@niftyトップへ 夏休みの自由研究2002
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ソトネコ24時間

8:00 まだ寝てる

暗くてすみません。ゴハン

ネコの朝は早い。4時とか5時とかにヒトを起こしに来る。なので、はりきって前日から栗林家に泊まりこむが、ぐうぐう寝てしまった。早朝「出せー」「出せー」と鳴いている声が聞こえたが、ご主人たちも起きないので、結局8時まで寝る。ゲンもぐうぐう。いまのうちにモーニングティーなどを優雅に飲む。

9:00 出発

出してほしいにゃー

ゲンふたたび起床。ごはんをちょっと食べ、庭の戸の前で「出してー」と鳴いている。ついに出発の時がきた! 日焼け止めを塗り、帽子をかぶりメモとカメラを持って庭で待ち伏せる。準備OK。戸をあけてもらって、ゲンが飛び出してきた! するとなんとそのまま倉庫と家のすきまへと飛びこんでいくではないか。一瞬にしてゲン消失。追跡開始から、わずか5秒。

9:01 消失

一瞬にしてすきまへ!

裏のヘイの上へ

あーむこうへ降りるー

なんということ。「ソトネコ24時間」と銘打ちながら、わずか5秒で追跡対象を見失うとは。「発信機をつけたら」「PHSを首からぶらさげればいいんじゃないか」等々、さまざまなアドバイスを受けたが「だいじょーぶだいじょーぶ」と受け流してきた。完全なる準備不足。がっくり落ちこんでいると、倉庫の床下をのぞきこんでいた栗林家のご主人クリさんが「いたいた!」

ネコは警戒心が強い。ただならぬ気配にびびって、倉庫の床下にかくれてしまったらしい。あーよかった。うちのネコも「ピンポン」とチャイムが鳴るとだーっとベッドの下にかくれる。そしてしばらくたって安全だと感じると出てくる。なのでそのままゲンが安心して出てくるのをデジカメをかまえて待つことにした。気分は動物写真家。マボロシのソトネコを追うのだ。

と、突然倉庫からゲンが飛び出し、矢のように庭を駆け抜けて行った。デジカメのシャッタースピードはまったりと遅く、まったく間に合わない。やはり動物写真家は連写可能の高級デジタル一眼レフを持たなければ! ゲンは、庭と保育園の間のヘイに登ってゆうゆうとしている。そしてそのままヘイの向こうの保育園へ・・・

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