漢字では「迷うあなたの島(ミーニーダオ)」とかく
長テーブルの上に電話機も置いてあった
食べれる喋れるかけられる
中国に長居しながらはじめて福袋をみかけたのは、そこが日本のコンビニだったからだ。
そこは「食べれる喋れるコンビニエンス♪」で知られるミニストップ。中国のミニストップも食べれて喋れて、ついでに電話もかけられる。いわゆるローカライズだ。
日本の福袋文化も中国でウケがいいか、とりあえず売ってみたのだろう。売っているものはもちろん中国の商品ばかりだけど、そんな日本のコンビニ発で日本の福袋文化が広がるとしたらなんだか不思議だ。陰ながら応援したい。
ところでミニストップのCMを思い出しつつ「食べれる喋れるコンビニエンス♪」と歌いながら書いていたら、ATOK先生に「ら抜き表現ですよ」と水を差された。
やたらでかい
福袋を買って、大きな袋を担いでホテルに戻る。
買った福袋は50元の割にはやたらでかい。パンパンに何かが詰まっている。下手に袋が小さいよりも、袋は大きい方がいい。
でも袋が大きいということは、「したきりすずめのつづら」のように、大きい方を選ぶと失敗するかもしれない。
今でも使える昔話って素晴らしい。全部同じサイズの大きさだったんですけどね。
福袋の広告。この中には何が。。。
買い物袋としても使えて嬉しい。
中には紫色の袋がまず顔を出す。
福袋だった
紫色の袋はポテトチップスだった。なるほど空気がパンパンに入っていて袋が膨らんでいたわけだ。コンビニらしい。
でもそれだけではない。いろんなお菓子に、ジュースが数本、ペンケースにボールペンも入っていた。
グリコのチョコクッキー
伝統的お菓子「沙琪瑪」は キャラメル味のブロック
カラフル熊ガム
ブルボンのいちごラングドシャ
クッキー
ウェットティッシュ
ロッテのブドウ糖炭酸飲料
またもロッテのバナナ味のジュース
かなり甘い紅茶の大ボトル
亀ゼリー
ペンケースと4色ボールペン
ペンケースの中には ソフトクリーム交換券
50元、日本円で600円の袋には16個のものが入っていた。袋もいれれば17個。600円を17で割るとそれぞれ平均価格35円。中国の物価は日本よりも抜群に安いけれど、それどころじゃないくらいお得だ。
コンビニで売っているものの詰め合わせだからハズレなし。普通の家庭で一袋買うと大喜びされそう。
日本ではジョークグッズとして不幸袋なんてのも福袋の季節に売り出されているが、これはなかなかどうして福袋だった。
お得すぎだよ、これ。
よくよく見てみたら最初から中身が広告でわかっている憎い仕掛けだった
余っても福
購入の翌日ぼくは飛行機に乗った。できるだけ沢山食べて飲んだけど、昇華しきれなかった。お菓子はその後食べれたけど、ジュースはそうはいかなかった。
中国では機体に液体を持ち込んではいけない。空港のセキュリティチェックで見事にペットボトルが入ったカバンでエラー音が鳴った。
「機内持ち込み禁止のものを出しなさい」
そういわれたのでドラえもんの四次元ポケットが如く、1本、2本、3本とペットボトルを出して空港職員を驚愕させ、次に笑われた。緊張した空間がほのぼの空間になった。
飲みかけのボトルはゴミ箱行きだったが、未開封のボトルは職員が保管した。なぜかぼくは「飲んでください」とねぎらった。
空港職員は笑顔になった。
福が来た。