特集 2011年9月30日

ティーバッグは何番煎じでお湯になるか

ティーバッグ使いまわしの限界に迫る
ティーバッグ使いまわしの限界に迫る
皆さんは紅茶のティーバックを何回使いまわすだろうか。ちなみに僕は3回だ。

今よりもっと貧乏だった頃は節約のために5回くらい使いまわしていた。それくらい回数を重ねても、わりと最後まで紅茶として楽しめるものだ。

では、紅茶のティーバッグを何回使うと「ただのお湯」になるのか? その限界を探ってみることにした。
1980年生まれ埼玉育ち。東京の「やじろべえ」という会社で編集者、ライターをしています。ニューヨーク出身という冗談みたいな経歴の持ち主ですが、英語は全く話せません。

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> 個人サイト Twitter (@noriyukienami)

ティーバッグ、茶葉ともに平均3回使用

読者の中にはティーバッグを使いまわさないセレブもいるかもしれないが、そんな人でも1回で捨ててしまうことを何となくもったいなく感じたことはないだろうか?

僕はティーバッグに限らず、お茶っ葉も最低3回は使いまわす。使用した茶葉を乾燥させて(腐らないうちに)リサイクルするのである。

3回目はかなり薄くなるものの。まだお茶としておいしくいただけるレベルだ。告白すると3回目のお茶を来客に出したこともある。
いつも飲んでるお茶。518円
いつも飲んでるお茶。518円
絞り出すように使いきる
絞り出すように使いきる
いつも飲んでいる緑茶「伊右衛門」は近所のスーパーで100g518円。一回煎れるごとに茶葉を捨てると湯呑65杯くらいしか飲めないが、僕は3回使いまわすので200杯近くいける。1杯あたり0.38円である。
一煎目
一煎目
使用した茶葉を乾燥させて再利用
使用した茶葉を乾燥させて再利用
二煎目
二煎目
三煎目
三煎目
「伊右衛門」は抹茶と煎茶がブレンドされていて、一煎目で抹茶はほとんど出てしまうそうだ。パッケージの裏面には「二煎目は煎茶の香味をお楽しみください」と書かれている。よく「二番煎じ」などと言うが「伊右衛門」は二煎目もおいしくいただけるお茶なのだ。三煎目のことは特に書かれていない。
左から一煎目~三煎目。色的にも十分お茶として通用するレベル
左から一煎目~三煎目。色的にも十分お茶として通用するレベル

緑茶の限界は四煎目

では、緑茶が緑茶たりえるのは何煎目までなのだろうか? どこからお湯になってしまうのか、さらにリサイクルを繰り返してみたところ…
四煎目。かなり薄いものの、まだお茶の風味が感じられる
四煎目。かなり薄いものの、まだお茶の風味が感じられる
五煎目。色はまだかすかにお茶だが、お茶の香りと味が完全に消失。ここでようやくお湯になった
五煎目。色はまだかすかにお茶だが、お茶の香りと味が完全に消失。ここでようやくお湯になった
三番煎じあたりから客に出すのは控えたほうがよさそう
三番煎じあたりから客に出すのは控えたほうがよさそう

「濃い緑茶」でも結果は同じか?

緑茶がお湯になる限界は「五番煎じ」だった。これはどんなお茶でも同じなのだろうか?

そこで、いつもは買わないちょっと高めの茶葉で試してみる。
「濃い緑茶」のネーミングがたのもしい
「濃い緑茶」のネーミングがたのもしい
見た目のお茶っぽさは五番煎じくらいまで保たれる
見た目のお茶っぽさは五番煎じくらいまで保たれる
濃いお茶といっても、結果はあまり変わらなかった。四番煎じあたりからお茶の風味は急速に薄れ、六番煎じで潰えた。

麦茶ではどうか?

では、麦茶の場合はどうか。バッグタイプのお湯出し麦茶で限界を探る。
1袋で1.5リットルの麦茶ができるらしい
1袋で1.5リットルの麦茶ができるらしい
お湯に入れて5分待つ
お湯に入れて5分待つ
こちらも緑茶とあまり変わらず、四煎目あたりがボーダーライン
こちらも緑茶とあまり変わらず、四煎目あたりがボーダーライン
三煎目までは問題なく麦茶といえるレベル。四煎目は麦風味のお湯、五煎目でお湯となる。緑茶とあまり変わらない結果。麦茶を麦茶としておいしく飲めるのは三煎目までといえそうだ。つまりバッグ1袋で4.5リットル、20袋入りで90リットルの麦茶を作れることになる。198円でひと夏を乗り切れそうだ。
さて、本命の紅茶
さて、本命の紅茶
濃い色が出る一煎目
濃い色が出る一煎目
三煎目まで。緑茶、麦茶以上に色が激変
三煎目まで。緑茶、麦茶以上に色が激変

見た目とは裏腹にしぶとい紅茶

紅茶の場合は見た目ですぐに変化が表れた。一煎目で張り切りすぎてペース配分ができないタイプだ。最初にでっかくぶちあげて、だんだん尻すぼみになりがちな僕の記事に似ている。

早期のお湯化を覚悟したが、紅茶はここからがしぶとかった。
四煎目
四煎目
五~七煎目
五~七煎目
見た目的にはかなり厳しい
見た目的にはかなり厳しい
八~十煎目
八~十煎目
紅茶の色は早々に損なわれたが、味と香りはわりとしぶとく残り続けるのだ。お客さんに出せるレベルは超えてしまっているが、七煎目くらいまでは問題なく紅茶(※筆者個人の感想です)。
十~十二煎目
十~十二煎目
十二煎目で見た目は完全なお湯に
十二煎目で見た目は完全なお湯に

紅茶ティーバッグの限界は十煎目

八煎目からはお湯の主張が大分強くなってくるが、結局十煎目あたりまではかすかに紅茶の風味を感じることができた。さすがはイエローラベルである。
四煎目までは「うまい紅茶」、五煎目から八煎目までは「うすい紅茶」、八煎目以降は「紅茶風味のお湯」
四煎目までは「うまい紅茶」、五煎目から八煎目までは「うすい紅茶」、八煎目以降は「紅茶風味のお湯」
ということでティーバッグの紅茶がお湯になる限界点は「十煎目」という結論になった。紅茶風味のお湯は果たして紅茶なのかお湯なのか判断が難しいところではあるが。
どのメーカーのティーバッグも意外と長持ちしました
どのメーカーのティーバッグも意外と長持ちしました

薄く長く楽しみたい

小学生のころ、カルピスの飲み方について友人と議論になった。友人はカルピスの原液をたっぷり使い濃厚な味わいを楽しむタイプだったのに対し、僕はできるだけ薄めて長く楽しむタイプだったのである。

じつはそんな大名みたいな飲み方に憧れつつも、未だに質より量を求めるタイプの僕はこれからもティーバッグを繰り返し使いまわすことでしょう。
闘いを終えたティーバッグ
闘いを終えたティーバッグ
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