とりあえず買った
寿と大吉の二つを購入。
「形状記憶昆布」で検索してみるとすぐに出てきた。縁起物として使われる事が多いようで「寿」「祝」「結」「大吉」などの文字があった。
その中から画数の多い寿と二文字の大吉を購入。寿三枚150円、大吉二枚150円。送料込みで1300円。もっと一緒になんか買っとけばよかった。
寿は結構初めっから寿って分かる感じ。
さぁ、本家形状記憶昆布はどうだろうと出してみると、予想以上に文字が分かる。もうちょっと、ええっ、これが、コレに!?みたいな感じがあるかと思った。
本家の力はいかほどか
早速やってみる。
お湯を注げばいいらしい。
この状態からお湯を注いでどうなるのか。期待を込めてやってみる。
おぉ、寿、ムクムク来てる!
ババーン!!
凄い、目に見えて分かるスピードでムクムクと広がって行き、広がりきった姿は凛々しい感じでカッコイイ。見てて楽しい!
そして大吉は更に面白い。
ん?なんだコレは?お茶?お茶葉?
んぉお?なんか、広がって…。
おぉ、逆!逆!
お箸で戻して、ババーン!!大吉やぁ~!!昆布界の、おみくじやぁ~!!
寿のように、最初から何が出るか分からない状態から、広がって行くのは興味を惹いて、出た時の喜びに繋がる。これ、面白いな!
ちなみに残ったお湯飲んでみても昆布茶とかにはなって無くて、お湯だった。
これ、やっぱり作れるのでは
出来上がり。
コレは確かに面白い。縁起物に良さそうだ。と、同時に、昆布自体には特別な細工が無さそうなので作れるな…と思った。
と、言うことで、なんかカップに入ってる。
これにお湯を注いだら…
なんだか、ムクムク広がって…
尾張!!(筆者の名前が尾張です)箸で方向直したけどな。
好きな形に切ればいい
レタリングが下手すぎたのが今回の一番の難関
形状記憶昆布、やはり自分でも出来た。家にあった昆布を戻してみたらかなり厚さがあったので大丈夫かなと思いつつ、とりあえずやってみたら出来た。
大丈夫だろう。と思ってやってみたら出来たのは最近では珍しい例だ。
結局文字をプリントアウトした。
それを切り抜く。
そこで一番苦労したのがレタリングだ。あまりに下手で一旦文字をプリントアウトして、切り抜いて更に昆布を切り抜いてと、何度手間か分からない状況になった。
で、それに合わせて切り抜いていく。
そして昆布を切る。水で戻しているので柔らかく、結構サクサクと切れる。
無理矢理繋げる。
が、気を抜くと断面から雨の日水たまりに放置された湿布みたいな物をはき出してきて凄くぬるぬるして気持ち悪い。そこには注意が必要だ。
※昆布の真ん中辺りは湿布みたいなのが多くて、端っこの方は少ないので端っこの方から使っていけばいいと思う。
で、出来たのが形状記憶尾張昆布です。
出来上がりがコレ。読める?よね?優しい人は読めるって言ってくれると思う。
ほっときゃ乾く
さて、乾かすのはどうしたら良いだろう。干し網とか必要かな?と、思っていたが、横を見たらそんな心配は無くなった。
あ、なんか、乾いてる。
さっき戻して、放って置いた昆布がなんかちゃんと上手い具合に乾いている。なんだ、これでいいのか。とおもって形状記憶尾張昆布も放って置いた。
そしたら翌朝すっごく上手いこと乾いてた。縮れまくってた。
凄い、全く文字が読めないくらいに縮んでる!文字の幅が狭かったためだろうか、大吉や寿以上に縮んでいる。
文字が小さかったために切りづらかったが、もう少し大きくしてもよかったのか。
と、いう感じで1ページ目のお湯で戻す所になるわけですね。
自由自在、形状記憶昆布
と、作り方が分かったのでもう昆布は自由自在に形状記憶の時代な訳ですね。
あれっ、湯飲みになんか入ってる。
なんか大きくなってきた。
ん…?茶?
ババーン!!麦茶!!
いや、麦茶では無いだろ。100歩譲って昆布茶だろ。っていうか、昆布茶って、あれ、昆布出汁ですよね。あれ、お茶じゃないですよね。それならうどんのお出汁もカツオ茶になりますよね。
文字がいけるなら、絵もいけるでしょう
この形状記憶昆布を知ったのはイラストレーターの森田トコリさんの発言が元だった。トコリさんの
HP(超可愛い)
この辺の発言かな。
形状記憶昆布の話を少しして、「なら僕が作りますよ、リクエスト下さい!」といって返ってきた答えが「アイコン」だった。
アイコンッ!?アイコンかー。いつも可愛いアイコン描いてるけれど、(
森田さんのアイコン群)それっ、ちょっとハードル高くないですか。と、思いつつ、まぁ出来るだろうとやってみる。
切り抜くの大変。
方法は文字と同じで切り抜かない所だけ残して、それをなぞるように昆布を切る作戦。
その時点でどこを残せばいいか分からない。昆布は抜いた所と抜いてない所の二色だけれど、このイラストはグレーも混ざってほぼ三色。
という事で、適当に切り抜いちゃいました、ごめんなさい。
なので、切り抜きづらそうな所を残して、適当な感じで切り抜いてしまいました。すみません。
昆布は可愛い
昆布ゾンビ
という事で、昆布に載せて切っていく。と、昆布に載せた時点で不思議な感じがする。昆布が、可愛い。
ほらっ、可愛い。
昆布に対して初めて抱く感情。可愛い。ほら、これ、凄くない?昆布を見る目が変わる体験。ほら、ほら、昆布業界の人、ほら、どうしたら良いかはわかんないけど、きっとヒントが隠れてる。ほら。
手術…!?
そして更に訪れる不思議な感覚。頭の中身見えてるようなデザインなので、刃を入れるのがなんか緊張する。手術っぽい、手術っぽい。
森田さん、ごめん!って思いながら切り抜いていった。
と、言うことで切れたのがコレ。
元デザインから細かい所省略したり切り抜ききれなかったりした所もあったけれど、まぁ、ボチボチなんじゃないかと思います。
昆布とは思えぬ可愛さ。昆布の新たな可能性を感じるね。
乾いても可愛い昆布
さてどうやって乾かすか。今回のは結構大きめなのでお皿に載せたりしていても乾かないかも知れない。乾かなかったら悲しい。
なんか、丁度良いのあった。
と、思って見てみると、魚焼き網のような物があったのでそこに乗せて置いた。これで上手く出来るだろうか。
おびょびょびょびょ~!ってなってる!
大丈夫かなぁと翌朝見てみたら、何コレ、可愛い!なんか、オバケみたい!イタズラ好きのオバケみたい!昆布なのに!
あっ、予想以上にこれ、昆布の変化とかも面白いぞ。さぁ、ちゃんと戻るんだろうか。
戻れ!昆布!!
可愛く乾きはしたけれども、形状記憶昆布としては、形状を元に戻さねば意味がない。オバケはゾンビに戻るのだろうか。
オバケがゾンビになるって、蘇生術を失敗したっぽい表現だ。
オバケだぞー(昆布です)
お湯ざっぱー。
オバケの入った器にお湯を注ぐ。するとお皿がスススッと動いた!凄い、オバケだ!と思ったけれど、熱いお味噌汁で汁椀が動く、みたいな事が器で起きていた。
すっごいビックリした。
びよびよびよびよびよ~
お湯を入れてしばらくするが、オバケは中々戻らない。寿とかならばもうすでに「おめでとうございます!!」とか言いだしてそうな時間は経っているが、オバケはオバケだ。
頭から戻りだした!
が、徐々に徐々に戻っていくオバケ。頭から戻って凄く不思議な形になっている。
そろそろ姿が見えてきたぞ!
きたッ!戻らなかったらどうしようと思い始めた位の時に下の方も広がってきた。凄い、ゾンビは蘇る!何度でもな!!
と、言うことで出来ました!!
と、お湯をかけてから4分くらいだろうか、ほぼ完璧に戻ってゾンビになった!
コレ、昆布さえ有れば出来るし、乾燥→戻すの変化が凄く楽しい。描く物と大きささえ選べば凄く簡単にできるので、アイデア次第で色んなことに使える気がする。
作った後は佃煮にしちゃえばいい
と、そんな事を言って、作った後もてあましていたのではもったいない。どうにか出来ないかなと思って、佃煮にしてみた。
なにこれ、めでたい。凄いめでたい。
すでに出汁を取った後の昆布なので昆布茶としては使えず、ならば味をつけましょうとつけたらば、普通に美味しい佃煮が出来上がった。
しかもめでたい。こんな昆布が食卓に上ってきたら、何があったと戸惑うレベルだ。赤飯なんか目じゃない。
尾張佃煮。
自分の名前佃煮も面白い。尾張さんの家に行って、この佃煮が出てきたら、専用!?尾張家専用佃煮!?なに!?コイツ超金持ち!?と思ってしまう。
ぱん
形状記憶昆布の可能性は無限大だ
名前の面白さに惹かれて興味を持った形状記憶昆布だが、それそのものも面白いし、作るのも、戻すのも面白かった。
お祝い事の物ばかりだけれど、色々なバリエーションがあったら面白い。食卓に遊びを加えるのに良いと思いますよ。
一回佃煮にしたら乾燥しないから、もう戻して遊べないのは注意