だじゃれバス
筑波山へは、TXつくば駅から「つくバス」に乗っていく。こういう簡素なだじゃれには惚れてしまう。
どこかに着くバス
ガマの絵かと思ったけどしっぽあるから違いますね
ついた
つつじヶ丘のロープウェイ乗り場にガマランドはある。これが茨城が誇るB級スポットか…。
おもちゃ箱をひっくり返したよう
筑波山のシンボル、巨大ガマガエル
噂には聞いていたけど、敷地全体から放出される強いB級オーラはわくわくするほどだ。でも、ガマガエルは思っていたよりずっとキュートだった。 「まぬけ可愛い」とはよく言ったものだ(今考えた)。
かわいいじゃないか
ほんとかよシリーズ
いろんながオブジェ並んでいるが、たいてい縁起担ぎのような説明書きがしてある。中には「ほんとかよ」と思うものもある。
出土ってほんとですか
これが出土したらしいですよ…
あじさいまつりはどこでやってるのかわからなかった(取材日は11月)
おみやげ屋
おみやげ屋さんには主にカエルの置き物やマスコットなどが売られていたが、少し謎な品物もある。
異彩を放つショーケース
ぬいぐるみ等がオール500円。高いのか安いのか
この人形も500円なのだろうか。これも高いのか安いのかわからない
ハエたたきは一本50円
食堂
食堂もそこはかとなく昭和の香りがした。こういう雰囲気の食堂はきらいじゃない。
店内ではおじさんがひとりでビールを飲んでいた
赤と黄色のドラえもんが気分を盛り上げる
スパゲティはナポリタン一択
ラジカセからはなぜか山梨のラジオが大音量で流れている
「こういう所のカレー」という味でおいしかった
淋しそうなUFOキャッチャー
中は枯れ葉だった
ここまではちゃんと人の気配を感じた
お店も食堂もちゃんと営業していたし、多くはないけど人が出入りしている空間だった。
これから紹介するガマランドは、それがないのだ。臆せず言うと、廃れっぷりがひどいのだ…。
ちょっと物悲しくなる感じですが、その物悲しさを皆さんと共有したいと思います。
プレイコーナー
階段を上っていくと、コイン式の乗り物がずらりと並んでいる。しかし、どの乗り物も動くのか疑ってしまうくらい傷んでいて、無機物とはいえ淋しそうにこちらを見ているように感じてしまう。
がらーん
ペンギンがヘッドホンをしているので80年代の物と推測
コインを入れる勇気はなかった
意味もなく置かれたシンクと無邪気な笑顔のサトちゃん
どうやって遊ぶのかいまいちわからなかったコアラ
あと、針金で首を縛るのひどい
無料シリーズ
ガマランドにちらほらとある「無料○○」の看板。コイン式の乗り物との区別をしているのだろうけど、見事に無料といわれなくても無料としか思わないようなアトラクションばかりだ。
スペースシャトルが無料!
これか……
「神秘 ガマの滝」の上流に「無料ジャンボスベリ台」の乗り場が!
ちなみにこの滝はコンクリートにペンキが塗られていて、水は流れていないタイプでした。滝にそんなタイプがあるのかわからないけど…。
さて、ジャンボスベリ台はというと。
コンクリートむき出しタイプ
滑ったらお母さんに怒られる
そろそろ上の「無料ガマランド」に行ってみましょう
斜面が黄色く塗られているのは風水的なアレなのだろうか。でも、無理して塗らなくてもよかったのでは、とも思う。
唐突にRPGみたいな事言われる
生命の石とはどんな石なのか。山道を進んだところにあったものは…
逆に生気を吸い取られそう…
金色に塗られた像と、瓦と、醤油
「この世に生まれたことに喜びと感謝を」
へんな像シリーズ
このように、ここには変な像がたくさんある。金色で塗りたくられているケースが多い。これも縁起担ぎなのだろうか。
この雑さがちょっと心配になるのだ
モチーフの統一性はいっさいない
キリンはくやしいけどかわいかった
怪文書シリーズ
敷地内には怪文書しかないのだが、中でもまったく意味のわからなかった一文がこれだ。
ひさびさに背筋がぞわっとした
…本物見ちゃったかんじだ。
ちょっとだけ周りを見渡してみる。
あれか?
違うだろうか
まあいい。考えても答えの出ない事は考えるのをやめよう。
ガマランドのさらに上に登ると、ここが山だという事を思い出す。よい景色を眺めながら解毒タイム
さて、次はいよいよ一番ディープな「ガマ洞窟」に突撃をかけます!生きて帰れますように。
入って大丈夫なのか
そんな匂いを感じる入り口だ。入り口に人はいないので、売店でチケットを買うらしい。
たまにこういう居酒屋みかけるな
大人500円ですって
入り口にはびっしりとぬいぐるみやら造花やらがあしらわれている。
色あせたぬいぐるみたちがお出迎え
こんなに悲しい目をしたチェブラーシカみたことありますか
入った途端から、ここがさっきまでみてきたガマランドのエキスが凝縮された空間だという事に気づいた。
もう後には引けない
沢山ある時計(どれひとつ合ってない)
鹿島アントラーズ
払い戻しを要求するお客さんによほど困っているのか
眉間にクギ打ってひどい
こっちは耳を…
地元愛を感じる牛久大仏のポスター
人形は壁に貼る傾向があるのか
マネキンの首から下に布を巻いたやつ
壁に幽霊の絵が描かれている。ちょっと普通のお化け屋敷っぽいぞ
油断すると草履もあるので注意
カエルじゃないんだ…
山のイノシシの剥製に「猪明神」と書かれていた。なんでも祀るのか
ヘビの谷がすごい
私がこの洞窟で一番衝撃を受けたのは「ヘビの谷」である。
こんな荒れ地が出てきて、なんのことやらさっぱりわからないので近づいてみると
流木にペンキが塗られたヘビがいまして
煙草のすいがらがくくりつけてあるのよ
逆パンダのカラーリングをされた木彫りの熊にヘビが絡まってまーす
なんか皿
なんかのダクト
常人には実現できないアート
脱力系では片づけられない狂気に満ちている。素直に良いものをみたと思った。ヤバさが一回転して、四次元に連れて行かれたような刺激的なプチ恐怖。なんだここ、面白い。
飾るのはなんでもいいらしい
一体どんな人がこの世界を作り上げたのだろう。とても興味がある。そこらへんにある物を適当に飾っているところがいい。
三角コーンにタオルがかかってる
体洗うやつ
ジャンパー
ジャンパーのフード
二重に帽子をかぶらされる兵隊さん
ここにも地域性があった
不要になったと思われる洋服や帽子をぶら下げるのが好きらしい。怖く見せる演出か、切り刻まれているものも多い。そんな事をしなくても十分に怖いですけど。
こういうの、ランドセルの横っ側にぶら下げてたなーとうっかり懐かしい気持ちに
よくわからないマネキンの足元にも懐かしいおもちゃ
除湿剤は必須らしい
元気ハツラツも切り刻まれてた
既製品ではなく一から作ったと思われる人形もあって、そういうのもありなんだ、と感心した
パーティーグッズのお面が思わぬところで活躍している
かわいい絵に混じって「死」
絵と文字のあわなさ
ガマは?
そういえばガマ洞窟なのにガマが少なくないか。とりあえず、目立ってたのはこのカエル。
カエルというのはこんな変なメイクされてもかわいいものなのだなあ
いや、これはだめだ…
申し訳程度にちょこんとカエル
出口に思い出したようにカエル
出口を出るとおみやげ屋だった
ゆっくりと見て回ったが、洞窟の中で他のお客さんと出会う事はなかった。貸し切りで楽しめるお化け屋敷、それがガマ洞窟。
一番こわかったのは、暗闇の中に潜んでいた本物のコオロギ
あたまがぐるぐるするワンダーランド
地元では有名なB級スポットだよねー、なんて軽い気持ちで出かけたものの、他のレジャースポットでは味わえない刺激があった。この狂気クセになる…とまでは言わないけど、一度あの世界観に包まれてみる価値はあった。一年前、
ケネディー電気に行った時も同じ事を思ったのだ。茨城のワンダーランドのツートップですね。