柏の市場
6時に起きて柏市若柴の市場へ。ここのどこかにまぐろの目玉が売られているらしい。
市場のサイトに「看板には『一般車両は入場できません』と書いてありますがちゃんと入れます」と書いてあった。すごい罠。
東南アジアの市場のような雑然とした中を歩いていく。生ものはどこだ。
加工食品もある
しばらくまぐろ売り場がわからないままさまよっていたが、外でお茶を飲んでいたおじさんに「この市場詳しいですか?」と話しかけて尋ねてみる事にした。おじさんは「詳しくはないけども…」と言いながら完璧な説明でまぐろ屋さんの場所を教えてくれた。
ぼそっと発した「…でも目玉はまだあるかなあ?」という言葉に焦る。え、そんなに人気なの?柏市民はみんなここに目玉を買いに来るのか?はやく行かなくては。
おいしそうなアンキモの試食…!
プロっぽい一画に来たけどまぐろが見あたらない
目移りする
市場はスーパーよりも断然安い。さっきから魅力的な生臭さで手招きする海産物たちにふらふらと体が傾いてしまう。
1000円の白子がどうやったら食べきれるんだという量
熊だったら買ってる
おおきな赤貝が200円!
まぐろの残骸(おいしそう)発見
バケツにダイナミックに積まれたまぐろの頭がおいしそうだった。これどうするんだろう。
アルミホイルで包んで川原で焼きたい
排棄だって…
まぐろをじっと見詰めていたら「持っていきます?」と背後から声を掛けられてあからさまにびくっとしてしまった。恥ずかしい。
「排棄だから持っていってもいいですよ」と言われて一瞬迷う。この頭の中の肉がうまいのよね……いかんいかん、これを今もらっても使いこなせない。
後ろ髪引かれる思いでお別れ
目玉だけ取り外させてもらおうかとも思ったけど野蛮なビジュアルになるのでやめました。
まぐろ屋さん
まぐろ屋さんに着くと、さきほど解体されたであろうまぐろが並んでいる。
1キロ弱はありそうな刺身が1000円
目玉だ
黒くて大きい目玉がごろんとふたつパックされていた。でかい。
最後の一個だった
どうやって食べるんですか?と聞くと「生姜の煮汁に入れて!」とだけ言われた。クックパッドにも同じ事を言われた。よし、生姜ね。
普通の煮物の汁に、臭み消しのため生姜をたっぷりとのこと
100円お買い上げ。目玉の周りの肉もたっぷりでかなりボリュームがある
強烈な視線を感じながらの調理
楽しみなのは、目玉の裏側の白い部分だ。とろとろのふわふわなのだ。この部分の柔らかさを確認すると、角膜は二の次くらいに思ってしまう。
ここ絶対うまい
念入りに湯こぼしをする
生姜を投入してぐつぐつ煮る
家中生臭い
目玉の匂いはやっぱり生臭い。しかし煮ていくにつれて徐々に美味しそうな匂いに変わっていく。下ごしらえを含め30分くらいで煮付けが完成した。
おいしそう
目玉の周りの肉は思ったよりしっかりしていて煮崩れしなかった。何と言っても食材としての大きさが嬉しい。
捨てる部分と聞いていたけど全然料理だ
引きで見ると何食べてるかわからない
ここ!注目!この白くてとろとろの部分は本当にとろとろだった!
うまーいうまーい
目の裏側最高。口の中でとろけたのです。ふわふわのホルモンのような舌触り。その他の部分の肉も刺身とは違ったまぐろの美味しさを堪能でき、すばらしいものでした。わたくしは今後も早起きしてふらふらと目玉を買いに行く事でしょう。
角膜は見た目も歯ごたえも貝っぽかった
目玉のパックに入っていた肉片はグリルで焼いてみた。ちょっと生臭さが気になったので、一緒に煮ちゃってよかったかもしれない。
食べきれない。100円の食材としては絶対量が多すぎる…
せっかくだからと刺身も買ってきたので、この日は米も食わずほぼまぐろで腹を膨らます事となった。
1050円で830グラムあった。なぜこれを選んだかというと脳天付きだったから
ツノとも呼ばれる稀少部位らしいが、店とかでもわりと簡単に出す所があるので、本当に稀少部位なのだろうか、といつも思う。
まぐろ脳天。目玉よりうまい!
こんなかんじで、我が家のまぐろ尽くしの晩餐は静かに幕を閉じた…(と言いたいところだがもちろん翌日もまぐろでした)。
しばらくまぐろは見たくない
食べごたえは保証します
まぐろも楽しいけど、市場は歩いてるだけで楽しい。あと、人がめちゃくちゃフレンドリー。暖かくなったらまぐろの頭をもらいに行き、その足で川にバーベキューしに行きたい。