問しながらうかれて帰りに伊勢丹で蝶ネクタイを買った。よっぽどうれしかったのだろう。

そして7月1日のうるう秒はライター西村さんも加わり、うるう秒メガネでのぞんだ。
ばかが3人に増えた
ばかが3人に増えた
その結果は…
3社に取材された
3社に取材された
誤解のないように言っておくとただ目立ちたいのではなく、まず僕らは純粋にうるう秒に対して興味があったのだ。あった上で、なにか記念になにかしたいというよけいな思いが間違った方向に噴出しただけだ。目立ちたいは2番目だ(テレビに出たいが3番目)。

テレビの取材がありそうな場所にうかれメガネをかけて登場すると取材される、という世間ハッキングでもある。

しかし問題はクオリティだ

僕らが作るうかれメガネは紙かスチロールである。ペラペラしてて安っぽい。三匹の子豚でいえば吹き飛ばされる系の家だ。うかれメガネといえばデイリーポータルZと言われるようになるには(なりたいのだ)もっとクオリティを上げる必要があるだろう。
結論から言うと、今回こうなります
結論から言うと、今回こうなります
アクリルでうかれメガネを作ったのだ。
いかにして我々がアクリルのうかれメガネを作ることができたか、その道のりである。

人に頼った

レーザーカッターという工具がおいてあるカフェの噂は聞いていた。いつか行こうと思っていたが、うかれメガネマイブームと結びついた。そうかここでアクリル製のうかれメガネを作ればいいのか。
渋谷 FabCafe
渋谷 FabCafe
アイスクリームを入れる冷蔵庫のようなふりしてレーザーカッター
アイスクリームを入れる冷蔵庫のようなふりしてレーザーカッター

レーザーカッターってなんだ

レーザーカッターとは、刃の代わりにレーザーを使って切る装置である。説明したつもりが言葉を分けて言っただけだ。
アクリル板のようなほぼ手で曲線を切るのが不可能な素材もすいすい切ることができる。
打ち合わせのときに切ってもらったアクリル板
打ち合わせのときに切ってもらったアクリル板
正直、この林雄司のプレートだけで満足して帰ろうかと思ったほどだ。厚みのあるアクリル板がこんな複雑な形に切り抜けるなんて魔法だ。
アクリルは専用のカッターでなんども傷をつけて割るしかなく(だから直線しか切れない)、これまで僕が工作記事でアクリルを使ったときも長さの調節ぐらいしかしていない。
ただの見えない(見えにくい)板として利用
ただの見えない(見えにくい)板として利用
アクリルの棒をひもで結んだだけ。
アクリルの棒をひもで結んだだけ。
右の工作に至っては素材がアクリルなだけで加工方法としては石器時代である。ひもで結ぶ。
それがあんな精密な加工ができるなんて一気に2500年ぐらい進化した気分だ。高層ビルの前で「たーかいな、たーかいな」と驚いてもおかしくない。
木も切れる。ドット絵の木材ははじめて見る風流さである
木も切れる。ドット絵の木材ははじめて見る風流さである
加工中の映像。延々と撮ってるので適当に早回ししてください。3分08秒あたりから切抜きはじめます
動画の最中、うぉー、おーと言っているのは編集部 林、石川、安藤である。
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