子供の頃からの疑問
幼少時代からよく家の食卓に並んでいたが、ご飯にまったく合わないなあと思っていた。偏食がゆるされなかった家だったので頑張っておかずにするのだが、かぼちゃで黄色くなったご飯を見つめては悲しい気持ちになっていた。大人になった今でも、この料理の存在意義がわからないままだ。
必ず丸のまま買う家だった。それゆえ食卓の出現回数も多い
もともと甘い食材に砂糖を加えたおかず全般が、ちょっと私にはわからない…ごめんなさい…
アレンジを加えてみよう
今回はかぼちゃの煮付けを簡単な方法で好きになりたいので、調理法そのものは変えずに、遭遇した時にちょちょっと手を加えてあっという間に好きな食べ物に変えてしまおうというテーマでいきたい。被験者(かぼちゃ)は、塩と砂糖で煮たもの。
■ 正攻法のマヨネーズ
パンプキンサラダは好きなので、煮付けにマヨネーズを添えればそれっぽくなるのではないか。
超簡単
おいしいですね
うん、パンプキンサラダだ。これだけでおやつになる。酸味が加わる事で引き締まるし、やはりお馴染みの味というのが安心感があるが、新しさはない。
オススメ度:★★★☆☆
■ プレーンヨーグルト
パンプキンサラダでウォームアップした所で、新しいかぼちゃの煮付けの可能性を求めて実験を開始する。
マヨネーズの酸味が功をなしているのならこれも期待できる
定番のデザートにならないかしら、朝とかによさそうじゃない?
あー……できそこないのチーズだ
ぜんっぜんダメ…。酸っぱさがかぼちゃの甘みでまろやかに中和されるともくろんでいたのだけど、まるで調和しない。これだったらまだそのまま食べたほうがデザートだ。
オススメ度:★☆☆☆☆
■ 生クリーム
かぼちゃはスイーツに使われるのだから、これは合って当然だと思う。
甘さは要らないので砂糖を入れずにホイップさせてください
こんな雑なスイーツみたことない
かぼちゃの煮付けというのを忘れる
見た目は酷いけど、かなりおいしい。砂糖を入れない生クリームの生乳の味がよい。
甘いかぼちゃが甘くないクリームと合わさって、うすら甘くなるのだ。この生クリームを添えればかぼちゃの煮付けはあっという間にデザートになる事がわかった。
味は4つ星くらいだけど、生クリームをホイップするのがちょっと面倒なので★をひとつ減らした。
オススメ度:★★★☆☆
コーヒーセットで500円くらいとれそう
■ バター
お菓子っぽくするなら、もっと手軽なものでいいんじゃないかしら。
お菓子の材料でもよく使うしね
見た目もまちがいない
がーん、うまい
おかず感、どこへやら。和菓子とも洋菓子ともつかない何やら上品なスイーツが現れた。生クリームよりも手軽なのがうれしい。甘さの気になるものにはとりあえずバターを溶かしてみればハズレはないのかもしれない。
オススメ度:★★★★☆
これからは出先でかぼちゃの煮付けが出た時のためにバターを持ち歩きたい
緑茶が合う
■ 明太子
かぼちゃのスイーツとしての才能に頼りすぎたので、おつまみになりそうなコンビネーションを探ってみよう。お酒のおつまみとしていつもお世話になっている明太子を起用。
好きなものと嫌いなもの、合わさるとどうなる
色的にはポップ
新しいおいしさ発見
さすがに魚卵とは合わないかと思っていたけど、おいしいじゃないの。生臭さも薄まるし、味も濃くなるのでおつまみとして本当によさそう。
あれ、ちょっとギャグでやってみたんだけど…よかったんだ…という戸惑いすら覚える。
オススメ度:★★★★☆
ついでに海苔にのせてみると…
「味の濃いものは海苔にのせると大抵うまいつまみになる」を持論としているのだが、明太かぼちゃもさらにおいしくなったのだ!この組み合わせで、初めてお酒が飲みたくなった。これはお店やってる人は新メニューにくわえるべきですよ(ちょっと言い過ぎ)。
オススメ度:★★★★★
海苔すごい!
苦手なものがひとつ減った
嫌いな食べ物をどうしても好きになりたい。そんな意地から試しまくってみた。発見も多かったし、煮付けおいしい!と思えたけれど、「かぼちゃ on ご飯」についてはいまだに克服できていない。多分あれからは目を背けて生きていくのだと思う。