ヤシの実は上野で買える
そのへんのスーパーではなかなか手に入らないココナッツ(ヤシの実)だが、わざわざ南国まで行かなくても買える場所はある。例えば、東京・上野の「アメヤ横丁」。
通称「アメ横」。魚屋や魚臭い古着屋が並ぶ都内屈指の商店街
商店街入り口(上野側)を入ってすぐの果物屋に売ってた「ヤシの実」ことココナッツ
1個200円。その場でストローもさしてくれる
お盆に乗せれば牛タン定食も南国風に
ファンタのほうがうまい
はじめて飲むヤシの実ジュースはなんだかぼんやりした味だった。個人的にはファンタのほうがうまいと思うが、名物というのは気分で味わうものだ。
さて、わざわざアメ横で手に入れたココナッツ。ただ飲むのはもったいないのでロケーションにこだわってみることにした。
リゾートスタイル
目の前には海が広がる
ここは筆者宅からほど近い「江戸川区葛西海浜公園」。 東京湾沿いに広大な砂浜が広がるなかなかのロケーションなのだが、残念ながらそんなに綺麗な海ではなく、しかも遊泳禁止なので南国気分はあまり感じられない。せっかくビーチの近くに住んでいるのにサーフィンもできない。
ちなみに、とても風の強い日でした
それでもヤシの実ジュースを飲みながら海を眺めていると少しずつバカンス気分が盛り上がってくるし、上の写真の通り見た目的にもそこそこ南国っぽさを再現できているような気がする。やはり南国バカンスにおいてヤシの実スタイルは重要な要素であるといえそうだ。
ココナッツ以外でも南国になるか
とはいえ、ココナッツをいちいち上野まで買いに行くのはちょっとめんどくさい。他の果物でも南国気分を味わえないだろうか。
よし、いろんな果物を「ヤシの実スタイル」で飲んでみよう。
こいつを使ってな
ココナッツは中身が液状だが、そうでない果物をストローで吸うためには、皮の内側で果汁を搾らなくてはならない。そこで役に立つのがこの「おかしなグレフルチューチュー」だ。
使い方は簡単「おかしなグレフルチューチュー」をグレープフルーツに差し込んで
ハンドルをグルグルかき回すだけ
うまい
南国だ
ハンドルを100回くらい回すと果肉が絞れ、皮の内側でジュースができる。 そのままストローを刺せばヤシの実スタイルの完成だ。ちなみに、グレープフルーツのヤシの実スタイルは、気分的にも見た目的にもそこそこ南国。ヤシの実を100とした場合、グレープフルーツの南国度は80といったところか。
さて、この「おかしなグレフルチューチュー」。いちおうグレープフルーツ用ということになっているが、他の果物にもけっこう使える。
まずはレモン
南国度:70
形状がグレープフルーツに近いレモンは問題なく絞ることができた。見た目的にもそこそこ南国っぽさは出ているので南国度は70。ただ、とんでもなく酸っぱいけど。
お次はアボカド
南国度:30
スタイリッシュな果物の代表であり女性人気も高いアボカド。奇しくもこの日のコーディネートとマッチしてファッショナブルな一枚となった。
だが、モテ度はかなりアップしたものの、南国度の低下は否めない。それにアボカドはいくら絞ってもパサパサでストローでぜんぜん吸い込めないので、ヤシの実スタイル向きではないようだ。
でかい果物だと、一気に頭が悪くなる
もしかしたら、ある程度大きな果物のほうが、サマになるのかもしれない。例えばスイカとか。
南国度:50
同じ緑色の果物でもアボカドのようにスタイリッシュじゃない。南国度は多少回復したものの、ファッション性が急降下した。緊張感もなくなり、南国は南国でも脳みそがトロピカルな人になってしまったようだ。
いちおう飲めるが、かなりの吸引力を必要とする
殺し屋の休日
しかし、同じでかい果物でもパイナップルの場合は、また雰囲気が変わってくる。
南国度:70(ゴルゴ度:80)
パイナップルの場合、南国度の高さもさることながら、スイカにはないワイルド感が漂う。パイナップルの見た目が兵器っぽいからか、余暇を楽しむ殺し屋のように見えなくもない。ちなみに味はこれがいちばんおいしかった。
そして、そんなパイナップルをも上回り、高い南国度を示したのがこれだ。
南国度:90
サボテン科ヒモサボテン属サンカクサボテンの果実であるピタヤ、通称「ドラゴンフルーツ」である。
一見、悪魔の実っぽい風貌だが、その見慣れない感じが異国情緒を醸し出し、高い南国度を示した。
悪魔の実っぽい見た目
あまり絞りすぎると悪魔の汁が出てくるので注意
果物以外でも南国か
このようにココナッツじゃなくても果物によってはヤシの実スタイルで南国っぽくなることがわかった。では、果物以外でも南国なのか?
たとえばシュークリームは南国か?
ノット南国。 ※雨がふってきたので自宅のベランダに移動しました
見た目がなんとなくココナッツぽいのでいけるような気がしたが、シュークリームはぜんぜん南国じゃなかった。ただ、カスタードクリームをストローで吸うのはマックシェイクみたいな味がして悪くない。
じゃあプッチンプリンは南国か?
うまいけどやっぱり南国ではないな
南国とか関係なく、ストローは便利
これもとくに南国っぽさは見られないが、カラメルソースとプリンが同時に口の中に入ってきてうまい。これからプリンはプッチンせずにストローで飲むことにしよう。
それにしても、ふだん皿に盛り付けたりして食べるものをストローで吸うのは新鮮でおもしろい。これなら皿も汚れないし、片手でエネルギーをスマートに補給できるからすごい便利。
ストローをさせば皿やスプーンがなくても食べられる。超便利!
しかもクール
「カレーは飲み物」を体現するスタイル
デリシャス
バカンスだけでなく、片手で食べられるからビジネスシーンにも有効だ。南国とか関係なく、ストローの利便性の高さを再確認した。
ものぐさなあなたにオススメです
南国に旅行するとなるとチケットやホテルの手配、仕事の調整など色々とたいへんだが、ヤシの実ひとつ用意するだけならお手軽だ。旅行どころか皿を洗うのもめんどくさいという人にもぜひこのスタイルをオススメしたい。