枯葉そっくり!
不適材不適所
自室のカーテンに枯葉がくっついてる…と思ったら虫だった。葉脈みたいなものまで真似るなどディティールに凝った擬態で、たまたま枯葉に似たとかそんなレベルではない。
生物がどういう進化を辿ったらこのような能力を獲得するのか?偶然の突然変異と淘汰の積み重ねというダーウィン進化論より、むしろ蛾と枯葉を合体させて作った合成生物と言われた方が個人的には合点がいくくらいだ。
が、残念なのがその居場所。落ち葉降り積もる山の中だったらいかんなく能力を発揮したであろうに、よりによってレースのカーテン。
葉っぱそっくり!
こちらは緑の葉っぱにそっくりな虫。
これまた「うん、こういう葉っぱあるよね」と思わされる形状。なのにその擬態能力がまったく活かされない白い壁。
出るとこに出れば木の皮としか見えなかっただろうに。
今度は樹皮のような姿をした虫。
生物としての能力を高めることよりも、樹皮としてのリアル感を求めて己を磨き上げてきたようなフォルム。
その実力は野球で言えばメジャーでも活躍できるレベルにもかかわらず、なぜか今はラーメン作ってます~みたいな不遇の虫。
コンビニのガラスに張り付く木の枝。
冒頭に出てきた木の枝そっくりの虫が、今度はコンビニのガラスにいた。ツマキシャチホコと言うらしい。シャチホコかよ。
そのうちコンビニそっくりに擬態する虫も現れるのだろうか?
こちらもコンビニのドアについていた虫。自動ドアの開閉に合わせて行ったり来たりしていた。
ドアが好きなんだろうか?
同じ虫が今度はログハウスのドアにくっついていた。これはうっかり触れてしまいそうな位置だけに、一瞬ドキッとした。
とまってる場所が一応「木」ではあるが、ちょっと惜しい。木は木でもドアではなく松などの木の幹にいたらさぞかし素晴らしい隠れぶりだったろうに。
タイプで言うとこれも樹皮派か。
ミノムシ。木くずなどを集めて作った蓑は、蛾とはまったく異なる手法による擬態。(でも場所が…)
木っぽいのがいるなぁ。
カエルのすごさ
話は少し飛ぶが、私はいま家でカエルを飼っている。その擬態っぷりがなかなかすごく、パッ見どこにいるかわからないことが度々ある。
この中にカエルが2匹います。(画像クリックで正解表示)
カエルの生息場所にとてもよくマッチする模様。(画像クリックで正解表示)
カエルは動くものでないと食べ物として認識できない。そこで羽アリなど家に入ってきた虫をエサとして入れてやるのだが、じっと置物のように動かないでいるカエルが、エサが射程圏内に入るやピョ~~ンとジャンプして一瞬でパクッと食べる。その静と動のギャップの大きさに思わず見とれてしまう。またアブラムシみたいな小さい虫だったら舌を伸ばしてペロッペロッとこれまた一瞬で食べる。
バッタのすごさにも気づいた。
バッタのすごさ
カエルの捕食スピードにも感心したが、バッタもまたすごいと思った。
小さなバッタをカエルにあげてみたところ、カエルが動くものだけを狙うことを知ってか、バッタは身体を動かさない。そしてそのままじっとしているかと思いきや、ピョーーーン!と大きくジャンプし一瞬でカエルの射程圏外まで逃げ切った。
バッタは何の武器も持たないが、こと逃げることに関してはかなりのエキスパートだったのだ。ルックスも草みたいだし。
子供が捕まえてきた。
セミの幼虫が羽化のため土の中からでてきたところを子供が捕まえて家に持ってきたのだ。そのままカーテンのところに立てかけたところ、まもなく羽化が始まった。
背中が割れ、羽化が始まった。(午後8時20分)
家族全員が大注目。
そのまま後ろに反りながらどんどん出てきて…
このまま行ったら落ちるんじゃない?どうすんの?と思ったら
腹筋を使って起き上がった。(ちなみにたぶんクマゼミ)
羽化したばかりのセミ。羽が感動的にきれいだ。(午後9時15分)
翌朝になったらすっかり色も黒くなり、セミらしくなった。しかしこの黒さは木につかまってこそ効果のある色で、レースのカーテンではむしろ目立ってしょうがない。
虫はすごい
虫は、虫としての機能そっちのけではないか?というくらいそっくりに擬態したり、でもそれが全然役に立ってなかったり、危険を顧みず完全変態したり、食ったり食われたりとなんだかいろいろすごい。自分のポジションが適材適所でないことすら気づいてない感じなところもまたすごいと思う。
取り入れられる部分は自分の生活にも取り入れて行きたいと思う。