特集 2011年7月19日

パンの耳がもらえるお店

最後にもちろん食べます
最後にもちろん食べます
パン屋さんのレジの片隅などに、パンの耳が置かれていることがある。
それは格安だったり、場合によっては「ご自由にお持ちください」と、無料だったりもする。
そして、それがとてもうまい。
安くてお得なパンの耳があるパン屋さんを巡ってみた。
1973年北海道生まれ。物心ついた頃から飽きっぽい。そろそろ自分自身にも飽きてきたので、神様にでもなってみたい今日この頃。

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たくさん集まった

僕は実をいうとパンがあまり好きではなかった。
給食に出されたパンのボソボソしたイメージと、なによりもパンより白米の方が圧倒的に好きだという理由でだ。
でも、先日「パンのみにて生きる」という記事の企画を考えていたときに食べたパンがうまかった。
そしてパンの耳も。
こんなおいしいものがタダ同然で手に入るなんてスゴい世の中だ。
そこで企画変更して、パンの耳が手に入るパン屋さんを調べることにした。
Twitterで聞いてみたところ、たくさんの情報が寄せられた。
あっというまに情報が集めたので、Togetteにまとめてみた。
街のパン屋さんはもちろんのこと、喫茶店でサンドイッチを作ったときの切れ端をサービスしている店もあるようだ。
集まった情報を見て、日本はつくづくいい国だなと思った。

さっそく行ってみましょう

集まった情報のうちいくつかを巡ってみることにした。
まず最初に向かったのは、浅草・田原町のパンのペリカンさんだ。
田原町 パンのペリカン
田原町 パンのペリカン

ある日もあります

パンのペリカンは下町にあった。
がらがらと扉を開けると壁の棚にずらりとパンが並んでいる。
ざっと見たところ、いわゆる食パンだけでも数種類あるようで、きっとその辺にこだわりがあるお店なんだろうな、と思った。
食パンとロールパンが並んでいる
食パンとロールパンが並んでいる
お店の方に伺ったところ、今日はパンの耳は置いていないそうだ。
近所のとんかつ屋さんからパン粉のオーダーが入ったときに切り落としの耳が発生するので、そのタイミングで分けてくれるとのことで、運がよければありますよー、ということだった。
残念がっていたら、焼きたてのパンをいただいた。
ふわふわしっとりしていて、とてもうまい。
きっとここのパンの耳もさぞかしうまいことだろう。
運がよければありますよ
運がよければありますよ
余談だが、従業員のなかに当サイトの読者がおられた。うれしいことです
余談だが、従業員のなかに当サイトの読者がおられた。うれしいことです
パンのペリカン
〒111-0042 東京都台東区寿4-7-4
http://www.bakerpelican.com/
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工場併設のパン屋さん

続いてやってきたのは江戸川区平井にあるサンワローランというパンメーカーの工場に併設されているパン屋さんだ。
工場のとなりにパン屋さんがある
工場のとなりにパン屋さんがある
周辺は大きな工場と団地が並ぶ地域で、そこにどどんとサンワローランの工場がある。
となりはスーパーで、買い物客も行き来しているので、そのついでに寄ってパンを買ってゆくのだろう。
外で休むこともできるようになっている
外で休むこともできるようになっている

耳ありました

店内のレジ脇に、ビニール袋に包まれたパンの耳があった。
カゴいっぱいに入っている。
ご自由にお持ちください
ご自由にお持ちください

夕方にはなくなります

お店の方によると、いつでもあるわけではなく、また店頭に並べても、夕方くらいにはなくなってしまうことが多いそうだ。
もちろん他のパンもおいしそう
もちろん他のパンもおいしそう
無料でもらえる
無料でもらえる
サンワローラン株式会社
〒132-0035 東京都江戸川区平井7丁目2番21号
http://www.sanwaroland.co.jp

メガ盛りパンの耳

たくさん情報をいただいたので全部は紹介しきれないが、最後におじゃましたのは武蔵小山商店街にあるパン屋さん「コミネベーカリー」だ。
ここはテレビなんかにもときおり取り上げられる有名店なので、ご存じの方も多いと思う。
ここ巨大な袋に入ったパンの耳を60円で販売していた。
こんなにたくさん入っているのに、品切れになるほどの人気なのだそう。
僕も買おうかと思ったが、どう考えても自分では食べきれない量なので思いとどまった。
コミネベーカリー
コミネベーカリー
信じられない量の耳だ
信じられない量の耳だ
コミネベーカリー
東京都品川区荏原3-5-11

おやつに最適

お店を回って入手したパンの耳、さっそく味見してみよう。
ちょうど京都に行く機会があったので、途中のおやつとして食べてみた。
マヨネーズをつけて
マヨネーズをつけて
お手軽スナック感覚
お手軽スナック感覚
祇園祭で賑わう京都福寿園本店前にてぱくり
祇園祭で賑わう京都福寿園本店前にてぱくり
手軽に食べることができて、お腹にもたまるし、なによりも食べる量を調節できるのがうれしい。
同行していた当サイトのライター三土たつおさんにも試食してもらった。
三土さんは「マヨネーズがたくさん食べられていいですね」とよろこんでいた。
たんなるマヨネーズ好きなのではないか、という気もするが、とても好評だった。
マヨネーズをよろこぶ同行のライター三土さん
マヨネーズをよろこぶ同行のライター三土さん

料理にも使える

マヨネーズやジャムをつけるのもおいしいが、パンの耳でもうちょっと手の込んだ料理を作ることもできるのではないだろうか。
試してみよう。
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パンの耳チーズフォンデュ

突然だが、キャンプにやってきた。
なんとなくだがパンの耳は外で食べるのが似合う気がする。
酒が置いてあるのは前夜の残りですので気にしないでください
酒が置いてあるのは前夜の残りですので気にしないでください
まず挑戦するのがパンの耳で食べるチーズフォンデュだ。
やや季節外れな感もあるが、うまそうなので食べてみたいのだ。
とろけるチーズを
とろけるチーズを
鍋に入れます
鍋に入れます
白ワインでのばして
白ワインでのばして
火にかけます
火にかけます
どう考えてもワインが多すぎなので
どう考えてもワインが多すぎなので
チーズを足します
チーズを足します
できあがり
できあがり

すげーうまいぞ

パンの耳の香ばしさがチーズと絡むとムハムハでウハウハである。
こりゃうまい。
とかくパサパサになりがちなパンの耳が、チーズのコクに助けられて、まさしく○○といった感じだ(○○には各自想像する最大級においしそうな表現を挿入してください)。
ちなみに寝起きです、すみません
ちなみに寝起きです、すみません
毎朝食べたいお味
毎朝食べたいお味

パンの耳カツ丼風

続いて作るのは、カツ丼風なパンの耳だ。
最初におじゃましたペリカンの方によると、とんかつ店におさめるパン粉を作る時に耳ができるということだ(話はずれるが、うまいパン屋さんにパン粉をオーダーするくらいだから、きっとそのとんかつ屋さんもうまいんじゃないかな、と予想する)。
確かにとんかつの衣の素はパンだ。
だったら、油で揚げなくてもとんかつ風なものは作れるのではないかと思い、このメニューを考えた。
とんかつ用の豚肉を焼きます
とんかつ用の豚肉を焼きます(ものすごくどうでもいいことだけれどキャンプ用のフライパンは高くて重いので、ホームセンターで398円とかのを買って柄を外してしまうとコンパクトなうえに安上がりで便利なのだ)
フライパンの上で包丁を使うと傷だらけになるけれど、安いフライパンなので気にならない
フライパンの上で包丁を使うと傷だらけになるけれど、安いフライパンなので気にならない
一口大に切ります
一口大に切ります
タマネギのスライスを入れて
タマネギのスライスを入れて
これも一口大に切ったパンの耳を
これも一口大に切ったパンの耳を
どしゃっとフライパンに入れてしまいます
どしゃっとフライパンに入れてしまいます
めんつゆをお好みの濃さで入れて
めんつゆをお好みの濃さで入れて
タマネギがしんなりするまで煮立たせて
タマネギがしんなりするまで煮立たせて
卵を
卵を
溶き入れます
溶き入れます
ほどよく火が通ったら完成
ほどよく火が通ったら完成

ビールください

僕はカツ丼のご飯のない具だけのバージョン「カツ煮」が大好きなのだが、ほぼそれと同じ感じのものができあがった。
最高のおつまみだ(まだ朝だから飲まないけど)。
以前からうすうす、カツ丼に対して「これってホントにとんかつにする必要あるのかな、ただの肉じゃだめなのかな」と感じてはいたのだが、パンの耳を入れるとほぼカツ丼の具になる。
しかも、パンによって炭水化物もとれるので、ご飯なしでもカツ丼と呼んでいいのではないかと思う。
あ、これカツ煮にまちがいない
あ、これカツ煮にまちがいない
パンの耳がお麩みたいになってだしを吸ってうまい。じゅわー
パンの耳がお麩みたいになってだしを吸ってうまい。じゅわー

人はパンの耳のみにて生きるにあらず

聞くところによると、大きなパン工場などではパンの耳は産業廃棄物として処理されるらしい。
仕方がないことなのかもしれないが、もったいない。
おいしいパン屋さんパンの耳はおいしいので、レジにあったらどんどん買うといいと思う。
Togetter:パンの耳を無料か格安でわけてもらえるパン屋さん
満腹にもなりますよ
満腹にもなりますよ
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