特集 2011年11月25日

こんにゃくでランチパックみたいなものを作れそうだ

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こんにゃくは家庭でも簡単に作れるらしい。通販で「こんにゃく作成セット」というものが買えるのだ。ちょっと一回作ってみたい、という気分になる。

手作りするなら、なにか一手間加えて自分オリジナルのこんにゃくを作れないか。そこで思いついたのが「ランチこんにゃくパック」。ランチパックのように、いろんな具をこんにゃくで閉じ込めてみたい。
本業は指圧師です。自分で企画した「ふしぎ指圧」で施術しています。webで記事を書くことをどうしてもやめられない。(動画インタビュー)


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こんにゃく協会

「財団法人日本こんにゃく協会」のホームページからこんにゃくの作成セットは買うことができる。他にもいろいろ扱っているところはあるのだが「こんにゃく協会」というぐにゃぐにゃの言葉の響きが気に入ってここで注文した。

ちなみにこの日本こんにゃく協会、「東京蒟蒻会館」という建物のなかにある。
蒟蒻会館は本当にこんにゃくだったら良いなと思う
蒟蒻会館は本当にこんにゃくだったら良いなと思う
こんにゃく協会の人がぐにゃぐにゃだったらなお良いと思う(絶対そんなことありません)
こんにゃく協会の人がぐにゃぐにゃだったらなお良いと思う(絶対そんなことありません)

材料が届く

3日ほどでこんにゃくセットが郵便で届いた。封筒に、僕の宛名がなんとも素朴でかわいらしく書かれている。こういう字を書く人は好きだ。蒟蒻会館の妄想と相まって、こんにゃく協会で働いてみたくなる。
切手のハニワと協会のキャラもいちいちいい味出してる
切手のハニワと協会のキャラもいちいちいい味出してる
中には2種類の粉と、こんにゃく作成のための説明書が入っていた。
こんにゃくの粉50グラム
こんにゃくの粉50グラム
凝固剤2グラム
凝固剤2グラム
説明書によると、1回のこんにゃく作成に合計1800グラムの水が必要になるそうだ。計算するとこんにゃくの材料の97.2%が水。それって、「水そのもの」と一体どう違うんだろう。

そういえば、チンパンジーの遺伝子と人間のの遺伝子が99%同じだ、なんていう話を聴いたことがある。こんにゃくと水もあれと同じようなものかもしれない。
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こんにゃく作り

こんにゃくの作り方は難しくはないが、意外と時間がかかる。
まず、ぬるま湯にこんにゃくの粉をいれて
まず、ぬるま湯にこんにゃくの粉をいれて
「30分」泡立て器で混ぜるとノリ状になってくる
「30分」泡立て器で混ぜるとノリ状になってくる
説明書には「泡立て器で混ぜる」と書いてあったが、この作業は菜箸でも問題なくできた。家に泡立て器のない人も臆することなくこんにゃく作りをして欲しい。
意外とこういう情報を得るのに精神を削っている
意外とこういう情報を得るのに精神を削っている
水に溶かした凝固剤をいれてさらにかき混ぜ、「30分」放置する
水に溶かした凝固剤をいれてさらにかき混ぜ、「30分」放置する

ここからがおれのオリジナリティ

30分放置したらこんにゃくは固まる。さらに30分トロ火で湯がいてアク抜きをすれば出来上がってしまう。

固まる前に、僕が考えた「ランチこんにゃくパック」の仕込みに入ってみよう。
ランチパックはこういうやつです
ランチパックはこういうやつです
作ってみるのは「ランチこんにゃくパック・味噌田楽味」。パン部分がこんにゃくで、中身が味噌、ということになる。
この様に味噌を固まる前のこんにゃくに塗り付けて、その上からさらにこんにゃくで封印していきます
この様に味噌を固まる前のこんにゃくに塗り付けて、その上からさらにこんにゃくで封印していきます
これを30分放置して固め、さらに30分ゆがいたものがこちら。「ランチこんにゃくパック・味噌田楽味」の完成だ。
真一文字に入った亀裂が心配
真一文字に入った亀裂が心配
ゆがく前にこんな亀裂はなかった。

なんだかランチパックファンに怒られそうだが、僕はこれでもかなり頑張って四角く薄く成型しようとしたのだ。もう、こんにゃくなりのランチパックはこいうものだと理解して欲しい。

それでは食べてみましょう。
うすうす感づいていた「でかすぎる」という問題点
うすうす感づいていた「でかすぎる」という問題点
味ない…
味ない…
こんにゃくに入った亀裂をうらめしく見つめてしまう。そこから味噌が全部流れ出たようだ。
結局、新たに味噌を追加してふつうの味噌田楽にした
結局、新たに味噌を追加してふつうの味噌田楽にした
初めて手作りしたこんにゃく。ふつうに食べると、なかなかうまい。

しかし、手作業では味噌を完全に封印するのは難しいということがわかった。それでは流れださないような固体ををこんにゃくの中に入れるのはどうだ。…ということで次のページに。
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おでんの具をこんにゃくに封印するという発想

考えたのは「ランチこんにゃくパック・おでんシリーズ」。おでんの具をこんにゃくの中に閉じ込めることにより、おでんがより手軽に食べられるのではないか。

そもそもこんにゃく自体もおでんの具なわけで、これはなかなか良いアイディアだと思う。
なんだか食べ物を煮ているとは思えないような画像ですが
なんだか食べ物を煮ているとは思えないような画像ですが
白い、というところはランチパックっぽい(それ以外は似ていないですね)
白い、というところはランチパックっぽい(それ以外は似ていないですね)
ここでは外見ではなくて、「こんにゃくにおでんを詰める」というアイディアを見て欲しい。しかし、ランチパックからあっという間に遠いところに来てしまった気もする。

こんにゃくから視線を外したら、卓上のカレンダーが目に入った。そろそろ11月も終わる。

玉子

まずは玉子から試食してみよう。外見があんまりにも地味なので包丁で二つに割ってみた。うまそうに見えるが、玉子がツルっとこんにゃくから外れそうになる。
ツルっと行きそうだな…と思っていたら
ツルっと行きそうだな…と思っていたら
箸で持ち上げる段階になって、本格的に分離した
箸で持ち上げる段階になって、本格的に分離した
きれいに玉子のカタが取れました
きれいに玉子のカタが取れました
上手くいきそうだと思っていたが、なかなか難しい。玉子にこんにゃくを付ける作業をしている時に「なにか料理というより工作ぽいな」と思っていたが、カタだったのか。

せめてもの抵抗としてこんにゃくと玉子を一緒に口に含んだ。

ソーセージ

続いてはソーセージ。挽肉、腸、こんにゃくという三層構造がどうでるか。この際、そんなにおいしくなくても良いから、せめてツルっと行かないで欲しい。
良かった、ちゃんとはさまっている
良かった、ちゃんとはさまっている
ひとまず形をなしたことにホッとしている。「ランチこんにゃくパック・おでんソーセージ」として胸を張りたい。
勢い良く食べるのがコツかも、と
勢い良く食べるのがコツかも、と
おう、まずまずうまい。

しかしこの試み、どうしても「こんにゃく」と「具」を一緒に食べているのと同じじゃないか…という気もしてくる。味の相乗効果がどうも現れる気配がないのだ。

あと一つ、「ランチこんにゃくパック・おでん大根」が残っている。なにかこんにゃくで包んでいる利点が欲しい。
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大根

ここで考えたのは弁当っぽく食べるという方法である。

弁当に汁っぽいおかずは良くない。こんにゃくは水を通さないので、こういう場ならこんにゃくでおでんの具を包んでいることが生きるのではないか。
左端にあるのが「ランチこんにゃくパック・おでん大根」
左端にあるのが「ランチこんにゃくパック・おでん大根」
実際に弁当箱にしたら二カケしか入らなかった。さみしい上に、なんだかよくわからない新種のおかず。さらにはその正体が、こんにゃくである。
しかし食べるとうまい
しかし食べるとうまい
これは意外と良い。こんにゃくと大根の味が合う。さっきまではそうそう起こらないだろうと思っていた「味の相乗効果」もきっちり出ていた。

大根で弁当形式を思いついたのだが、大根に限っては弁当形式にしなくても良いかもしれない。…いや、なにはともあれ、プロトタイプとしては成功と言えるんじゃないだろうか。
そもそもステータスのある具だしな
そもそもステータスのある具だしな
しかしこれ、なんとなく隠しながら食べたくなる弁当である
しかしこれ、なんとなく隠しながら食べたくなる弁当である
弁当を隠しながら食べていたやつのおかずは「ランチこんにゃくパック」だったのかもしれない
弁当を隠しながら食べていたやつのおかずは「ランチこんにゃくパック」だったのかもしれない

こんにゃくって不思議

大根のアシストもあり、なんとか一つ形になった。しかし、どうも僕はこんにゃくを捉えきれていないような気がする。

今回の製作であまった大量のこんにゃくを食べていたら、こんにゃくのゲシュタルト崩壊(一つの文字を長時間見つめていると、急に文字に見えなくなってくるやつ)が起こって、今食べているものが食べ物だかなんだかよくわからなくなってきてしまった。自分の脳みそがこんにゃくになったような気分である。
こんにゃくをこんにゃくで包もうとしたがどうしても上手くいかなかった図
こんにゃくをこんにゃくで包もうとしたがどうしても上手くいかなかった図
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