開発したお店「フナバシ屋」
小松菜ハイボールのレシピを開発した方が店長をつとめるお店にやってきた。
魅力的な店構え
小松菜ハイボールください!
いつもは「とりあえず生」の所を「とりあえず小松菜」にしてみた。
えっ!?
すごい緑…
菜っ葉度たかい
野菜だ。ダイレクト野菜。小松菜のつぶつぶが浮かんでいる。
体によさそうという印象のまま飲んでみると、まったく青臭くなく、ちゃんとおいしいハイボールだった。
見た目のどぎつさに反して飲みやすい。最後に小松菜の後味が残るのもさわやか!
レシピを編み出した店長のお話
事前に見たネットのニュースで「試行錯誤を重ねて良い緑色が出た。生産者を含めて街全体の活性化につながれば」という記述を目にしていた。試行錯誤ということは、失敗作にもちょっと興味がある。
メニュー化の動機などもふくめてお話をうかがった。
フナバシ屋店長の小林さん
・小松菜をハイボールにするきっかけは何だったんですか。
西船橋で小松菜を生産している農家の人達とタッグを組み、もっと小松菜で西船を盛り上げておこうという話になりました。顔の見える小松菜を使って、外から人が来るような、ちょっとした名物を作ろうじゃないかと。
・試行錯誤のすえのレシピと苦労した所をおしえてください。
小松菜をさっと茹でて冷水にさらし、すりつぶしてペースト状にしたものをグレープフルーツシロップと混ぜました。こうすると青臭さが気になりませんでした。最初は生のままのペーストを使ってみたりしたのですが、あれはダメでした…。あとグレープフルーツ果汁を使うと水っぽくなってしまうので、シロップに落ち着きました。
・評判はどうですか。
他店にも置いてもらうように提案した時は、どうなの?みたいな反応もありました。でも飲んでみると悪くないという事で、系列店含めて13店舗に置かれる事になりました。お客さんは女性をターゲットとしました。実際も女性からの注文が多いです。見た目びっくりするけどうまいと言ってもらってます。
つまみも色を合わせてみた
・自宅でも作ってみたいんですが…できますかね?
グレープフルーツシロップは市販されていないので同じ物は難しいかもしれないですね。
そうですか…。(そう言われると作りたくなる)
西船の小松菜にかける情熱は想像以上だった
私は近くに住んでいながら、西船橋が小松菜の名産地だとは知らなかった。店長に教えてもらったのだが、なんと毎年
小松菜博覧会というイベントも開かれているらしい。今年は5/27ですって。
小松菜ハイボールのルーツを知ったところで、もう一店行ってみることにする。
「さざん」と読みます。もつ鍋がおいしい店
見慣れた角のポスターになにかいる
「西船 なな姫」。フルネームである(多分)
なれた感じで小松菜ハイボールを注文
すでに小松菜ハイボールの味をしめたので、オーダーするのにも抵抗なくスムーズにできる体となった私。
しかし、店員さんは「小松菜…ハイボールですか…」と受け答えにちょっと引っ掛かりがあるように見えた。
トイレから戻るとそこにある緑色
さっき、トイレの扉の向こうで店員さんたちの会話が聞こえたのだ。
「小松菜ハイボールだって」「コマツナ?」
店員さんに認知されていなかったのか、おまえ
しばらくして店員さんが料理を運んできた時、「それどうでした?」と聞かれた。
「あ、美味しいですよ、一軒目でも飲んできたんです」と答えると「よかったー、実は今日初めて出たんです」と言われた。だから戸惑っていたのか。
が、がんばれ、コマツナ!
フナバシ屋とほぼ同じだけど、こちらのほうがちょっとだけグレープフルーツが濃いかも
これは小松菜ではなくバジリコ
自作してみる
グレープフルーツシロップが不安だが、物は試しという事で作ってみてしまおう。
茹でる
叩く
絞って
砂糖とハチミツをくわえて煮詰めてみる
完全に手探り状態で作ったグレープフルーツシロップ。味見をするとそれなりにおいしいけど、ちょっと煮詰め過ぎたんじゃないのか。
ジャムかよ
わからない。正解がわからない。
しかし、とりあえず役者は揃ったようなので、シロップと小松菜を混ぜてハイボールと合わせてみる。
お酒の材料に見えないのは菜っ葉があるから
お店のような綺麗な緑色は出なかったけど、お茶割りくらいの緑色にはなりました
うん、お店のほうがおいしいわ
当然といえば当然という結果になったが、これはこれで悪くないです。
不思議だったのが、お酒に入れる前の小松菜を食べると小松菜の味だけど(当たり前)、グレープフルーツと合わさると本当に青臭さが消えてしまう。この魔法は何なんだろう。
体によいを口実に飲みすぎる危険な酒
見た目もかっこよくて、ヘルシーで味も良いお酒、それが小松菜ハイボールなのです。西船の新名物として定着することを願っています。