特集 2012年5月6日

手づくりスカイツリーを鑑賞する

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いよいよ5/22にオープンすることになった、東京スカイツリー。
スカイツリーが建つ墨田区や隣りの台東区では、オープン前にも関わらず観光客がすでにどっと押し寄せてきている。そんな観光客の期待に応えるべく、地元の商店たちもスカイツリーにちなんだ「非公式タワーグッズ」を続々と用意してくれている。そんな手づくり感満載な愛らしいスカイツリーを探してきた。
81年横浜生まれ。WEBディレクターを経て編集、ライター、構成作家をしています。モノヅクリユニット「mochrom」、コンテンツメーカー「ノオト」所属。Twitterではいろんなbotの中の人。かわいいハリネズミを飼っています。

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便乗商売だなんて呼ばせない熱気がそこにある

スカイツリーのお膝元、押上地区には、スカイツリーにちなんだ商品やサービスに溢れていた。ちなみに「公式」と呼ばれるグッズやお土産には、東武鉄道のオフィシャルマークがついている。今回はそのような「公式」は除外し、地元の方々の「愛」ゆえに生まれたグッズを中心に紹介したい。
何気ないお寿司屋さんにも…
何気ないお寿司屋さんにも…
タワーセットはちゃんとある
タワーセットはちゃんとある
どの辺りがタワーなのかは不明ではあるが、タワーセットと言われればなんとなくめでたい気持ちになるのはなぜだろうか。
甘栗屋さんにはタワーはあるのか
甘栗屋さんにはタワーはあるのか
すかい栗イ~
すかい栗イ~
甘栗屋さんの「すかい栗イ~」には「当店だけ!」というコピーがついていた。カラフルな栗のイラストと、凝ったフォント使いが愛らしい。
洋食屋さんにはタワーパスタがそびえ立つ
洋食屋さんにはタワーパスタがそびえ立つ
タワーパスタを食べたかったのだが、ちょうど営業時間を終えてしまったらしく、挑戦することができなかった。店内には若い女性2人組がタワーパスタを注文しており、テーブルの上に立派なタワーが2本そびえ立っていた。非常にうらやましかった。

飲食店以外の商売だってタワー祭り

「窓から東京スカイツリー有!」新たな不動産価値に仰天だ
「窓から東京スカイツリー有!」新たな不動産価値に仰天だ
飲食店だけでなく、不動産屋さんの看板にも「スカイツリー」の文字。「クローゼット有!」「駐車場有!」のノリで「東京スカイツリー有!」。
近くの不動産屋さんに訪ねたところ、普段人気のない北側の部屋が、スカイツリーが望めるおかげで全室契約になったとのこと。すさまじいスカイツリー効果である。
ちょっと離れた合羽橋道具街のサンプル食品店でも
ちょっと離れた合羽橋道具街のサンプル食品店でも
立派なサンプルスカイツリーに出会えた
立派なサンプルスカイツリーに出会えた
通りには竹で作られたスカイツリー。ぴかぴか光る
通りには竹で作られたスカイツリー。ぴかぴか光る

昔ながらの商売にもスカイツリーが蔓延る

浅草寺近くの竹とんぼを売る露店では
浅草寺近くの竹とんぼを売る露店では
東京スカイツリーとんぼ(飛びすぎます)
東京スカイツリーとんぼ(飛びすぎます)
地元の方々に愛される銭湯、荒井湯さん
地元の方々に愛される銭湯、荒井湯さん
その男湯にはスカイツリーのペンキ絵が!
その男湯にはスカイツリーのペンキ絵が!
荒井湯のご主人、本間さんがスカイツリーを壁画に採用したのは2009年。なんとタワー建設前から、すでに荒井湯ではスカイツリーがそびえ立っていたとのこと。想像図を元に職人が描き上げたスカイツリー。天気が悪くスカイツリーが綺麗に見られない時は、荒井湯のタワーを眺めながら汗を流すなんてのも、いやはや粋ですな。
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藤職人の小峰(おみね)さん。ラタン製のスカイツリーをたくさん製作している

「おみねらたん」の職人である小峰さんは、売り物としてスカイツリーを製作しているのではなく、ほとんど道楽でやっているという。店先に飾った手作りスカイツリーを見て、子どもや観光客が写真を撮っていくそうだ。もちろん本業であるラタン製品も見ることができるので、工房を覗いてみるのもおすすめ。
店先で、2本のスカイツリーと記念写真!
店先で、2本のスカイツリーと記念写真!
スカイツリーホームなんて不動産屋さんまであった
スカイツリーホームなんて不動産屋さんまであった
十間橋の近くにあった公認とは思えぬドア
十間橋の近くにあった公認とは思えぬドア
残念ながら鍵がかかっていた
残念ながら鍵がかかっていた

タワー系メニューに挑戦してみた

さきほどの洋食屋さんで「タワーパスタ」を食べれなかったので、タワー系メニューを用意しているお店を探していたところ、スカイツリーパフェなるものを用意している甘味処「さくらカフェ」を発見した。すぐさま、一番人気というパフェ、「MIYABI」を注文してみる。
笑顔が消えた瞬間
笑顔が消えた瞬間
第2展望台を食す
第2展望台を食す
634mが胃袋に収まる
634mが胃袋に収まる
でかい。超でかい。味はもちろんおいしいのだが、みるみる血糖値が上昇するのがわかる。取り皿をもらえるので、大人数で楽しみながら食べよう。
ちなみにスカイツリーパフェは一日に30個は出るという人気商品だそうだ。

最後にスカイツリーハンバーグ

「モンブラン」というお店でスカイツリーハンバーグなるメニューがあるのを知り、行ってみることに。本来なら先にハンバーグを食べ、パフェをデザートに行きたいところではあったが仕方がない。
海老フライでできたタワーの脇に、アスパラのタワー
海老フライでできたタワーの脇に、アスパラのタワー
お子様ランチのようなプレートにうきうき感が止まらない。
そういえばスカイツリーハンバーグを注文した際に、ウェイトレスのお姉さんが「ワンスカイツリー」と厨房に伝えていた。とある世界では、スカイツリーは単位でもあるのだ。
自分が少食だってこと忘れてた
自分が少食だってこと忘れてた
さくさくっとした海老フライに、肉汁がじゅわっとしみ出るハンバーグ。スカイツリーの名に恥じないおいしさである。しかしながらけっこうなボリュームだ。僕は普段少食な上に、先ほどのスカイツリーパフェが胃袋にそびえ立つ。
とはいえ完食。おいしかった
とはいえ完食。おいしかった

地元の方々による手づくりスカイツリー。そのどれもが「商売根性」といったいやらしいものではなく、スカイツリーに懸けるみなさんの熱い想いが溢れていたように思う。上ばかりを見上げるスカイツリー鑑賞もいいけれど、是非スカイツリーの足下に存在する手づくりスカイツリーにも注目頂きたい。
スカイツリーが望める通りは「タワービュー通り」って名前になったそう。たしかにタワーをビューできる通りだった。
スカイツリーが望める通りは「タワービュー通り」って名前になったそう。たしかにタワーをビューできる通りだった。
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