当サイトでもおなじみのフェスたち
代々木公園ではタイフェスを筆頭とする世界各国のグルメフェスティバルが行われている。いつも大盛況なのだが、この日の気温は34度にもかかわらずすごい人出だった。
原宿駅からフェス会場を探し歩いて30分迷う。田舎者の宿命としてもひどい
駅のトイレで着替える
自宅からアオザイで出てくるのは勇気が要るので、駅のトイレで着替えた。
ちょっとはずかしいかなと心配だったが、原宿駅のトイレからはもっと奇抜な格好の人達がたくさん出てくるので問題はなかった。
いろいろ間違えてるおのぼりさん
アオザイは10年前に現地に旅行した時、オーダーメイドで作ったもらった。しかしこれがめちゃくちゃ暑い。詰め襟、長袖、風の抜けないぴったりした形…。日焼け対策以外に、なぜこれがあの暑い国の服なのだか全くわからない。そしてハイヒールのような靴を履かないとズボンの裾を引きずってしまう。この苦行は何だ。
大汗をかきつつ、慣れない靴で靴擦れしつつ、フェスに向かう。
果たして体を張った分のごほうびはもらえるのか。
日本人でアオザイの人、全然いない…
下調べをしておいた、特典のあるブースをまわる
最初はやっぱり生ビール!
今ビールを飲んだら美味しすぎて死ぬのではないか。
幸福のメッセージを見逃すな
きたよきたよ
お腹もすいていたのでバインセオも買おう。
さて、ビールはどのタイミングで渡されるのだろう。
ベトナム風お好み焼きのバインセオ
あまりの暑さに無表情
そこへ笑顔のお姉さんが!
ベトナム人の店員さんが私のアオザイを指さして「要る?要る?」みたいなジェスチャーをしてきた。
「えっ、いいんですか!」としらじらしく答えたけど、欲しくてしかたないのはバレバレだったと思う。
ううっ……お姉さんが女神に見える
生き返るぜーー
タダでもらったビールの美味しさは筆舌に尽くしがたい。しかもこの炎天下、企画にやる気を出して朝から何も食べてきていない胃袋に染み渡る…(そんな余裕のなさから真顔の写真しかなかったのか)。
ハス茶
初めてベトナムに行った時、ハス茶の美味しさに感動した。現地で飲んだような味のものは、日本ではなかなか手に入りづらいらしい。
ほしい…
もらえた!
ビールを購入しながらお茶をせがむ。キンキンに冷えたハス茶はビールより美味しかった。
そうだ、この味だ…ベトナム旅行の記憶がよみがえる。もうここはベトナムでいい。私今日はベトナム人になる。
ちなみに買うと200円
気づいた事といえば、店員さんがよく笑ってくれる事だ。日本人が自分達の国の伝統衣装を着ているのがうれしいのかも?と思ったりした(それか、本当に着てくる人いるんだ…と思ってるかのどちらか)。
意外なものもある
食べ物だけではない。普通にビールを買ったら、傘がもらえたのだ。
未チェックだったブース
二本買ったら二本もらえた…
コンパクトではないけどワンタッチ式なのがすごい。作りもなかなかしっかりしていて、普段使いできるちゃんとした傘だった。今の日差しを遮るのに使えるのはとても助かる。
そろそろビール飲み過ぎです
フォーもくれるの?
そろそろ締めにごはんを食べよう。やってきたのはザ・マジェスティックレストランのブース。
しかし、アオザイ特典の貼り紙が見あたらない
たしかここでフォーをくれるらしいのだが。きょろきょろしていると、店員さんが話しかけてきた。
「何も買わなくてもあげます!」
「どうですか?フォー」「もらえるんですか?」「はい、よかったら」「何も買わなくても?」「何も買わなくてもです」
今まではビール等をちょくちょく買っていたが「何も買わなくても!」と力強い言葉をいただいた。ふらっと来た人にフォーをまるごと一杯くれるなんて、すごく太っ腹じゃないですか。
フォーの製麺機は力強いんだぜ!
辛さも調節してくれた
まさかの主食ゲット
持て余していたアオザイがこのような形で日の目をみるとは…。今日いろんな物をくれた人達に感謝をしながら、おいしいフォーをすすった。
鶏肉のダシが出ていてすっごくおいしかった
アオザイよ、君を役立たずな服と思ってた事を許してくれ
お腹もいっぱいになったところで会場をあとにした。アオザイのせいで、なんか夢みたいな一日だったな。
「好きな言葉をベトナムの書道家がお書きします」がとっても気になったのだが、生春巻きの長蛇の列に断念
良い思いしてすみません
来年のベトナムフェスにアオザイ特典があるかどうかは不明だが、ああいう場所にその国の衣装を着て行くのは楽しいし、大勢で着ていくとお祭り全体がぐっと盛り上がるのでおすすめです。持ってるよという人は、どんどん着て出かけてみましょうよ。