特集 2011年12月2日

恋のランキングでモテ男になる

恋に悩む全ての男子に捧ぐ
恋に悩む全ての男子に捧ぐ
男と生まれたからにはモテたいだろう。かくいう筆者も、いつだってモテたいと思っている。ヒマさえあれば、ネットでモテる方法を検索する毎日だ。

そんなある日、これをやればモテること必至の恋愛ランキングを発見した。Hot Dog PRESSに代わる恋の指南書として、これを実践してみようと思う。
1980年生まれ埼玉育ち。東京の「やじろべえ」という会社で編集者、ライターをしています。ニューヨーク出身という冗談みたいな経歴の持ち主ですが、英語は全く話せません。

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> 個人サイト Twitter (@noriyukienami)

カワイイ男はモテる

今回私をモテ男に変えてくれるのはgooが運営する人気コンテンツ「gooランキング」である。gooランキングでは日替わりで様々なランキングを公開しているのだが、そこには恋愛関係のお題も多い。その中でも、私が今回目をつけたのは「女性が『カワイイ』と思ってしまう男性の行動ランキング」である。
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男は虎であるべし。がモットーの筆者だが、虎が隠し持つ少しのかわいさが女子のハートを射止めるのに有効であることも知っている。そこで、このランキングを参考にしてかわいくなることでモテモテになってしまおうと思う次第である。
ダンディに待ち合わせ
ダンディに待ち合わせ

女性を待たせてはいけない

この日私は東京イチのお洒落タウンである自由が丘にとある女性を呼び出していた。到着したのは待ち合わせ時間の30分前だ。モテる男は女性を待たせたりしない。

そんな手持無沙汰な時間も、ただボーっと待つような間抜けなことではいけない。
そう、リンゴを剥いて待つのがモテ男の流儀
そう、リンゴを剥いて待つのがモテ男の流儀

カワイイ男の条件・第10位「真剣な表情で料理を作る」

なぜ皮むき? そう思った人もいるかもしれない。じつはこれこそ「カワイイ行動」10位にランキングされている「真剣な表情で料理を作る」なのだ。野外の場合、魚をさばいたり、チャーハンを炒めたりすることはできないが、リンゴの皮むきくらいなら違和感なく可能だ。もしそのまま彼女が現れなくても、食後のおやつを食べているようにしか見えない。
そうこうしているうちに女性が現れた
そうこうしているうちに女性が現れた
リンゴのほうを回すのがコツ
リンゴのほうを回すのがコツ
落ちた皮はきちんと拾う。女性だけでなく地球へもやさしくありたい
落ちた皮はきちんと拾う。女性だけでなく地球へもやさしくありたい
剥けたリンゴは女性へプレゼントしよう
剥けたリンゴは女性へプレゼントしよう
剥いたリンゴは女性にプレゼントするもよし、豪快にかじってワイルドさをアピールするもよしだ。
ワイルド&ジューシー
ワイルド&ジューシー

カワイイ男の条件・第9位「スポーツに打ち込む」

無事に待ち合わせを済ませた私たち。その時、足元に突然サッカーボールが転がってきた。

だが、こんなハプニングはむしろチャンスととらえたい。そう、モテチャンスの到来である。なんせランキングの第9位は「スポーツに打ち込む」なのだから。
リンゴをかじる足元に突然サッカーボールが
リンゴをかじる足元に突然サッカーボールが
もしあなたがサッカー経験者なら、ボールを子供たちに返してやる前に2、3回リフティングでもしてやればいい。彼女だけでなく、子供の羨望も集めてしまうことうけあいである。
ひょい
ひょい
軽やかにステップを刻み
軽やかにステップを刻み
華麗な足さばきでキメよう
華麗な足さばきでキメよう
惚れてくれて構わない
惚れてくれて構わない
ファンレターは編集部まで
ファンレターは編集部まで
さて、せっかくなので街をぶらついてみようか。そう思った矢先、なんだか彼女の様子がおかしい。どうした?
彼女、なんかひっかかってる
彼女、なんかひっかかってる
どうやら長いマフラーをベンチにひっかけてしまったようだ
どうやら長いマフラーをベンチにひっかけてしまったようだ
ベンチにひっかけてマフラーがほつれてしまったらしい。ここで、“なんでそんな中田みたいなマフラーしてきたんだ!” などと彼女を責めるのは愚者のすることである。こんなこともあろうかと針と糸を胸ポケットに忍ばせておくのがモテ男のたしなみだ。
なんだ、ひっかかっちまったのか
なんだ、ひっかかっちまったのか
やれやれだぜ
やれやれだぜ

カワイイ男の条件・第8位「不器用なのに細かい作業をする」

ここは、ランキング第8位の「不器用なのに細かい作業をする」をアピールするチャンスだ。不器用なのに、例えば、針の穴に糸を通すような細かい作業をする男に女性はキュンとくるのである。しかもそれが自分のマフラーを縫うためだったらなおさらだろう。その場で求婚されても不思議ではない。
針と糸セット
針と糸セット
スマートに針を取り出し
スマートに針を取り出し
不器用に糸を通す
不器用に糸を通す
3分経過
3分経過
なかなか通らないからといって焦ってはいけない。むしろ、ここは出来る限り時間をかけてじっくり格闘するのがベターだ。手こずれば手こずるほど、彼女は「私のためにあんなに一生懸命になって…。結婚したいわ」と思うのである。
10分経過
10分経過
もうちょい
もうちょい
ほら、通ったんだぜ
ほら、通ったんだぜ
もし、不器用なことにコンプレックスを抱いている男がいるならば「逆に器用な人間を下に見ろ」と言いたい。不器用でも一生懸命にやる姿を女性はちゃんと見ていてくれるのだから。
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カワイイ男の条件・第6位「男友達と楽しそうに遊んでいる」

彼女のマフラーも無事直ったところで、場所を変えて公園にやってきた。公園というのは定番のデートスポットであると同時に、じつはモテアピールには最適の場所なのだ。

とくに第6位の「男友達と楽しそうに遊んでいる」を実践するには最高の舞台である。
遊んでくれるのは友達の安藤くん
遊んでくれるのは友達の安藤くん
彼女だけでなく男友達も大事にする。そんな姿に女性はグっと来るのだろう。子供のように無邪気にはしゃぐ男たちに「まったくバカなんだから」といいつつもなんとも微笑ましい気持ちになるのである。女心とはそういうものだ。
わーい
わーい
時折送るアイコンタクトも効果的
時折送るアイコンタクトも効果的
とはいえこちとら31の老体。子供のようにはしゃいでいささか疲れてしまった。こう言う時は木陰で昼寝するに限る。
ちょうどいい木陰があった
ちょうどいい木陰があった
おやすみ
おやすみ
無防備な寝姿
無防備な寝姿

カワイイ男の条件・第4位「無防備な姿で爆睡している」

デート中にそんなに無防備に寝てしまっていいのかと心配になった人もいるかもしれない。安心してほしい。なんせランキング第4位は「無防備な姿で爆睡している」なのだから。そのかわいさもさることながら、彼女に心を許していることが伝わり好感度は倍になる。

ただ、寝るといってもせいぜい仮眠程度に留めたい。何時間も寝て彼女を放置してしまうと、こういうことになる。
ブランコでひとり寂しげな彼女
ブランコでひとり寂しげな彼女

カワイイ男の条件・第7位「人を笑わせようと一生懸命」

こんなふうに拗ねてしまった彼女の心を温めるのは簡単ではない。しかし、こんな状況にこそ最適なモテテクニックがある。それが第7位の「人を笑わせようと一生懸命」である。

このテクは彼女が拗ねているというマイナス状況が逆にレバレッジを生み、遥かなるモテを生むことができるのだ。
この際、下手な謝罪は無用である
この際、下手な謝罪は無用である
傷ついた彼女の肩をそっと叩き
傷ついた彼女の肩をそっと叩き
おどけたポーズでキメてやればいい
おどけたポーズでキメてやればいい
彼女の傷が深ければ深いほど、最初はなかなか笑ってくれないかもしれない。それでもしつこくやり続けることが大事だ。その一生懸命な姿が彼女に伝われば、笑顔を取り戻すことができるはず。
笑った! 彼女が笑った!
笑った! 彼女が笑った!
彼女を笑わせることに成功すれば、雨降って地固まるのごとく絆はより深まるだろう。

安心したらお腹が空いてきた。ただ、いくらお腹が空いているからといっていつもの牛丼屋ではムードが台無しである。デートといえばやっぱりカフェだろう。
さらにオープンテラスであればなおよし
さらにオープンテラスであればなおよし

カワイイ男の条件・第2位「好きなおかずに喜ぶ」、第3位「ご飯を夢中で食べる」

モテ男たるもの、いついかなる状況でも貪欲にモテを追い求めていきたい。それは食事中も同様だ。まずは大好物を前に心底嬉しそうな顔をしてみよう。
好きなおかずに喜ぶ
好きなおかずに喜ぶ
そして夢中で食べる
そして夢中で食べる
口いっぱいにほおばる。そんなわんぱくな姿も吉である
口いっぱいにほおばる。そんなわんぱくな姿も吉である
第2位「好きなおかずに喜ぶ」、第3位「ご飯を夢中で食べる」の連続技である。これを同時に繰り出すことで乗数効果が生まれ、天文学的なかわいさをアピールすることができるのだ。

カワイイ男の条件・第5位「趣味の話を楽しそうにする」

とはいえ、食事に夢中になって彼女を退屈させてはいけない。会話をリードできるのもモテる男の条件である。
サンドウィッチに夢中になりすぎて彼女を引かせてしまうのはご法度
サンドウィッチに夢中になりすぎて彼女を引かせてしまうのはご法度
ここでする会話は自分の趣味についてだ。なぜならランキング5位に「趣味の話を楽しそうにする」が入っているから。
いいかい、このリアルグレードシリーズはね
いいかい、このリアルグレードシリーズはね
可動領域が過去最大なんだよ
可動領域が過去最大なんだよ
口下手で会話があまり弾まない人でも、自分の趣味であるガンプラを語るだけで女子の心を掴むことができるなんて嘘みたいだ。まさにgooランキングさまさまである。

<キャスト>彼女役(編集部・古賀及子)、友人役(編集部・安藤昌教) <ロケ地>自由が丘

ちなみに栄えある一位は「褒めた時に照れる」でした
ちなみに栄えある一位は「褒めた時に照れる」でした

モテのチャンスは常にある

最後の今回参照したランキングをおさらいしよう。

第1位「褒めたときに照れる」

第2位「お弁当やごはんの好きなおかずに喜ぶ」

第3位「ご飯を夢中で食べる」

第4位「無防備な姿で爆睡している」

第5位「趣味の話を楽しそうにする」

第6位「男友達と楽しそうに遊んでいる」

第7位「人を笑わせようと一生懸命」

第8位「不器用なのに細かい作業をする」

第9位「スポーツに打ち込む」

第10位「真剣な表情で料理を作る」

(「goo ランキング」調べ)

このランキングを見ていると、モテるチャンスというのは日常のどんな場面にも転がっているように思える。今後も諦めずモテ道に精進し、いつか本当の彼女と自由が丘を歩きたいと思う。
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