特集 2012年1月13日

丸まってる動物たちを鑑賞する

丸いなぁ。
丸いなぁ。
冬は動物たちが丸くなっている。
動物園に行っても、動物を見に来たのか毛のかたまりを見に来たのかわからなくなるほど、やつらは丸くなってじっとしている。

が、それがいい。かわいいし共感を覚える。もちろん動き回る動物を見るのも良いが、ぜんぜん動かない動物を見るのもそれはそれで味わい深い。

幾つかの動物園を巡り、その丸まりっぷりを堪能してきました。
長崎より九州のローカルネタを中心にリポートしてます。1971年生まれ。茨城県つくば市出身。2001年より長崎在住。ベルマークを捨てると罵声を浴びせられるという大変厳しい家庭環境で暮らしています。

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どこが頭でどこが尻かすらわからない

呼吸のたびに腹のあたりが少し上下するだけの“毛のかたまり”。

動物園に行ったら誰もが「元気に動き回る姿を見たい!」と思うところだが、冬場はえてして動物たちは丸まって動かず、部分的に「静物園」になっている。

…が、そんな毛のかたまりに、案外(上の4例を見ただけでも) 「いいね」ボタンを押したくなるものがあったりする。
ヤカンみたいに丸まってる。
ヤカンみたいに丸まってる。
ミミズクも。
ミミズクも。
鳥類はこんな感じで木の上でじっとしてるやつが多い。
鳥類はこんな感じで木の上でじっとしてるやつが多い。
ライオンも寝てる。
ライオンも寝てる。
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カバも手を引っ込めて寝てる。
カバも手を引っ込めて寝てる。
ウサキまたはモルモット。
ウサキまたはモルモット。
こちらはツシマヤマネコ。
こちらはツシマヤマネコ。

クイズにできるほどの丸さ

その丸さは、クイズにもできるほど。
中には「どこが顔でどこがお尻か?」という問題が成立しそうなものまでいる。

たとえば下の写真、なんて動物かわかるだろうか?
問題:この動物はなんでしょう? (答えは画像をクリック)
暖房器具っぽいマットの上で寝ていた。
暖房器具っぽいマットの上で寝ていた。
問題2:この動物はなんでしょう? (答えは画像をクリック)
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このテキトーさ、すごい。
このテキトーさ、すごい。
箱に入って寝るアライグマ。
箱に入って寝るアライグマ。
すんごい詰まってる。(下の方に息できなくなってるやつ潜ってないか?)
すんごい詰まってる。(下の方に息できなくなってるやつ潜ってないか?)
という具合に、アライグマは丸まり+寄り添うことによって寒さをしのいでいる。

次のページでは、寄り添うパターンの動物たちをもう少し見てみよう。
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丸まる&寄り添うネズミ。
丸まる&寄り添うネズミ。

丸まってる+寄り添う

人間なら寒かったら服を着たりエアコンを付けたりといろいろできるが、動物たちには選択肢が「丸くなる」もしくは仲間同士で「寄り添う」くらいしか用意されてない。(他に「土に潜る」等)

が、その集まってる姿がこれまたかわいい。
寄り添うミーアキャット。なぜ皿の上にいるかというと…
寄り添うミーアキャット。なぜ皿の上にいるかというと…
上に暖房器具がある。
上に暖房器具がある。
暖房器具と思しきマットの上で寝るコツメカワウソ。
暖房器具と思しきマットの上で寝るコツメカワウソ。
仲間を枕にしてるところがすごくいい。
仲間を枕にしてるところがすごくいい。
シカ。
シカ。
ヤギ。
ヤギ。
こちらはお一人で。
こちらはお一人で。
シロテテナガザル。(よく見ると3匹がくっついてる)
シロテテナガザル。(よく見ると3匹がくっついてる)

寒そうなサルたち

比較的人間に近いサルたちは、総じて寒そうにしていた。

とりわけマントヒヒは毛が薄く寒そうだったが、やはり仲間同士身体を寄せ合うことで寒さをしのいでいた。
単体だとすごく寒そうなマントヒヒ。
単体だとすごく寒そうなマントヒヒ。
集うことで寒さをしのぐ。
集うことで寒さをしのぐ。
真ん中の子ヒヒは温かそうだ。
真ん中の子ヒヒは温かそうだ。
こちらはニホンザル。寒そう!!
こちらはニホンザル。寒そう!!
3匹いる。
3匹いる。
動物によっては暖房を入れてもらってるのもいるのに、どうしてサルは暖房無し?と一瞬疑問に思うが、野生の猿が冬でも暖房無しで過ごしていることを考えれば、おそらくこれでいいのだろう。
露天風呂に浸かるカピバラ。
露天風呂に浸かるカピバラ。

カピバラの露天風呂

こちらは長崎バイオパーク・冬の名物、カピバラ露天風呂
すごい密集度。
すごい密集度。
カピバラは泳ぐのが得意でよく池に入るが、冬場は水が冷たくカピバラが池に入らないので肌が乾燥するのを防ぐために導入した、とどこかで聞いたことがある。

しかしそれをカピラバラが、これほど活用してるというのがすごい…。
打たせ湯を浴びるカピバラ。
打たせ湯を浴びるカピバラ。
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冬でもへっちゃらなやつら

もちろん、寒さに強く冬でも全然平気なやつらもいる。
アルパカ。いかにも温かそう。
アルパカ。いかにも温かそう。
ラクダは暑さだけでなく寒さにも強い。
ラクダは暑さだけでなく寒さにも強い。
ラクダと言えば砂漠だが、砂漠は寒暖の差が激しいところなのだとか。この日もかなり寒い日だったがラクダは余裕の表情で、こちらに尻を向け悠々と脱糞していた。(口をクチャクチャさせながら)
ビーバーも元気に泳ぎ回っていた。
ビーバーも元気に泳ぎ回っていた。
カナダなどに住むビーバーは冬の方がかえって元気だった。(これまで寝てるとこしか見たことなかった)
ペンギン、すーいすい。
ペンギン、すーいすい。

クマに気に入られた?

クマは冬眠するイメージがあったので寒さには弱いのかな、と思ってたのだが…。

やたらと大きな音を立てているクマがいたので行ってみると、
この丸太をぶん投げていた。
この丸太をぶん投げていた。
ちょうど、でかい丸太をブン投げたところだった。

これを投げるってけっこうすごいな、ヘタすると観客の方まで届くんじゃなかろうかと思って見ていたら…
そのクマが近づいてきた。
そのクマが近づいてきた。
「見た?すごかったでしょ?」
「見た?すごかったでしょ?」
辺りには誰もおらず私しかいなかったのだが、クマがこちらに近づいてきて、
「さっきの見た?ボクすごいでしょ?」
という顔でこっちを見るのだった。

クマはしばらくこちらを見ていたが、やがて別の家族連れの客が来たら奥の方へ隠れて行った。が、その客がいなくなり、再び私一人になったらまた出てきたのだ。

その日私はクマと同じ色のコートを着ていた。ひょっとしたら(?)気に入られたのかもしれない。
その後、しばらく愛嬌を振りまいてくれた。
その後、しばらく愛嬌を振りまいてくれた。
寝支度をするゴリラ。 (このへんにゴザでも敷いて寝るか…)
寝支度をするゴリラ。 (このへんにゴザでも敷いて寝るか…)
福岡の動物園で久しぶりにゴリラを見た時は、あまりの人っぽさに驚いた。

動物を見てるというよりも、“ゴリラみたいなおじさん”を見てるような錯覚がした。
よっこらせっと。
よっこらせっと。
ん?
ん?
寝てるところをこんなにじろじろ見ていいのかな…という気分にさえなった。

こういう感じのゴリラみたいな人を、ゴリラの代わりにここに住まわせても、なんら変わりないのではないか…と思ったくらい人間っぽかった。
ライターの小柳さんがゴリラ大好きなのがちょっとわかる気がした。
ライターの小柳さんがゴリラ大好きなのがちょっとわかる気がした。

丸まりたい

最後話がそれてしまったが、丸まってる動物たちを見て 「いいね!」 と思うのは、つまり自分も丸まっていたいという願望があるからかもしれない(丸まり欲の発見)。あんなに上手には丸まれないが。
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