編集部日記 2025年7月5日

無意識プレイリストはそんなに多彩ではなかった(2025.7.5 朝エッセイ/伊藤健史)

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伊藤です。

日常を過ごしていると、ふと鼻歌的に頭の中に音楽が流れてくることがあります。

「俺さ、あわてると『8時だよ!全員集合』のコントの終わりの音楽が流れてくるんだよねー笑」みたいな話を聞いたりもします。今まであまり意識したことがなかったが、そんなもんなのだろうか。さまざまな状況や感情に連動して脳内のジュークボックスが音楽を奏でるのであれば、これを記録しておけば最高の無意識プレイリストが作れるのではないか。

それなりの年月を生きて、たくさんの音楽を鑑賞してきました。そこからランダムで選ばれプレイされる名曲たち、その多様性がここに表出されるのだ。題名も演奏もない音楽会だ、すてきじゃないかなんて思ったものですから、頭の中に音楽が流れてきたのに気づいた時に、その曲やその時にいた場所をスマホにメモってみました。

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6月終わりから7月にかけての無意識プレイリスト。掲載用にレイアウトを微調整しています。

ルースターズ「GOOD DREAMS」ばかり。みごとに一本調子!ぜんぜん多彩じゃねえ!
80年代のロックシーンを彗星のごとく(いろいろあったけど)駆け抜けたザ・ルースターズ中期の名曲で、キャッチーでハッピーだけど、どこか破滅的な雰囲気が漂うたまらないナンバーなのですが、それにしてもここまで支配的に鳴り続けるものかね。

6月の終わりに奄美大島に行った時はさすがに夏、海ということなのかサザンオールスターズ「真夏の果実」が台頭しますが飲食店の待ち時間で流れてきたブロンディをはさんですぐにGOOD DERAMSが盛り返します。
しかし逆にこのシンプルさ、同じ曲がほぼ毎日繰り返されていて、それは他人には聞こえない。なんかリアルに日常の脳の中の世界を、これはこれで顕在化していないだろうかと思えてきました。そしてこれについてこんなに考えるものだからまた流れてきたぞ。

さあ、お待ちかねの記事紹介、土曜日は磐石のふたりでお送りします。

ヨシダプロによる、おっさんが自分の着ているユニクロをこれでもかというぐらいに見せびらかす記事。薄暗い部屋でぐしゃっと平置きされたウエアたちの写真が圧倒的なリアリズムと批評性で我々の美意識を殴りつけてきます。

この勢いでトルーの記事に入ると明度がパッと上がります。サウナの「ととのう」ってこういうことなのでしょうか。
家の中の迷路ブームに乗じて麺を模写して迷路にします。完成した麺画はとにかく無垢で美しい。その迷路を嬉々として楽しむお子様、シュールでイノセントなトルーの世界に迷いこんでくださいませ。

 

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