丸亀城：
　実際の話、香川の丸亀にやってきた目的は「讃岐うどん」でした。村上春樹のエッセイ『辺境・近境』に載っていたうどん屋にあこがれ、わざわざ飛行機に乗ってやってきたというわけです。
　讃岐富士を眺めながら、おいしいうどんを作って食べ（ここのうどんはセルフ式）、さて帰ろうとしたそのとき。バス停で、偶然立ち話をした丸亀出身のおじさんに「ぜひお城に行くべきだ！」と強くすすめられました。
　おじさんは、「いままでいろいろな城をみてきたけど、丸亀城の石垣より立派な石垣をみたことがない」そうです。
　当日はワールドカップ、イングランド戦の開催日。ココロはすでにサッカーへまっしぐらにも関わらず、おじさんの申し出を断れず、登城してきました。石垣が立派なだけに、登城も大変です、丸亀城。
　日本中がベッカムに興奮しているその瞬間、わたしは天守閣より丸亀市を眺めていました。ベッカムーーーーーーーーーーーーーー。