特集 2011年12月7日

東京ナポリタンめぐり、からの、家ナポリタン

店名のロゴが似ているが、小岩井農場に名前を借りてるだけで、経営は全然別らしい。
店名のロゴが似ているが、小岩井農場に名前を借りてるだけで、経営は全然別らしい。

4軒目は大手町、リトル小岩井

大手町、丸ノ内線の改札近くにあるのがリトル小岩井。以前からナポリタンが美味いと聞いていたので行ってみた。

店内はテーブル席のみで14席。基本相席なので入ったら空いてる席に適当に座ればいい。

ナポリタンは510円。いい加減お腹もいっぱいなので普通盛りにした。大盛りは50円増し。なお、別盛りってメニューがあるけど、それはキャベツの漬け物単品の事です。
安いけどベーコンたっぷりで美味しそうです。キャベツの漬け物が付きます。
安いけどベーコンたっぷりで美味しそうです。キャベツの漬け物が付きます。
これ、超美味い。
これ、超美味い。

喫茶店のナポリタンである

具はベーコン、玉ねぎ、マッシュルーム、ピーマン。たっぷりのトマトピューレで味付けされていて、僕がイメージする「喫茶店のナポリタン」に一番近い。

510円と低価格ながら具が多くて美味い。太めの麺は柔らかすぎず、といってアルデンテの様に固すぎない。ここまでの4軒で一番好きな味だ。

客層はやっぱり中年男性に偏っていて、同僚や上司に頼まれたのか沢山のスパゲティを持ち帰りで買っていくサラリーマンもいた。
具だくさんです。
具だくさんです。
粉チーズでジャポネを思い出した。
粉チーズでジャポネを思い出した。

粉チーズがジャポネと同じだった

テーブルには粉チーズが入った器があって、スプーンでどばどば入れられる。粉チーズって買うと意外に高かったりするので随分気前がいいなぁ、なんて思って掛けたらジャポネの粉チーズと同じクリープの味がした。

B級グルメに詳しい友達の話では、ジャポネはリトル小岩井から生まれたのだそうな。暖簾分けみたいなものか。なので同じ粉チーズを使っている、と。

おそらく店名のジャポネはリトル小岩井にあるメニューのジャポネに由来する。しょうゆ味のスパゲティだそうな。という事はジャポネの看板メニューはナポリタンではなくジャポネだったのかも知れない。まぁいいか。
1号店は渋谷ですが、ちょうど用事があったので神田店で。
1号店は渋谷ですが、ちょうど用事があったので神田店で。

5軒目は神田、スパゲティのパンチョ

4軒行ったしもういいかな、って思ったんだけど4は不吉な響きがあるのでもう1軒。渋谷、神田、御徒町などにあるパンチョに行ってみた。

入り口の看板に「改めてナポリタンはうまいと言わせたい!」と書かれていた。全体的に気合い過剰な雰囲気がある。

食券を買って店員さんに渡す。この店、実は小盛りも普通盛りも大盛りも値段は同じ。ただし、普通盛りの時点でかなり多いので「初めての方は大盛りはお控え下さい」と書かれている。迷わず普通盛りにした。
普通盛りですでに多い。量はジャポネと同じくらいかな。
普通盛りですでに多い。量はジャポネと同じくらいかな。
「朝ごはん」という名前のメニューがあるらしい。大雑把なネーミングにしびれた。
「朝ごはん」という名前のメニューがあるらしい。大雑把なネーミングにしびれた。
人気No1というナポリタン目玉焼き、普通盛り。ちょこちょこ焦げてる雑さが良い。
人気No1というナポリタン目玉焼き、普通盛り。ちょこちょこ焦げてる雑さが良い。
友達の家でご飯食べてるみたい。
友達の家でご飯食べてるみたい。

初めて来たけど食べた事ある味だ

運ばれてきたナポリタンを食べてみると、初めて来た店なのに「あ、この味知ってる」って思った。僕は学生の頃アパートで一人暮らしをしていたのだけど、よくナポリタンを作って食べていた。安上がりだから。

これは大体そういう味だ。具は玉葱、ソーセージ、ピーマン。結構焦げてたりしてお店で食べているとは思えない雑な味わいである。

が、それが嫌じゃない。店内の雰囲気と併せてなんだか懐かしく感じられて嬉しい。

店内が色々面白い

入り口の看板やメニューも面白い店で、ナポリタンが出来るのを待っている間キョロキョロと店内を観察してしまった。

写真でザザッとご覧ください。
650円のナポリタン、結構な量があります。
650円のナポリタン、結構な量があります。
「うまいもんはカロリーが高いんだよ」という共感できるコメント。
「うまいもんはカロリーが高いんだよ」という共感できるコメント。
80年代の人んちみたいな店内。
80年代の人んちみたいな店内。
やたらでかいタバスコ。同じのがジャポネにもあった。
やたらでかいタバスコ。同じのがジャポネにもあった。
壁にはなにやら名言っぽいものが。
壁にはなにやら名言っぽいものが。
たしかに言ってみたい。
たしかに言ってみたい。
調味料は「マヨ様」と「飽きたらかけるタレ」。
調味料は「マヨ様」と「飽きたらかけるタレ」。
飽きたらかけるタレを掛けたら味が変わって、なんだかよくわからないけど美味くなった。旨味と油と辛味のタレです。多分。
飽きたらかけるタレを掛けたら味が変わって、なんだかよくわからないけど美味くなった。旨味と油と辛味のタレです。多分。
細かいネタがいちいち面白い変わったお店だった。テーブルにはビール1杯無料券ってのがあって、次回来たときに使えるらしい。また今度、ナポリタンで懐かしくなりたくなったら行ってみようと思う。今回行った5軒のうちでは、一番居心地がよかった。
こうしてリピーターになってしまうのだ。
こうしてリピーターになってしまうのだ。

家でナポリタンを食べよう

以上の5軒を巡ってナポリタンを食べまくってきた。個人的な好みではリトル小岩井が好きだが、どれも懐かしくて味が濃くて量が多くて麺がフニャフニャで美味しかった。

でもわざわざ出かけて食べるのも面倒くさい。という事で、家で美味しいナポリタンを食べてみよう。

まず普通にスパゲティを茹でるのだが、アルデンテなんてもっての他なので茹で時間は標準プラス2分。7分で茹で上がるパスタ、おっと違った、スパゲティなら9分茹でる。
お湯に塩は入れない。たっぷりのケチャップで味付けするから。
お湯に塩は入れない。たっぷりのケチャップで味付けするから。
茹で上がったらサラダオイルをまぶす。
茹で上がったらサラダオイルをまぶす。
茹で上がったスパゲティにはサラダオイルをまぶして混ぜておく。茹で上げスパゲティでいきなりナポリタンを作ってはならない。そんな事したら台無しだ。

最低でも1時間はざるに放置するのがポイントだ。もう冬だし、なんなら一晩寝かしてもいい。
具はお好みで。ジャポネに敬意を表してシイタケも用意してみた。
具はお好みで。ジャポネに敬意を表してシイタケも用意してみた。
たっぷりのケチャップで味付けしましょう。
たっぷりのケチャップで味付けしましょう。
具はピーマン、玉ねぎ、ベーコン、缶詰のマッシュルームなどが定番。ここで、最近スーパーで見かけるからって生マッシュルームとか使っちゃダメ。缶詰じゃないとあの味は出ない。

具と麺を強火で炒めて味を付ければ完成。強火で具や麺が多少焦げるくらいが良い。ナポリタンは雑に作った方が美味しく出来ると思う。

味付けはケチャップ、または業務用スーパーで売ってるトマトピューレ。普通はケチャップで良いと思います。量は量らず目分量でやっちゃってください。
これで515gある。結構な量だ。一人分の材料費はえーと、150円くらいかな。
これで515gある。結構な量だ。一人分の材料費はえーと、150円くらいかな。
うはー、うめー。
うはー、うめー。
クリープを掛けてジャポネ風。
クリープを掛けてジャポネ風。

家ナポリタンはトッピングし放題

家にあるあらゆる物でトッピングし放題なのが家ナポリタンの良い所。ジャポネやリトル小岩井の粉チーズが好きなら、クリープをぶっかければいいし、ピザ用チーズとか、カゴメのうま辛ドライトマトなんかも美味い(パンチョの飽きたら掛けるタレに似てる気もする)。具入りラー油も合うよ。

自分好みの味付けにして、心ゆくまでナポリタンを楽しんでください。
ピザ用チーズを掛けると美味いよ。
ピザ用チーズを掛けると美味いよ。
さすがカゴメ、トマトの旨味と酸味が凝縮されたエライ美味い瓶詰めを作りやがった。
さすがカゴメ、トマトの旨味と酸味が凝縮されたエライ美味い瓶詰めを作りやがった。

懐かしさでお腹いっぱいになりたい時に、ナポリタン

ナポリタンを食べると言う事は、懐かしさを味わうという事である。

若い頃食べた喫茶店のナポリタン。家族で東京に出かけて、デパートのレストランで食べたナポリタン。学生時代に彼女が作ってくれた、色々焦げたナポリタン。お互いに口の周りが真っ赤になって笑ったり。

ナポリタンを口に運ぶたびに、ナポリタンの味と匂いが過去の記憶を呼び覚ます。

年々変わっていく自分や他人、社会と比べて、いつもずっと変わらないナポリタンの記憶。ナポリタンを食べる事で思い出されるキラキラした記憶や情景。

それを味わうためにサラリーマン達はナポリタンに行列するのかも知れない。とりわけ、なぜだか年末はナポリタンを食べたくなって仕方ない。

もうすぐ2011年も終わり、懐かしさを食べに行ってみてはいかがでしょうか。行くのが面倒くさければ、家ナポリタンで。子供に「アルデンテじゃないのー?!」なんて文句言われながら。
ナポリタン色の紅葉写真。
ナポリタン色の紅葉写真。
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