香川県観音寺にある「銭形平次」の砂型。村上春樹も絶賛の讃岐うどんを食べて、松山へ戻る途中に、ふらっと立ち寄ってみました。この風景は琴弾公園の展望台から見えるのですが、展望台なだけに高いところにあって、ここまで登ってくるのが一苦労。(普通はクルマやバスで登るそうです)しかし、視界にこの景色がひらけたときの感動と言ったら! 山登りの苦労も吹っ飛びます。
この銭形は、いまから350余年前の寛永10年に制作されました。当時の藩主、生駒高俊候が領内を巡視することになり、この地域の人たちが「藩主を歓迎するために何かできないか」と、白砂にクワを入れ、一夜にして作りあげて藩主に捧げたと言われています。いまでも年に二回、地元の方たちによってメンテナンスされており、さらに、「この銭形を見た人は、健康でお金に不自由なく暮らせる」という言い伝えもあります。
思わず、あの銭形平次のテーマ、「おーとーこだったらーひとつにかけるー、かけてもつれた謎をとくー」を口ずさみながら、「これで一生暮らしていける」と自然に笑みがこぼれました。銭形、万歳!!
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