日用品をスプレーで石っぽく加工
とはいってもぼくには石を仕入れるツテも、切り出して加工するノウハウもないので、スプレーなどを用いて、様々な製品を石っぽく加工することにした。
まずはべニア板で試してみよう。
棚を作る時に余ったベニア板
まずはグレーのスプレーをベースに塗る
シュー
しばらく乾くのを待つ
石の質感を再現できるスプレーで仕上げ
まんべんなく全体に塗り、またしばらく待つ
べニア板がアスファルトになった
見た目も手触りも石そのもの
すっごいリアルゥ~!
見た目だけじゃなく、手触りも本物の石そっくりになった。もはやべニア板だった頃の面影は微塵もない。スプレーのラベルに書かれていた「すっごいリアルゥ~!」とのキャッチコピーは本当だった。
では、さっそく身の回りの生活用品を石化していくとしよう。
まずは100円ショップで買った紙の皿を
石化。見た目の重量感が100倍くらいアップした
まさに紀元前の食器。これでマンモスの肉を食べたい
続いて100円ショップで買った灰皿もスプレー
石化することにより、なんとなくありがたさが増した
皿と灰皿が一気に数万年前にタイムスリップした。新石器革命の到来である。
なんかありがたい
単に石を模しただけなのに、急に丁重に扱わうべきもののような気がしてくる。たが、いくら「匠が仕上げた」みたいな風情を醸し出していたとしても、本質的には100円ショップの商品。その重厚感とは裏腹に、ひょいと持ち上げてみた時のその軽さにまた驚く。
これはおもしろい。他にもどんどん石化していこう。
ティッシュ
チョコパイ
ご祝儀のありがたみも、さらに増すかもしれない
「寿」の部分をマスキングしてからスプレーする
作業中は溶剤を吸い込まないよう注意しましょう
しばし、乾燥待ち
十分に換気をしたつもりだったが、部屋にはなんだかキケンな香りが充満してしまった。命の次に大切な金魚を急いで風呂場に避難させ、自分は外に避難。数時間後に部屋へ戻ってくると石器アイテムが完成していた。
見た目はコンクリートブロック
その正体はティッシュ箱
漬物石にも使える
石くつべら
彫刻のように美しい曲線
石歯ブラシ
歯磨きする度にスナップが鍛えられそう
石ハンガー
ほれぼれする質感
ただのコンクリートのようだが
じつはコンクリートアマゾン
片手で持つと、ものすごい怪力の人みたいだ
原人もびっくり!
石器時代にこんなハイカラな道具を持っていたら、周りの原人(ホモ・ハビリスやホモ・エレクトスなど)から尊敬されるに違いない。「お前、狩りはヘタだけどクールだな」。そんな賞賛を浴びることだろう。
さらに、彼らが眼を丸くして驚きそうな石アイテムがこれだ。
まさに「宝玉」といったたたずまい
惑星のようでもある
しかし、中身はカラーボール
なんとも美しい石の玉。世が世なら、国ひとつ動かす価値を秘めていそうな気がしないでもない。中身はただのカラーボールだけど。
ご祝儀袋はこうなりました
ものすごい迫力
例え中身が3000円だったとしても、それ以上の重みを感じさせる石の御祝儀袋。
しかし、なんとなく墓石っぽくもあるので受け取った相手は嫌がらせだと感じるかもしれない。
ミニチョコパイ6個入(ただし半分は石)
中身はうまそうなのに周りが石
アーモンドを石でコーティング、あるいはチョコの中身が石
ビジネスシーンと石器シーンの融合
そうだ、せっかくなのでビジネスシーンにも石器時代を取り入れてみよう。
まずは手帳のカバーを石化
これが本当のハードカバー
中身はいたって普通の手帳
ネクタイだってこの通り
剣みたいだけどネクタイです
殺傷能力はありません
iPhoneの「i」は「ishi」のi
石製のビジネスアイテムは想像以上にかっこいい。また、石だけに「堅い仕事しますよ」というアピールにもなるのである。
iPhoneケースってなかなかいいのがないよね。でも、石化すればこんなにCOOL!
石器時代のi(ishi)Phone。石なのにインターネットとかできる
一見ただの石板かと思いきや
じつはクリアファイル(クリアじゃないけど)
セキュリティもばっちりだね!
住所や電話番号などが入った書類をクリアファイルで管理するのはちょっと不安だ。だがこれならパッと見ただの石板なので、個人情報も安全に管理できる。
ビジネスシーンと石器シーンの融合で、セキュリティ面も堅固になるのである。そう、石だけに(2回目)。
石はクールだ
もっと石器時代風に見えるかと思ったが、どうしても墓石っぽさが勝ってしまった今回の試み。だがひとつ言えるのは、やはり石はクールだということだ。そしてありがたいのである。