もう、でかくするしかない
ここのところ「ミックスベジタブルってなんかみょうだな…」という思いが頭から離れない。目を閉じるとなんとなくミックスベジタブルのイメージが浮かんでくる。
ミックスベジタブル、そろい過ぎているでしょう?
こんなそろいもそろった粒が、肉料理に添えられている
思い切ってスーパーで買ってきてみたら、ますますそのイメージが強くなった。
もうあれが頭から離れない
あの規則的な粒々を、ちょっと乱してやれば良いんじゃないか。そう考えて今回やってみたのは「でかくする」という手法である。
果たしてミックスベジタブルはでかくするとどうなるのか。
これがでかいミックスベジタブルだ!
でかいミックスベジタブル、結論から見せるとこのような形となった。
なんだこれは
すごくヘンテコな物ができた。しかし、じっと見つめているとそのヘンテコさにも目が慣れてくる。しばらくしたら段々とミックスベジタブルに見えてきた。
読者のみなさんはちゃんとこれがミックスベジタブルに見えているだろうか(もし見えていなかったら見えるまでしばらく見続けていて下さい)。
こうなった経緯を解説しよう。
グリーンピース
まずでかくするにあたって困ったのがグリーンピースである。豆で何か大きい品種はないものか?
しかし小さいことを俗に「マメ」というくらいあって(豆本とか)、でかい豆というのはどこを探しても見つからない。グーグルで「でかい豆」と検索をかけると当サイトの過去記事がヒットして、なんだかもうそれ以上探す気がなくなってしまう。
結局買ったのが「芽キャベツ」
豆は諦めて行き着いたのが、丸くて緑色の「芽キャベツ」であった。通販で1キロ3000円。これが最少ロット。微妙に困る量、リアルに惜しい金額である。
大きさは申し分なし
コーン
コーンには当サイト馬場さんの記事でお馴染みの「ジャイアントコーン」を使用した。これはそのまんま、ペルー産のでかいコーンである。
でかいミックスベジタブルに入る正当性は充分にあるのだが、少し困ったこともある。色がコーンらしくない。
白っぽい
さっきの芽キャベツはゆでると鮮やかな緑色になって、その辺の下手な豆よりもずっとグリーンピースらしかった。ところがジャイアントコーンはこのていたらく。
まったくペルー農協ジャイアントコーン部門はでかいミックスベジタブルを作ることに無頓着だな…!と考えたが、ペルー農協もでかいミックスベジタブルもいずれも僕の創作であるところが恐ろしい。
着色料にて対応することとなった
もう一つの問題点は、ジャイアントコーンが芽キャベツとくらべて意外と小さい、ということだった。
芽キャベツはけっこう一つ一つが大きくて、あの大きさがでかいミックスベジタブルの基準となってしまうのは少し辛い。もうこれは「できるだけ大きいつぶを選んで使う」という方針をとらせていただきたい。
方針は雑だが、作業自体はいちいち細かい。ダメなプロジェクトである
なお、ニンジンに関しては特に書くことはない。大きめにカットしただけだ。
ニンジンの訴え
比較してみましょう
できあがったジャンボミックスベジタブルの皿にふつうサイズのミックスベジタブルも載せてみる。
やっぱりでかいな
従来のミックスベジタブルに表情をつけるとしたらこんな感じであろう
なかなかの迫力だ。こんどは小さなハンバーグを添えてみる。つまり、ハンバーグがミックスベジタブルの付け合わせとなるのだ。
革命
あのハンバーグが完全に立場を失った。どこか血なまぐさい、ヨーロッパの歴史の革命を連想させる。
野菜に追われるハンバーグ
なんだかここまで来るとジャンボミックスベジタブルが恐くなってきた。もう写真を撮るのはこれくらいにして、食べてしまおう。
そんなにおいしくはない
ミックスベジタブルはどうやってもみょうな食べ物
ミックスベジタブルの不思議さから逃れるために、いつもと違うミックスベジタブルを作ってやろうと思ったのだが、できあがったものは強烈に変な食べ物だった。
コーンとニンジンについてはこの後カレーにして食べたが、1キロある芽キャベツの使い道はどうしたらいいのか。とりあえず冷凍庫に保管しているのだが、もう冷凍庫に他の食品が入らないので早めになんとかしたい。
カレーにするとまったく違和感がなくなるのも不思議。魔法がとけたよう