■ デニーズ
ファミレスの代表格デニーズ。最近ではおつまみメニューが充実していると聞いた。
ファミレスといえばここだった
グラスワイン190円
ワインとフードのどちらに比重を持ってくるかは好みによると思う。
筆者はグラスワイン1杯だとちょっと物足りないのでサイゼリヤではだいたいデカンタの小を頼むのだが、デニーズにはそのくらいの量のワインはない。
しかしハーフボトルがすでに1000円なのでおのずとグラスのほうになる。
中間のなさ
デニーズはちょっと前に価格をぐっと下げたことで話題になった。
おつまみ系のサイドメニューも200円台から300円台が多く、「ちょい飲み」にもってこいのファミレスに変化を遂げていた。
そして、いろんな所でワイン推し
メインディッシュの所でもちょいちょいワインをすすめられる。ファミレスアルコールのトレンドはもはやビールではないのかもしれない
私の考えた1000円セット
考えた末、グラスワインを二つ頼んだ。
これでワインの物足りなさもなく、おつまみも二品頼めるのだ。デニーズのプチ価格破壊に感謝。
グラスワイン(190円×2)、アボカドのグラタン280円、牡蠣フライ330円。合計990円
グラスワインは思ったより量が多くて飲みごたえがある。
食べ物もファミレスなのでハズレがないおいしさ。
やったー!1000円でこんな幸せが手に入りました
バルとかに普通にありそう
牡蠣フライは大きくて3つでもお腹がいっぱいになるほどだった
酔いますね
グラスワインと油断していたが、二杯だとわりと酔う。これがせんべろか。ファミレスでもせんべろが出来た。自分はやや小食なせいもあるが、お腹もちょうどよい。
これからは1000円でちょっといい定食を食べるよりもこっちのほうを食べに来てしまうそうで怖い。
■ ロイヤルホスト
続いてはロイホ。ファミレスの中ではちょっとだけ高級な印象がある。
ここのオニオングラタンスープをマリリンモンローがお気に入りだった事で有名
デニーズと同じく、ハーフボトルだと1000円超えてしまうのでここでもグラスワインしか選択肢がない。
デカンタの存在を求めてしまうのはサイゼリヤ常習者の悲しい性である
困った時の二杯注文
イレギュラーせんべろセット
ロイヤルホストの価格帯では、残りの金額で頼めるフードがサラダやフライドポテトなどの普通のおつまみになってしまう。
いや、普通でよいのだけど、先ほどの地に足の着いた完璧なセットとはガラリと変えてワインを楽しんでみたくなった。
そこで、ちょっと冒険してチョコレートパフェにしてみた。
温かいチョコレートソースをかけて食べる。大量のアイスに不安がよぎったが、赤ワインはチョコレートと合うのでこれはこれでアリだ。
グラスワイン(189円×2)、ベルギーパフェ(630円)。合計1008円
せんべろという言葉からはかけ離れているように見える
甘党におすすめ
ロイヤルホストのグラスワインは、多いなと感じたデニーズよりもさらに多かった。そして渋くておいしい。そのせいかパフェをつまみにして飲むにはバランスがよかった。
さきほどのデニーズのワインでは、ちょっと甘いのはキツかったかもしれない。
当然といえば当然だが、グラスワインの味もファミレスでかなり違う事がわかった。スイーツでワインを飲みたい人がいればロイホをおすすめします。
■ ジョナサン
ファミレス飲みといえばジョナサンを思い浮かべる人が多いと思う。
焼酎をドリンクバーで割って飲めたり、二品で500円のおつまみも充実していたりと至れり尽くせりだ。
はたしてワイン事情はどうなのか
ハーフボトルがまさかの予算内!
興奮した
今までことごとく1000円前後だったハーフボトルが619円ではないか。グラスを二杯頼まなくてもおつまみが買えるのだ。ジョナサン様!
遠足のお菓子を選んでいて、諦めていた袋菓子がワゴンセールされていた時のあの気持ちですよ、わかる?
おなじみの500円コーナー。しかしボトルを頼むとなると一品しかだめだ。うーん
悩んだすえ、バーニャカウダ409円にしました
いい感じ
メニューで見つけて即決した。バーニャカウダだ。バーニャカウダだ。
二度言ってしまう程素晴らしいセットだ。ワインに合わない訳がない。
360mlの貫録、まさしくせんべろ
僕らの味方メルシャン
ボトルワイン(619円)、バーニャカウダ(409円)。合計1028円
アンチョビの香りがすごくいい。しゃれたバルで1000円だとこの満足度は得られないが、ファミレスでは可能。メルシャン上等。
ジョナサンのこのセットは今回の5つの例の中でもっとも酒率の高いセットとなったのは言うまでもない。
くつくつ言ってる。バーニャ最高
■ ココス
ハンバーグが安くて美味しいココス。
赤ワインには肉だ。そうだ、そろそろ肉が食べたい。
ココスの四角いハンバーグおいしいよね
メニューを開いた手がとまる。あったぞ、グラスとボトルの間のあれ。
デカンタがある!
いやしかし、待て
ハーフボトル量のデカンタが420円。破格だ。フードの選択の幅も広がる絶妙な値段。
しかし、しかし。ココスを目指した時点で心はすでに四角いハンバーグだった。四角いハンバーグはいい。とてもいいものだ。
四角い誘惑に負けた
グラスワイン(105円)、ビーフハンバーグ&牡蠣グラタン(924円)。合計1029円
グラスワインをねじ込む形に
今までで一番豪華なつまみになった。グラスワインが105円なので、ハンバーグだけでなく牡蠣グラタンのセットを頼めたのだ。
ココスは圧倒的にワインが安いファミレスという事がわかった。
酒より肉に目がくらんでしまったので、せんべろにはなりませんでした
グラタンにも牡蠣がごろごろ。これで924円って日本良い国ですね
次回は420円という汎用性のある価格のデカンタを生かし、肉に心奪われないセットを組んでみようと心に誓った。
さて、いよいよ最後のファミレスへ。
■ ガスト
最後はガスト。リーズナブルなファミレスではあるがお酒を飲みに来た事はない。どんなバリエーションを見せてくれるのか。
ラストはガスト(だじゃれ)
1/4ボトル
ワインの選択肢がひとつしかない。それも1/4ボトルという、一瞬どれくらいか悩む量。
自動的に500円前後でおつまみを探す事になる。
ハーフボトルにすると1000円弱なのでデニーズやロイホと同じくらい
適量としか言えない大きさ
信頼のサントリー
食べ物が安い
お酒は普通だが、食べ物の安さはガストの強みだ。
こういう「まさにおつまみ」を二つ頼もうかと思ったけど、
1/4ボトルワイン(481円)、チーズインハンバーグ(523円)。合計1004円
肉、ふたたび…
またもや肉に目がくらんだ。赤ワインには肉という先入観からか、ハンバーグというご馳走感からか、大変に心惹かれてしまう。
第一、このハンバーグが523円なのがいけない。お得すぎる。
こんな愉快な1000円があるかっ!
ガストの王様はチーズインハンバーグだ、というまとめにしてもいいくらい
値段と量の比較
わかりやすいようにグラフにしてみました(編集部の石川さんが)。
今回私が飲んだ量(ml)。グラスワインでも店によって量が違うのがわかる
100円で飲める量(ml)。ココスの圧勝!
ガストの王様はチーズインハンバーグ
ファミレスのビールは500円前後だが、ワインだと安い。ココスでは375mlで420円。グラスワインなら大抵の店で100~200円なのだ。とりわけ良いワインじゃなくても好きだという人は、1000円札一枚持ってファミレスにワインを飲みに行ってはどうだろうか。当たり前だけど、色んな料理がありますよ。
グラスワインふたつを同時に目の前に置かれるとちょっと恥ずかしい